パピヨンとはフランス語で「蝶(チョウ)」という意味で、
ピンと立った大きな耳と先にある毛から
蝶が羽根を開げているように見える事ので
この名前が付きました。
バタフライ・スパニエルという別名も持っています。
この犬の先祖はスペインのスパニエルの1種の
スパニッシュ・ドワーフ・スパニエルという犬だと言われています。
もともと耳の垂れたのスパニエルであり
ある時期に、耳の立った犬が生まれるようになってから
パピヨンと呼ばれるようになりました。
ちなみに耳の垂れた子をフランス語で「蛾(ガ)」を意味する
ファレーヌと呼ばれており
日本では同じ犬種として扱っていますが
ヨーロッパのいくつかの国では
別の犬種として扱われています。
16世紀にはヨーロッパの貴族から特別な扱いを受けていました。
その当時の絵は
貴婦人と一緒にパピヨンが描かれている作品が
数多く残されていますので
婦人達に特に人気があったと考えられています。
ポンパドール夫人やマリーアントワネットも
パピヨンを可愛いがっていたと言われています。
当時、イタリアのボローニャ地方で数多く繁殖が行われ
パピヨンはとても人気があったので
ヨーロッパの国々でかなりの高値で取り引きが行われていました。
だから貿易商人は、この犬種を各国の貴族や宮廷に売るだけで
商売が成り立ったとさえ言われています。
毛の色は、白の体に一色か二色のはっきりとした色の斑が入る
パーティー・カラーというものです。
比較的穏やかな子が多いので
あまりしつけ・訓練をしなくても困らない子が多いです。
※上の写真は「犬のしつけ教室」にて
掲載されています。
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