この犬の先祖はアイスランドや
スカンジナビア半島北部のラップランドの氷原で
ソリを引いていた大型スピッツ族のサモエドです。
この大型スピッツがドイツにやってきて
牧羊犬や番犬として使用されるに従って
小型化されてポメラニアンが生まれました。
今でもドイツではこの犬を「小型スピッツ」と呼んでいます。
小型スピッツは北ドイツのポメラニア地方にたくさんいたので
海外ではポメラニアンと呼ばれるようになりました。
この犬は小さくなるに従い人気が出てきて、
使役犬というより婦人向けの愛玩犬として
たくさんの人に飼われました。
日本では高度経済成長期に座敷犬ブームが起こり、
ヨークシャーテリア、マルチーズと共に
「愛玩犬の御三家」と呼ばれて急速に普及した犬種です。
人気が出た為に、欲しいという人が増え
秩序のない繁殖が数多く行われ
体の弱い犬や病気の犬、性格の悪い犬が
たくさん生まれてしまうという悲しい出来事が起こりました。
犬は物ではなく命がある生き物という認識が
いつの時代も人は忘れてしまうのでしょうか。
毛の色は黒、白、チョコレート、ブラウン、レッド、オレンジ、
クリーム、ブルー、などがたくさんの色があります。
前に述べた通り、昔は性格的にも
良くない犬が多かったようですが
今はとっても明るく活発的な子が多いです。
タヌキのようなマルマルとした体で
チョコチョコと走ってくるしぐさは
「さすが御三家!!」と言いたくなります。
※上の写真は「犬のしつけ(教育)方針」にて
掲載されています。
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