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これは、二年間に亘る学生コーチと女子短大軟式テニス部所属の学生とのストーリーである。
都郊外の大学に通う私は、幸運なことにも、大学二年生を終ろうとするときに、横浜市保土ヶ谷区にある短大のテニス部コーチになった。それは、大学テニス部のN先輩から指名されたからである。
その経緯はと言うと、N先輩が、当短大テニス部コーチとして部員を指導していたが、四月に就職するので、引継者を探していた。
短大は、保土ヶ谷駅から徒歩で7,8分の所にあり、横浜の近くに住んで居る者がいれば引継がせるということであったようだが、該当者がいなかったので、私は少し遠回りの帰宅経路ではあるが、声が掛かった。
経験が短いことでプレイ面での不安は有りつつも、教えることが好きであるので、熱意で乗り切ろうと引き受け、此処から、1年11ヶ月に亘りコーチを行う日々が始まる。
第1回 掲載日:2020年8月6日
未だ日が暮れるのが早い二月末であった。大学からN先輩と一緒にその短大(栄養短期大学:略称は栄短)へ向かい、着いた時は日が落ち薄暗かった。既に練習も終え、私たちが来ることは事前に知らされていたようで、私たちを見るなりテニスコートのサイドラインに沿って整列しだした。対面する形で、並んだ前に立ったが、明かりが少なく、部員の顔がはっきり分からない中での顔合わせであったが、今日の目的である引継ぎの挨拶をした。
どの様なことを話したかは、記憶にない。あがっていて緊張していたと思うところである。
このテニスコートがある場所は、栄短の校門から、校舎に続く桜並木の道を30m程歩いた左手にあった。コートは一面で、道側は金網、道から見ての右側は体育館の壁、奥側及び左側はコンクリートパネル塀で更に木で被さるように囲まれていた。晩秋から冬に掛けては、暗い中での練習になったことを覚えている。
引継ぎ挨拶直後の1クール練習は、3月5日から始め、春休み前の14日を終了とする延6日間とした。この間の練習及び接する中で目指したことは、4月から二年生になる一年生部員7名(安川・細川・川匂・山川・栗川・姥崎・野川)の気質及び技術レベルの把握、併せてテニス部としてどの様に実践していくかを決めることとした。
その期間内で、部員の技術レベルは把握できたが、気質やテニスに対しての気持ちの有り様を理解するには、まだまだ接する時間を要する状況であった。
接する時間の確保、及び今後の進め方を部員に理解して欲しいことを意図して、最終日の練習後に、全部員で横浜駅の高島屋側で、駅改札口から2,3分の所にあった喫茶店「カトレア」に行った。
その喫茶店は、お客さんも多くBGMも流れていて、静かで話しやすいというよりも、少し喧しい感じではあったが、かえって気持ち面では話しがし易く、事前に考えていた部としての決め事を話した。
第2回 掲載日:2020年8月16日
内容はというと、以下の通りであった。
・ペアはコーチが決める
・リーグ戦の出場選手の選出にあたっては、コーチが上手と判断した順に決める
・リーグ戦に向けての練習は、一ヶ月前から、選出選手を重点に練習する
・週四日の練習とする
この他に、春季合宿前の練習は自主練習、春季合宿の日毎の練習メニューは此方で立てる。なお、夏季合宿7月24日から31日の場所探しは、細川が行うこととした。
これで、決め事のことは了解され、終了したと思って安堵したときに、思いがけないことが起こった。
「練習は4日で無く、3日にして欲しい」の申し出である。安川と栗川を除く5名からである。受け容れられない理由を明確に述べる者がいなかったので週4日に決定したところ、川匂が急に涙を流しだしたので、困惑したことを覚えている。
その理由は分からずじまいであるが………。
部員7名全員での春季合宿を迎えた。期間は3月31日から4月3日、場所は磯子区の岡村公園テニスコートである。
新任コーチの初めての合宿ということで、気掛かりであったのであろう、初日は顧問の矢原先生が、2,3日目は野川先輩が見得た。先輩にはコーチとして練習に加わって貰ったので、基礎練習を主眼とした合宿は無事終了した。
新学期を迎えると、新たな部員12名が加わった。そのメンバーは、寺山・古美門・鈴森・飛川・大松・五味川・但田・丘・佐々森(平)・野入・堀口・佐々森(マ)である。
その中の佐々森(平)は、男性部員である。また、経験者の大松は、他の部員より遅れての入部であった。
第3回 掲載日:2020年9月2日
当初入部者のなかでの経験者は、寺山・古美門の二人で、ともに前衛であるが、この二人でペアを組ませようと考えた。
この二人のストロークをみたところ、古美門の打ち方は、後衛向きだと判断できたので、急ではあるが前衛寺山・後衛古美門で一ペアを作ることで練習を始めた。此の振分けの理由については後で話したい。
新学期が始まってから、週4日の練習を行って来たなか、ゴールデンウィークが終わった5月14日に、前衛山川・後衛安川(ペア表記の場合、前者は前衛、後者は後衛とする)、川匂・細川、寺山・古美門の三ペアが、今年初となる公式戦『保土ヶ谷区民大会』に出場した。結果は二ペアが準々決勝まで進んだが、試合内容は、満足できるには程遠かったが、修正点を明確に捉えることができたことは良かった。
今年は、この三ペアを主力にして回っていくことを予感させた大会であった。
一週間後の5月21日に行われた『第8回神奈川県女子軟式庭球大会(一般も参加するトーナメント戦)』に同じ三ペアを出場させたが、レベルが違い過ぎで一回戦敗退であった。より一層、改善点を見せつけられた内容であった。
試合とは別の出来事として、県の大学リーグに関わる学連理事会による一部、二部の振分け作業があり、一部のチーム数が増えることになり、前年度秋季リーグ戦を優勝した当が、一部に振り分けられた。これには、入れ替え戦無しでの昇格ということで、部員たちは自信の無さによる試合への不安からか、不満の様であったが決まったこととして受け入れたようだ。
部員は勿論、私自身もプレッシャーになったが、私は、不安を跳ね返すバネとして受け止めた。
第4回 掲載日:2020年9月6日
