この犬は、ピレニアン・マウンテン・ドッグとも呼ばれています。
祖先と考えられているアジアのマスティフが、
航海又は遊牧民の移動によって
一緒に連れられて行き、その過程で各国の土着犬と交配されて
この犬が誕生したと言われています。
またセント・バーナードやニューファンドランドの祖先である
とも言われています。
フランスとスペイン国境のピレネー山岳地域で、
牧羊犬(家畜の護衛犬)として人々のお手伝いをしていました。
数頭のピレニーズだけで、千頭の羊を村から 、
放牧地に移動させる事ができます。
そして冬場には、オオカミやクマから羊を守ります。
山岳の地域においてグレート・ピレニーズ1頭は、
人間2人に匹敵する価値があると言われています。
15世紀頃には、フランスの城館では
警備犬として飼われていた記録があり、
大きな城館では多数飼育するのが一般的でした。
また、ルイ14世の時代には宮廷に入って、
フランスの社交界で有名になり、白くて優雅な姿と
ゆったりとした動きが貴族の間でもてはやされました。
その姿から「ピレネーの生きた雪のかたまり」
と呼ばれる時もあります。
毛色は白や白にこげ茶の斑点、などがあります。
後ろ脚には各2本の狼爪があります。
飛び付かれた事がありますが、押しつぶされそうになりました。
※上の写真は「犬のしつけ(教育)方針」にて
掲載されています。
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