この犬の先祖はヘル・ピンシェルと呼ばれる中型の犬種で
200〜300年前にドイツや北欧の国々で
小さな害獣を駆除する為に飼育されていました。
その犬を小型化してこの犬が誕生しました。
この「ピンシェル」から由来して
「ピンシャー」と呼ばれるようになりました。
この犬種は、日本ではミニピンと呼ばれる事が多いです。
ヘル・ピンシェルはドーベルマン・ピンシャーの祖先でもあります。
ピンシャーの体形がドーベルマンを
小型化した印象を受けるので
ドーベルマンを小さくして誕生したかと思う方が
いるかもしれませんが
ミニピンの方が歴史の古い犬です。
ドイツではレイ・ピンシェルとか、ツベルク・ピンシェル
とも呼ばれています。
レイとは小鹿の意味で、体形が似ているからです。
ツベルクとは超小型を意味しています。
ネズミなどの害獣の駆除や番犬として
人々のお手伝いをしました。
アメリカでは車を盗まれないようにする目的や
麻薬密売者が護衛犬として、車に載せている事がありました。
この犬は断尾(しっぽを切る事)や断耳(耳を切る事)が行われる事が
一般的でありましたが、ヨーロッパ諸国では犬種に関係なく
断尾や断耳を禁止する動きがあり、
数年後には一部の国を除いて断耳、断尾の習慣が
無くなるであろうと考えられています。
ドイツでは1987年に断耳が禁止されて、
1998年に断尾が禁止されました。
毛の色は、ブラック・タン、チョコレート・タン、レッドの3種類です。
細〜い足で、つぶらな瞳、ちょこまかと走り回り、
とても可愛いのですが
さすがドーベルマンと同じ祖先であるといった感じで
気性の激しい子が多いです。
※上の写真は「犬の大学科」にて
掲載されています。
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