軟式庭球大会後の練習は、各部員がテクニック面でレベルアップすることを目指した。本人達には、マスターできていない部分を自覚させつつの練習であった。そして迎えた6月17日・18日の『一部春季リーグ戦』ではあるが、当日の試合前の空気は緊張感がなく、何となく試合に臨むという感じであった。
結果は案の定、相模大学、鶴見女子大学、関東学院女子短大、県立衛生短大に対して一勝もできず、全敗で終わってしまった。だが、悔しさを露わにする者はいなかった。
これは、入れ替え戦に勝って、則ち、力でもぎ取って一部になった意識が無いので、戦う前から気持ちで負けていたことが大きかったように見得た。意識変革の必要性を大いに感じさせられたリーグ戦であった。
気持ちが落ち込み、心ここに有らずの状態のなかで待っていたのは、二部で優勝して意気軒高な状態にある小田原短期大学との入替戦である。
この試合は、三ペアの戦いで、2勝したチームが勝つことになる。この時、思いもよらないことが起きた。それは、負け試合をそのまま引き摺りズルズル負けて二部陥落かと思っていたら、意地と一部というプライドがなせる業なのか、何と1勝1敗後の3試合目、逆転で勝ったのである。際どいところで踏みとどまり、一部残留となった。
気持ちの有り様の大切さを痛感させられた試合であったし、今後の進め方によっては戦えるチームになれると感じた。この出来事が、その後の練習のベースになったことは言うまでもない。
具体的には、技術の向上以上に必要なことは、負けたくないという気持ちを持つこと、集中力の持続、勝負所での思い切り、体力の持続である。
リーグ戦後の日々の練習を行うなか、残念ながら7月の夏季合宿を前にして野川部員の退部はあったが、その他の部員は、合宿に参加した。
第5回 掲載日:2020年9月19日
当合宿の日程は7月24日〜31日までの8日間で、テニスコートとして箱根仙石原小学校の校庭を利用することになり、先ずはテニスコート作りから始まった。作るにあたって、校庭の比較的平坦な場所を探したところ校庭の中央しかなく、ついては日影をつくるものは無く、日当たりが良すぎた。その場所には、小石が沢山転がっていたので、先ず石拾いを行い、終わった後に直角を取ってサイドライン、ベースライン等を引きテニスコートを作った。初日は、暑いなか大粒の汗を掻きながらのテニスコート作りで終わってしまった。
今回の合宿は、前半は晴天で中盤以降は雨に見舞われてしまった。前半の2、3日目は太陽がコートを照らし続ける中で、体力と気持ち作りの練習に力を注いた。各部員はスタミナや集中力が切れると思われるぐらいまでボールに食らいついての練習を行った。特に二年生は、しんどさを気持ちで跳ね除ける姿勢を前面に出してくれた。
雨は、最終日を含む5日間降り続けた。6、7日目は、小学校体育館の使用ができることになり、前衛のボレー練習で、スピードボールに対処できるようになることを中心に行った。スピードボールへの怖さが大分少なくなったことは成果の一つであった。
最終日は、運動場を元通りにすることが使用条件であったので、非常に暑い中で作り、雨天で二日しか使えなかったテニスコートではあるが、そのポールを取る等の整備作業に充てた。
帰りも来た経路のバスで、小田原へ下ることにした。途中小涌園付近に来たら、車窓から青空が見えるような状況であり、箱根山に向かって、不満を持つような何とも言いようのない気持ちがよぎった。
今回の夏季合宿は、一年生部員の気持ちを知る上では良かったが、スケジュール面では計画の半分も達成できない状況であり、心技体の進捗面で満足できる状態ではなかった。
夏休みが終わると、11月の秋季リーグ戦に向けての更なる練習を始めた。
9月から10月前半までは、部員の不得意の面を修正していくことを重点に練習した。
その後の、10月後半から11月14日の5校で戦う秋季リーグ戦前までは、得意な面を伸ばすことを中心とする練習をした。
練習を積んで迎えた秋季リーグ戦、出場ペアは、春季リーグ戦と同じ、安川/山川、細川/川匂、寺山/古美門の三ペアである。
結果は、3試合で1勝することはあったが、4校との対戦は全て負けの全敗であった。
寺山/古美門ペアには、春秋リーグ戦での二回の経験を生かして、今後に取り組んでくれることを期待した。
二年生部員6名は、11月14日、15日の秋季リーグ戦等が終わり、引退となった。
第6回 掲載日:2020年10月12日
一年生部員12名は、早速、次年度の春季リーグ戦に向けての練習を始めた。
秋季リーグ戦の結果を踏まえて目標に掲げたのは、体力面の強化は勿論のこと、精神面での強化である。
11月から翌年の2月までは、クレイのテニスコート整備のために、ローラー掛けでの転圧、苦汁(にがり)や川砂の散布が必須であったので、此れが基礎体力の強化に役立った。
コート整備後の練習は、足腰強化の観点から、ストローク時に、特に重心を低くするための膝の屈折、及び腰を素早く捻ることに重きを置いた。
精神面でのことになるが、気持ちの有り様ということでは、遵守事項の徹底、例えば時間厳守、練習中に於ける集中力の持続、テクニック向上で指摘されたことを実践する、である。
しかし、練習とは別に、この期間に部員の退部問題が発生した。
コーチの仕方に対する不満からか、野川部員が辞めたい旨の話しが有ったが、話し合ったことにより思い留まってくれることになった。
主将の寺山部員も辞めたいということを前主将の安川さんから聞き、その後、その状況を本人から聞いた。その理由が、家庭内のことであることが分かり、当人に解決方法を見つけて欲しい旨を伝えてた。後日、本人から、解決できたので続けることができるようになったことを聞き安堵した。
このような状況を経て、3月の春季合宿を迎えた。
参加者は10名で、日程は20日(水)から25日(月)の6日間で、平塚にある「日本たばこ産業テニスコート」を利用させてもらった。
一日のスケジュールは、6時起床の22時消灯、練習時間は午前3時間午後4時間の計7時間である。最終日は、それまでの練習成果を各自に理解してもらうことを意図して、試合形式での練習を予定した。
