プードルは歴史の古い犬種で、
起源について分からない事が多いです。
ただ、ポルトガル、ギリシャ、モロッコ、ロシアなど
ヨーロッパの各地にいた記録があり、
最終的にドイツを経由して
フランスに渡り今の犬種ができたと言われています。
そして、フランスでもっとも人気が出たので
フランス原産とされています。
古い昔はシャン・カナール(カモ犬)と呼ばれて、
ドイツ語で水猟犬を意味する「プーデル」が
犬種名の由来であるとされています。
泳ぎが得意で、鳥猟犬として飼育され、
水鳥猟における回収犬として
人々のお手伝いをしておりました。
そして、ロシアでは荷車を引く犬として
酪農家のお手伝いをしていました。、
スタンダード・プードルを小型化により
ミニチュア・プードル、そしてトイ・プードルが生まれました。
日本では住宅事情などから
スタンダード・プードルの姿よりも
トイ・プードルの姿を見ることの方が多くなりました。
フランスでミニチュア・プードルは嗅覚によって
トリュフを見つける作業をしていました。
トイ・プードルは旅芸人やサーカス団で活躍していました。
サイズが小型化されるに従って
使役犬から愛玩犬へと変わっていきました。
18世紀にプードルはヨーロッパ貴族に愛され可愛がられて、
王族のスリーブドッグ(袖犬)として注目をされました。
19世紀には愛玩犬として一般家庭にも飼われ始めました。
ちなみに、あの独特のカットは
水猟犬とし活躍している時、
水中作業に適する用にカットした事に由来しています。
ポルトガルで考案されたカットは
水中での作業をし易くし、
水から出た後に体が早く乾くように考えられています。
心臓や肺を守るために胸にある毛をたくさん残し、
泳ぎを速くするためと関節の守るために
肢部に球状の毛を残しています。
ポンポンと呼ばれる尾の先の毛を残す事により、
泳いでる時でも尾の先が沈む事がなく、
プードルの居場所を知るための目印となり、
犬の飼い主によってポンポンの形を変えていたと言われています。
猟犬から家庭犬へと変わったことにより
カットも飾り気のあるものに変わっていきました。
現在盛んに行われている犬のトリミングが生まれたのは、
水猟犬として活躍したスタンダード・プードルに由来するものです。
毛の色はブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ブラウン、
クリーム、シルバー、レッドなどがあります。
プードルは季節によって毛の抜ける時期がありません。
だから、毛の掃除をする手間は掛かりませんが
トリミング屋さんに出すと
独特なカットをしなくても
毛が特殊なので手間が掛かることから
けっこうなお値段を取られます。
元気いっぱいで陽気な子が多いです。
トイ・プードルに見慣れている人が見ると
本当にトイ・プードルを巨大化した感じなので
びっくりしてしまいます。
※上の写真は「犬のしつけ教室」にて
掲載されています。
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