今回も、2日目の21日は雨に見舞われてしまい、翌日は10時30分迄コート整備に時間を取られてしまったが、その他の日は予定通り進んだ。
この合宿期間を通して成果が見られた点があった。それは、部員が、テニス部の活動というものに対して真剣に取り組み始めたこと、則ち仲間意識や上達志向を持つようになったこと、併せて主将がリーダーシップを意識しての行動を執るようになったことである。
この期間内に、卒業生の杉田さん、安川さん、細川さん、川匂さん、前コーチの萩山さんが、激励に来てくれた。先輩が気に掛けてくれることは、部員に励みになり嬉しいことである。
春季合宿が終わると、いよいよ新入部員を迎える4月であり、コーチである私の二年目で、「勝利する」の再チャレンジの年である。一部のリーグ戦で他校から必ずや勝利することが、必須目標である。
今年度の練習日を決める中で、従来からコート使用に関して問題であった、岩崎中との使用日の件で、新たな進展があった。
寺山主将と古美門副主将が、矢原先生(テニス部顧問)から次のことを聞かされたようだ。それは、顧問が、学長とその件で話した所、コート使用権はこちら側が優先であるということが確認できたとのこと。何れにしても、今まではコーチが対応していた使用日のことは、栄短対岩崎中学校とのスタンスで進めることになった。
4月22日、新入部員6名と初対面となった。そのなかで、松久及び小泉の2名が経験者であった。力量を把握したので、前衛を行ってきた松久には前衛の練習を、後衛を行ってきた小泉にはストローク等の後衛の練習を二年生と一緒に行った。現状は、今春のリーグ戦に出場するレベルには至っていないと判断した。
5月11日、コーチとして迎える二回目の春季リーグ戦当日である。メンバーは、古美門/寺山、飛川/鈴森、野入/大松で、この三ペアで試合を行ったが、今までの成果を出すことなく各大学に全て負けてしまい四敗で、一勝も出来なかった。
コーチとして、今まで何を行ってきたのかの後悔の念と、当然の如く自分の力不足を痛感させられた試合内容であった。
各自が持っている能力を、如何に発揮できるようにするかが課題であることが、更に明白(あからさま)になった。
明日は入替戦と個人戦である。
第7回 掲載日:2020年11月25日
5月12日、曇天の中で迎えた入替戦の相手は、天候とは関係なく意気軒昂な気持ちであろう二部優勝の小田原女子短期大学である。一方此方の栄短は、見た目で直ぐ分かるような、意気消沈して暗雲漂うような嫌な空気感のなかで試合に臨むという状態であった。それでも、全ペアが負けたくないという気持ちを持って試合を進め、二試合終わったところで一勝一敗、そして勝ち負けを決める最後の三試合目を迎えた。
野入/大松ペアが一部残留か二部降格を背負うことになった。相手ペアとの力量差はなく、互角で進み、遂に最終ゲームの7ゲーム目を迎えた。
立ち上がり0―3の劣勢な状況であったが、後衛がポイント・ポイントで粘り強くラリーを続けるなかで、前衛の大松のボレーが良くなってきて「ジュース7―7」となった。後衛の野入の粘り強いストロークで8ポイント目をもぎ取り、最後は大松の力強いスマッシュで9ポイント目を取り、9―7で勝利した。その結果、2勝1敗で一部残留が決まった。
このペアの潜めていた力が、如何に凄いものであることを十分に表現してくれた試合であった。技量にそれほど差が無いときは、気持ちが如何に重要かを示してくれた試合であった。
次の秋季リーグ戦、一部で戦えることになり、他の大学に勝利し「一勝するんだ」の気持ちが今まで以上に強くさせてくれた。一部で一勝という部としての目標を前面に掲げることができると感じた今回の入替戦であった。
日々の練習が、また始まった中で、退部者が出てしまった。入替戦の試合で十分に健闘してくれた野入部員が、残念ながら退部となった。
今年も、夏合宿を7月25日から30日の6日間で行った。
今回も、箱根仙石原小学校のグランドをテニスコートに整備し行うことになった。
秋季リーグ戦で、一勝を目指すには、三番手の強化が必須の状況と考え、合宿では候補者を重点に、気持と技量の両面でキツイ練習を課したが、乗り越えてくれた。しかし、未だ三番手のペアは決めかねていた。
夏休みも終えて、9月からまた日々の練習を始めた。
一年前と同じスタンスで練習をして、今期の「秋季リーグ戦」を迎えても結果は良くなるはずはないと考え、コーチ経験者でもあり、先輩でもある「萩山さん」にアドバイスを得たく9月26日の夕方、川崎の会社寮に出向いた。
第8回 掲載日:2020年12月13日
大学から、約束時間に間に合うようにと出掛けた。会う時間は、電話連絡した時に,9月26日18時とした。
その寮に行くのは、今回が初めてであり、歩く道は当然初めてで、日も大分暮れてきており、暗くなっていた。何事もそうであるが、初めては不安が発生するものである。少し遠回りをしたようで迷った感はあったが18時15分頃に到着した。
私が、先輩の会社の状況を聞くなどの雑談後に、萩山さんから話が切り出された。それは、次期コーチとして一年後輩の橋口が予定されている件のことであった。その発せられた言葉に、私はビックリしたが、部員から既に引継ぎの話がなされていたからであろうと理解した。
その橋口についてのことであるが、私は、過去の流れから岩崎中学校のコーチである上町さんに引き合わせた方が良いのではないかと言ったが、従来のことは引き摺らず五分五分のスタンスで構わないのではないか、との意見であった。また、テニスコートの件は、既に対学校の事として決まったこともあり、紹介するための訪問はしないことにした。
さて、本題であるリーグ戦に於いて、どの様にムード作りをして対処したら良いだろうかと聞いたところ、以下のアドバイスがあった。
@ 自分はリーグ戦に全てを懸けているのだということを部員みんなに知らせること。
A リーグ戦に出場しない部員に対して練習時間面で差が付いても致し方ないが、練習に出てきた部員に対しても、
必ず相応の時間を割いて練習すること。
B 昼休みや授業が休講になった時、空き時間を利用して練習して、週5,6日は必ず練習してボールから遠ざかる
時間を少なくすること。
上記のアドバイスは、大いに参考になり、今後を進めるための力となった。
萩山さんと話した後に、電車で帰途についたが、その車内であることを思いめぐらした。そのれは、個人一人一人に対して、前もって欠点を注意しておいて、昼休みや休講の時に、その欠点を直すように努力して欲しいということである。
一方、コーチという立場で思うと、一番大事なものは「信念」である。懐かしき言葉で、コーチ一年目の時によく使ったもので、自分自身コーチとして、部員を引っ張っていくことに対しての緊張、否自信が無かったので、自分自身に言い聞かせた言葉であると、今思うところである。
しかし、二年目になった今「慣れ(一番恐ろしい)」が生じた。それにより、甘くなってしまった、緊張していない。自分自身に厳しくしないで、どうして部員に対して厳しく出来ようか、出来るわけがない。
今日から10月18日(金)までの23日間、自分自身に厳しく律して行動することにした。
さて、この秋季リーグ戦は、私がコーチとして臨む最後の公式戦である。戦いは既に始まっているのだ、自分との闘い、部員との闘い、その先にあるのが目標のリーグ戦1勝である。
コーチとして当たり前であるが、同じ目標に向かって進むために、全部員に注意を払い、何を考えているか、何故そのような行動を取るのか、を理解することであると自分に言い聞かせた。
第9回 掲載日:2021年1月1日
「リーグ戦1勝」の目標に向かって進む初日となる9月27日(金)は、曇であった。
この日は、授業が終わってから東小金井駅ロータリーにある電話ボックスから、副主将の古美門に電話し、月曜日30日の練習開始時間と練習内容を主将の寺山と決めるように指示した
然しながら、私の気持ちとしては、その指示した開始時間等は既に決め、到着した時点で練習をしている状態であることを望んでいたが、意に反していた。というのは、27日の午後は試験明けで、私が到着する前から練習出来る筈であったが、為されていなかった。その週は、試験期間中であったので、致し方ないと言ってしまえばそれまでだが、未だ気持ちが伝わっていないのかなと感じた出来事であった。
それから、練習後の話の中で分かったことであるが、30日は東大や他の大学の教授による講演があるので、午後からの練習を欠席する部員もいるのではないかということであった。そのことについては、学生であるので講演内容に関心がある部員が聴講することは当然と受け止めた。
9月28日は土曜日で、練習なしの日である。天候は、曇一時雨で、気持ちが落ち着き思考するには良かった。
如何にして全部員が「やる気」を起こし、私について来てくれるかを考えた。
先ず、部員に私の気持ちを話すことが最初ではないかと思った。私が栄短テニス部のコーチを引き受けた時、二年計画でテニスクラブとして確固たるものにしようと、下記のことを目標とした。
・気持ち面では、規律や慣習が定着し、伝統として引継がれるようにすること
・実力面では、一部の上位進出を伺えるような位置へ引き上げること
だが、今の実力では一部残留さえも4分6分で、降格しかねない状態である。しかし、リーグ戦までの19日間を有効に使って練習すれば、リーグ一部初の一勝だけでなく二勝・三勝もあり得るのではと信じた。気持ち面での潜在能力は高いからである。
私はこのリーグ戦に掛けているのである!!!。
お前たちがその気になって俺について来てくれるならば絶対に勝てる筈だ。君達自身がこのテニス部に入って、何が何でも勝つんだとか、人並み以上に努力して試合に臨んだことが有るか、自分の記憶に残るほど練習をして試合に臨んだことが有るか。
二年生は、このリーグ戦が最後である。
テニス部に入って何か印象に残ることや、頭に焼き付いて離れないということが有るか。
だから、自分自身で作ってみてはどうだ。後になって、あの時は本当にやれるところまでやったとか、あの時はあんなこともあったとか。
一年生は、この時期フォームが固まるときであるし、二年生と共に練習できるのもこれで終わるのだから、二年生と共に目標に向かって努力して欲しい。
一・二年生の全部員が、今春のリーグ戦での入替戦や、夏の合宿の体育館での練習の時のような一丸となっての気持ちで、このリーグ戦に臨んで欲しい。
今の時期で一番必要なのは練習である。週六日の練習をみんなが行うことを望んでいる。昼休みや休講の時は僅かな時間でも良いからボールを打って、自分の欠点を直すよう努力して欲しい。
前述のことを思い、考えた一日であった。
第10回 掲載日:2021年1月19日
9月30日は、週初めの月曜日で、曇であった。 今日は、いよいよ目標である『一部リーグで勝利』に向かって練習を開始する一日目である。出足を挫かれる雨でなく、先ずは良かった。
私は、試験が終わって直ぐに栄短に向かった。気持ちは、期待半分ながら、出席していた部員は、主将の寺山、鈴森、飛川、宮崎、庄内の五人、否、五人もいた。練習する者がいるのだという気持ちで自分を慰めてしまった。少し甘くなった、もっと厳しく行こう。
先ず出席していた五人に、私の気持ちを話した。
今回の一部リーグ戦で、是が非でも勝つのだ。そのためには練習が必要だ。だから今日から18日までは週6回の練習をしたいと言ったところ、五人はやると言った。
だが、その場で問題が一つあると、寺山から言い出された。それは、部員の中には練習を自発的やるのでなく、みんながやるから仕方なくやるという者もいるということである。その様な者とは心の触れ合いが無く,何を言っても自分の「カラ」に閉じこもり、話し会いの中に入ってこないと言うのである。だから、何の友情も得られないままクラブを去ってしまうかもしれない、というのである。
週6回の練習を部員に話したことと、寺山の問題提起から以下のようなことを思った。
少なくともペア同士は今以上に深く結びつくのは勿論、全体でもそうなって欲しい。今となっては、非常に難しいことではあるが、この期間を通して、相手の為に成ることを行うような仲間意識が芽生えてくれたらなと思う。また、そうなるように仕向けたいものだ。困難ではあるが。
今日出席しなかった者はどういう気持ちで週6回の練習を受け留めるだろうか? 少なくとも今日出てきた者よりはテニスに対しての情熱が薄いのだろうから、反応の仕方は違うだろうな。
クラブの決まった練習日に出席しない部員に対しては、みんなで目標に向かうことへの妨げになるので、注意喚起しよう。
甘い顔ばかり見せていると、甘えてしまうものだ。叱るべき時には、心から叱るべき。
第11回 掲載日:2021年1月29日
目標に向かって進む二日目の、10月1日(火)も曇であった。
私が栄短に着いたのは日没時間の17時30分頃で、その時は既に終りとなる練習を行っていた。
その後の整理体操を行い終ると、主将の寺山から昼からの話しの続きを行うとの言葉が有った。話しの続きと云うのは、私が昨日話した、周6日練習を行うことである。
暗闇の中、全部員で話し合っていたが、意見が分かれ、週6日の練習に賛成の者、中一日又は二日休みが体力のうえから必要であるという者、其々の意見が出されている。
そのような話し合いが行われている最中ではあったが、私から「昼休みに寺山が言ったと思うが、週6日の練習をどう受け取ったのかな。気持ちを話してほしい。」と問い掛けた。
その時の、10名の言葉は以下の通りである。。
加賀:「両親が五日六日と旅行に出掛けるので、その日は留守番をするので出れません」
宮崎:「昨日の話では、最高潮を19日に持って行くという話でしたけれど、週6日も行うといくら精神面で体力をカバーしても足がボールに就いて行かないないのではないかと心配です」(週6日行うことは決まっており、別にそのことについては触れていない)。
小泉:「やります」
松久:「色々やりたいことも有るし、体を休めるためにも一日位は休みが欲しい」
少したってから、「やります。それだけしか言えません。前は他の人が休むと怒りたくなったが、今では自分から率先してやるきもない、みんなに誠にすまないと思います」
古美門:「やはりは松久さんと同じ気持ちで、色々やりたいことがあるから一日か二日の休みが欲しい」
私が話した後の言葉が、「ありません」
鈴森:「やります」
飛川:「やります」
丘 :「テニス部と美術部と二つ入っているから、掻き乱すようで悪いけど出れない。休部したい……退部を」
大松:「みんなが考えていることがおかしくて仕方ない。僅か19日位やるのに、死ぬか何かのように深刻に考えて、私の場合二年だし最後だから尚更そうなんだけで、テニスに打ち込むということも大事だし、あとになったら、やったという充実した気持になれて爽やかだと思う」(このようなことを、この場で言うとは思っていなかった、以外である:非常に嬉しかった)。
寺山:「私はやるつもりでいました」
最後となった主将寺山の発言が終わった後に、私自身の気持ちを投げ掛けた。
「リーグ戦まで、あと19日間、その間毎日練習するのは上手くなるためであり、調子の波を19日に最高に持って行くためである。また、勝つために努力する、努力する目標がそこに、則ちリーグ戦にあるのだ。
今まで、テニスに徹底的に打ち込んだ練習をして、試合に臨んだことが一度でもあるのか、無いと思うのだが。
だったら、この18日間を徹底的に打ち込んで、その目標に向かって努力するということは学生生活に於いて非常に大事ではないかと思う。だから、勝利という目標に向かって努力しよう」
全部員を見渡したところ、ほとんどの者が、やる気があるという表情も見て取れてホットしたと同時に、私自身が目標に掲げたことを実現させねばならないという責任感と情熱が一層湧いてきた。
部員が努力し、シンドサにも耐えようというのに、その結果が敗北では何もならないではないか。結果としてあるのは勝利のみ、どうしても勝たなければならない。努力が無駄にならないために、達成感を味わってもらうために。
今日時点の保留事項は、丘の一件と、昨日と今日欠席した、但田・榊山・五味川の気持ちを聞くことである。
第12回 掲載日:2021年3月11日
目標に向かって進む三日目の、10月2日(水)も曇であった。
この日は、授業の関係で二年生は練習に出席できないことになっていた。
栄短の練習に行く前に、試合の勝敗について思いを巡らした。勝敗を左右するのはサービスであり、その中でも大事なのはトスを良くすることであるので、どの様にすべきかを考えた。その内容は、以下のようなことである。
サービスの分析
1 サービスのグリップ
スライスサービスには、シェイクハンドかイースタングリップ
2 スタンスと両足の角度
リバース:打つ方向と直線
フラット:打つ方向に対して鈍角
スライス:打つ方向に対して90度に近い鈍角
3 ラケットのスイングと体重の移動
ラケットの先端を下げて、円を描くようにし、肘と手首を後ろに回して右肩の後に手首を振り上げ、それから
ラケットの面を頭の後ろ上に振り上げて砲丸投げの姿勢のようにラケットを後ろに担ぐようにする
4 円形スイングと体重のかけ方のリズム
@ 最初の構えは、まず前足に体重の重心をかけて置く
A 左手のボールに接していたラケットの先を下に振り下ろし、円運動をしながら左肩の後に担ぐようにして肘を
曲げたまま構える。
その時、左手に持っているボールの高さと右手首と肘の線が、砲丸投げのような姿勢と同じように斜め一直線
になるようにして、体重は後ろ足に残す
B ボールを手から放し、押し上げると同時に曲げていた右肘を伸ばし、ボールをインパクトする
高さの所へラケットを持って行き、その時体重は再び前足に移る
C ラケットは、左脇へ振り下ろす
この時体を丸めるようにして、後ろ足はコートの中へ入るくらいに体重を前足に全面的に掛ける
5 ボールのあげ方(トス・スローアップ)
サービスの時のボールのスローアップは、左肩の上にあげること
頭より右の方へあげないこと
左手からボールを放す高さは、目の高さ位が適当である
私が着いた時には、既に一年生は練習を終りにして、着替えが済んだ者もいたが、私は未だ練習すべきことは沢山ある筈だし、残り16日しかないとの思いから、着替えを終えていた者に対して運動着に着替えさせた。
練習を再開する前に、私の考えを話した。「主将から言われたことだけの練習をして、それが終わったから帰るのでは甘い。他の大学のことを考えて欲しい。複数面のコートを使って存分に練習をしているかもしれないと思うと、栄短はコートが一面しかなく、それだけでハンデがあるのだから、僅かな時間を見つけて、少しでも長くボールに触っていなければならない。ボールを触るということは、ボール感を養うことになり、ヒット感が体に浸み込むから、ボールが見える時間帯は必ず練習して欲しい。」
その後、一年生だけではあるが、ボールが見えるか見えなくなるまで練習を行った。
着替えが終わり帰ろうとしたとき、私の処に来たキャプテンから話を聞いた。その内容はと言うと、未だ一年生と二年生との間が親密になっていないし、陰で退部したいと言っている者もいるようだということである。
早く、解決しなければと思うばかりであった。一体感がなければ、良い方向には進まない。
10月3日(木)、遂に雨の日が来てしまった。
練習中止とした。今回の練習分は、明日以降の練習で、逐次取り込むこととした。
第13回 掲載日:2021年4月5日
10月4日(金)、今日も昨日同様に、雨が降ってしまったので栄短には行かなかった。
大学からの帰りの電車内で、練習方法について考えた。
@ もう一度基本を徹底するために、グランドストロークについて理論的に述べること。
A 秋のリーグ戦の第一試合を想定し、基本練習の前に試合をして、その内容について検討すること。
検討の観点として、基本練習が終わってからする試合と、練習をしないでする試合とを比較して、習得状況を確認する。
10月5日(土)、三日連続の雨である。
今日も雨降りの日であったが、今回は栄短に行き、体育館に集合していた部員に技術面の基本部分を十分に分かって貰いたく、昨日考えたことを話した。
@ グランドストローク時の構える待機姿勢は、爪先立ちで、少し前傾姿勢をとる
A 相手からきたボールに近づくために走るときは、腰を下ろして小股で走る
B ボールに追いついたら、ヒッティング動作になるが、そのときの軸足を決めるタイミングは、ボールが地面に
着くと同時であり、併せてバックスイングも行う。この時点で、軸足が決まり、バックスイングも完了し、
ボールを打つ、即ちフォワードスイングをする
C ボレーは、構えたら押すだけであるので、ラケットを後ろに引き、その後、前に押すと云う二段モーションは
行ってはいけない
D スマッシュの時は、落下点に早く追いつき、自分の好きな打点に足を持って行く。留意点は、バックしながら
早く構えることと、ネットに対して角度を持つこと
昨日考えた基本練習の前に試合をすることについては、コートに雨水が溜まって行えなかった。
代替として、一人ひとりにストロークの素振りやフットワークをさせ、直して欲しい点を告げた。
小泉に対しては、「深いボールが少ないのは、フォワードスイングが円を描いていて、ボールを押す動作が無いし、
また脇が開き過ぎているので、ボールに力が伝わりにくいので脇を締めよう」と。
寺山に対しては、「前足に重心を掛けるとき、体重の支えを小指側でしているから、親指で支えよう」と。
飛川、但田及び庄内の三人に対しては、フットワークだけのランニングストロークを行ったあとで、「注意された
ときだけ、そのことだけを守っていても意味がないよ。その注意を1時間・一日と伸ばすように持っていこう。
それを実行するかどうかは、君達自身に掛かっていて、あとはハートの問題だよ」と。
練習の途中で、鈴森と小泉は、秋季リーグ戦等のドロー会議に出席するために横浜市立大学に行く。
練習を終えようとした16時30分ごろ、前主将の安川がみえた。主将の寺山から、相談を持ち掛けられ、気になったことがあって訪れたのであろう。
練習が終わり、帰宅に向かうときは、保土ヶ谷駅まで歩きで行くが、その帰り道で大松からストレートな気持ちを言い表す一言があった。「バラバラでどうしようもない」と。
10月6日、日曜日なので練習は休み。
10月7日(月)も、またまた恨めしい雨であった。
素振りだけでも行いたいとの思いから栄短に向かうが、ラッキーなことに着いた時には雨が止み、コートを整理すれば何とか使える状態であった。だが、部員がコートに出て来たのは授業が終わってから既に25分も経つ16時25分である。
日の短い、そしてリーグ戦を12日後に控えている時期なのに全く弛んでいる。気持ちを引き締めなければとの思いから、コートの周りに三々五々にいる部員に対して、何も言わずに17時3分までの35分間走らせた。調理実習で遅れて来た鈴森、飛川も加わらせた。
ランニングが終わってから、全部員に、何故走らされたかを敢えて聞いたが……、全部員が分かっているのであろう、答えはなかった。
「お前達は、気が弛んでいるのではないか。そんな気持ちで、リーグ戦に勝てると思っているのか。このような状態で、目標に向かうために必要な団結ができているとは到底思えない。
10月1日の日に、お前たちは自分で言ったではないか「やります」と、自分で言ったことに対して責任を持て。やる気のない者は辞めても構わない。全部員がやる気がないのなら全員が辞めても構わない。俺は二度と栄短の土を踏まない。辞めたい者は、辞めても良い。こんないい加減なクラブだったら無いほうがましだ。」
練習は何も行わず、その場で直ぐに解散………
部員たちは、何かを感じた筈だ、考える筈だ。
第14回 掲載日:2021年5月1日
10月8日(火)は、私の授業が午後の遅めの時間帯であったので、栄短に着いたのは、日没45分過ぎで、その上曇りであったので、大変暗くなっていた18時であった。
この時期、釣瓶(つるべ)落としの如くの夕暮れの速さや、秋雨前線の発生による雨天の多さを疎ましく思うことも多々あった。、
このようなことや、前日のことを思いつつ、テニスコートに入るや、部員が整列し、その後、主将から今日の状況の話があった。
「17時少し前に、岩崎中学校テニス部が、コートを使っていないのが分かり、コートを整理した後にストロークとサービス/レシーブ練習をした。サービスについては、40本のうち何本入るかを数えた。目立ったところでは、飛川さんはセカンドサービスも含めて29本。古美門さんはファーストサービスに限定すると20本程度しか入らなかった。」
このことから、「ファーストサービス イン」8割を目標に、練習を引続き行って欲しいと話した。
昨日の件については何も話さなかった。その代わり10月13日(日)に予定されているチーム対抗戦への気持ちの有り様や試合の見方について話した。
「試合に出る者は、今まで練習して掴んだことを試合で実行し、併せて相手の長所短所を見抜くこと。試合に出ない者は、第三者的立場から相手側此方側の短所長所を見つけて欲しい。それを把握することでリーグ戦に向けての有用な情報になる」
その後、一人一人にサービスの直すべき点について話す。
この時、松久の態度、雰囲気から、意欲欠如の場合によく見られる、中途半端で“気持ち此処にあらず”のように感じ、“遣るぞ”の積極性が欲しいと思ったところである。
その他情報として、大学祭での試合 11月10日10時30分からの対外試合、10月10日(祝日)の練習は、行うことで再度確認したこと。
帰りは、日頃バスを利用して横浜駅へ行く部員たちと、駅まで行った。
主将の寺川とは、前日のこともありダイヤモンド地下街の喫茶店で話し合う。
先ずは、気になっていた退部の有無を確認したが、やめる部員はいないことが確認できた。
その後、部員たちの状況はと思い、先ず寺川自身はどうなのかなと聞いたところ、家のことで忙しく大変のようで、通学時間が短くて済む京浜急行で帰るようにしたとのことだが、私が、コミュニケーションの観点から「横須賀線で帰れば同じ方面の部員と話し合う時間が持てるのでは?」と言ったところ、「もう話すことはありません」との返事が返ってきた。このことについては、これで終わりにした。
飛川と野入のことでは、二人は30日からずっと朝に練習をしているということだ。
それから、鈴木の言葉として、「飛川さんは、私より上手い大竹さんと組んだ方が良い」と云うようなことを漏らしているとのこと。
最後に、リーグ戦後の10月21日(月)の日は、練習はしないと、私は言ったところ、寺川はどう解釈したのか「ミーティングはやるものと思っています」との言葉、他の部員もそう思っているのかな?
席を立とうとするとき、「20日までなら良いです」との言葉。
横浜駅から、それぞれ帰宅する。
第15回 掲載日:2021年5月20日
10月9日(水)も、前日と同様に曇であった。この日は、午前中から練習できる部員もいたので、自宅から栄短に向かい8時45分頃到着したところ、既に飛川と宮崎が練習をやっていた。両部員とも上手くなっているが、飛川が特に上達した。宮崎が入れるサービスを殆どクロスに返球していた。次は、ボールのとらえる位置を安定させることだ。このことによってレシーブの確実性が増すことになる。
飛川についての現状
改善すべき点
・軸足の決める位置が悪い
・移動しない場合のスタンスが狭い(腰高になる)
・ベタ足(踵を地面に着けている)
良くなった点
・比較的ラケットの先がスムースに回るようになった
・ランニングストローク時、以前より腰が低くなっている
つくづく感じるのであるが、上達するには気持ちの面である、やる気が如何に重要かと云うことだ。
それは、リーグ戦に向けての練習を始めて、僅か9日目だというのに、ラリーが長く続くようになっている。やはり、何といってもやる気、研究する心が如何に必要かということを今更ながら痛感した。
鈴森に飛川の気持ちを分からせて、二人が同じような気持ちになるようにさせたい。二人の気持ちが通じなければ、ペアとしての上達は望めないし、飛川のやる気が空回りしてしまう。そうさせてはならぬの気持ちを強く待った。
もう一つの課題として、小泉には、今以上にラリーが続き、深いボールが打てるようになって貰いたいものだ。やはり、第三になるのは小泉/松久組であろう。現時点での小泉の修正点は、サービス及びストローク後に、直ぐに構えさせることが第一である。これが出来るようになれば、課題は解消となる。
宮崎は、ファーストサービスが大分入るようになった。此れからはフォームをもっとしっかりしたものにして、入る確率を高くすることだ。また、グランドストロークについては、前足の膝を曲げることによって、前足に重心を移させることになり、スピードボールが打てるはずだ。
部全体として、もう一つピリッとしたところがない。あと九日、焦らずムードを今以上に盛り上がらせるよう。少なくとも四日後の13日に行われるチーム対抗戦に向けての練習の中で、気持ちのやる気が醸成されれば良いのだが。
10月10日(木)は体育の日で、休日であるので予定通り練習にあてた。予想通り晴れる時間があった。
部員の中に練習開始時間に遅れた者がいたことは残念であった。
松久は、25分遅れの9時25分に来たので、注意した。近頃少し気が弛んでいるのではないかと感じたからである。
「お前は遅れた、ただそれだけではなく、心の奥深くには気持ちの弛みというものがあるのではないか。入部した当時は、新鮮なハツラツさや、高校での三年間、テニスをやってきたというものを感じさせるものがあったが、今は全く感じられない」
少し涙ぐんでいた。言われたことが悔しかったのであろう。
このようなことが影響したのか、古美門/松久組と飛川/鈴森組の試合の時の松久のプレイは、今までに見たことの無いような素晴らしいプレイであった。やはり、松久の場合は、気持ちの有り様が凄くプレイに影響するようだ。
鈴森は、飛川が朝に練習していることは知っていた。それで私が、鈴森も飛川と一緒にやったらどうだと言ったら、「兄が盲腸で母が病院へ行っているので、私が学校に行く前に家のことをやらねばならないから出来ないです。」と言うが、俺から「少しでも良いから暇をつくってやれないかな。ペア同士一緒に上手くならないとペアとしての強さは発揮できないだろうし、また一緒にやればコンビネーションについての話しもできるではないか。」と言うと、「分かりました」との返事、「少しでもいいから暇をみつけてやってくれ」と返事を返す。
全体的に、レベルは上昇しているが、未だその力は未知数である。チーム対抗戦である程度の答えは出ると思う。
兎にも角にも、部員が、今以上に上手くなってみせるという情熱を持って欲しいものである。
第16回 掲載日:2021年7月12日
10月11日(金)、今日は曇である。このところ雨が降らないので、テニスコートを使用しての練習ができて、予定通り進んでいる。
いつも通り、保土ケ谷駅から徒歩で栄短に向かう。天候に恵まれ、このまま順調に進んで行ってくれれば良いのだが、と思いつつテニスコートが見えるところまで来た。すると、岩崎中テニス部の上町コーチと主将の寺山とが、何やら話し合っているのが見えた。
私がその場へ行こうとすると、両者での話が終わったようで、そのコーチは退去してしまった。私は、直ぐに主将から話の状況を聞くと、その内容はテニスコートの件で、岩崎中学校の練習日を栄短が使用したい旨の申し出に対して、今後は紙面での一方的な申し込みではなく、話し合いで決めたいということ。もう一件は冬はどのような予定であるかを事前に知りたく、聞きに来たとのことであった。
何れにしても、テニスコート使用の優先権は、栄短にあるので、当件は当部顧問に委ねることとした。
練習が終わってから、寺山から申し出というより忠告があった。「全部員、やる気があるから“やれやれ”と言わないでください」と言うことである。
本当にうれしい言葉である。しかし、空回りしないことを肝に銘じさせてくれた忠告であった。
10月12日(土)、リーグ戦まで1週間と迫った今日は晴で、集中しての実践的な練習を目指した。
古美門・寺山組と小泉・松久組の試合は、4:3であった。小泉・松久組がこんなに競ったのは初めてである。小泉・松久組には気迫が凄く感じられていたし、小泉はサービスをやる毎に声を出していた。ファーストサービスが比較的よく入っていたが、セカンドが悪い。ダブルフォルトを大事な時にやってしまった。
古美門にも同じことがいえる。ミスを仕出すと止まることを知らない。このような時こそ、声を出す必要があるのだが。
古美門・寺山組には、ランニングをさせ、それから、「お前たちは一つミスをすると続けてしまうよな。もっと図太い精神を持って、プレーして欲しい」と言うと、不穏な空気が流れる。
二人に対して、「お前たちは、もっと闘志を表に出して、体から漂わせるようにしなさい」と注意した。
明日のチーム対抗戦に出場するペアに対し、試合中に実践することとして、以下のことを話した。
@ 声を出すこと
A 今までに練習して、自分の身についたプレーをすること
B 試合に対して、執着心をもつこと、諦めないこと
矢原先生(クラブの顧問)が練習状況を見に来られたので、練習後に感想を述べて貰った。
二年生は元気がない、もっと率先してやらなきゃいけない、これで最後なのだから。
一年生はなかなか良い、良いムードを持っている。
声を出しているのは、松久だけではないか。
この感想の言葉は、二年生には、良い刺激になると感じた。
今日で、第二ステップ目標の事項は終わり、今までの練習の成果を見分けることが出来るのが、明日のチーム対抗戦である。この試合を通して、各ペアの力量が計れると思う。其々のペアが少しでも遣れるという自信が付けば、今までに行ってきたことは成功なのであるが。答えが出るまでは、あと20時間程である。
この対抗戦の試合内容を目安に、第三ステップ目標である「まとめ」に入ることになる。この時期が、精神面・技術面では一番難しいときである。
一つには、それはペア同士だけではなく、全部員がチームとして、如何に試合モードに盛り上げさせられることが出来るかということだ。
二つには、レシーブ練習も徹底し、サービスも今以上に入る確率を上げ、連係プレーもスムースに出来るようにして、自信を持たせることである。
此れからの練習では、長所を伸ばすことに重点を置くことにした。
第17回 掲載日:2021年9月21日
10月13日(日)、チーム対抗戦が行われる日である。今日の試合で、今まで行ってきた練習を評価するが出来ると考えていたのだが、
何と朝から小雨模様である。
時間の経過と共に良い方向に向かうかもしれないと期待しつつ、自宅から電車を乗り継ぎ集合場所である、初めての京浜急行電鉄久里浜線の新大津駅に着いた。
ホームに着いた時も残念ながら雨が降り続いている状況ではあったが、既に部員は集合していた。主将の寺山が、既に開催の有無を本部へ確認していたようで、チーム対抗戦は中止であることを知らされた。
このような雨降り状態でも部員が集合していた。しかも、飛川・鈴森組は、集合1時間前の6時30分に来ていたということだ。その他の部員からもやる気が感じられた。試合があれば本当に良かったのに。
リーグ戦に向けての思い
試合がなかったので、チーム編成は今後のペアの調子状況で決める。
残り五日で目に見える程に技術が伸びるとは思えないので、第三ステップの気持ち作りへシフトする。
一部のなかで、楽に勝てる大学はないので、残された勝利への道は、試合中での「勝つぞ」の気持ち、勝負を捨てない心である。
残る五日間が一番難しいなかで、ムードを盛り上がらせることの重要性は分かり切っているが、どの様にやったらいいのだろうか。どの様に、どの様に……
結局は、勝とうとする気持ちを持たせることが一番大事だ。部員みんなが勝ちたいという気持ちに向かうこと。これに尽きる、私自身やれるところまでやるぞ。
10月14日(月)は、前日の雨を引きらず曇で、先ずは安堵した。
大学の授業が終わって栄短に向かい、横須賀線の電車が横浜駅に着いた時、今日の練習でのサブコーチとして予定していた次期コーチの橋口が、全くの偶然ではあるが乗ってきた。
保土ヶ谷駅から徒歩で栄短へ向かうときに、橋口に、来週には主将等の改選を行うので、その時にコーチの引継ぎをしたいと胸の内を明かした。其のうえで新人戦を任せたいと話したところ、予想よる早いと思ったようで少し困惑しているような素振りを見せた。だが、予定のスケジュールで進めたい旨を話し、了承してもらった。
自宅に戻ってから、今日の練習も含めて、リーグ戦出場を予定している者の状況を纏めてみた。
・古美門の場合、どうしても試合が始まっての一球目、サービス/レシーブにしろ、コチコチになる癖があり。
ゲームが少し進めば、体も心も柔らかくなるので敢えて指摘しないこととする。
・小泉は可なり良くなり、気合が入っている。ストローク時、後ろ足が前に出なくなった。
・松久にはやはり思い切りが一番大事であるようだ。今日の試合にはそれが見えた。
一例を挙げると、レシーブを思い切ってスイングしていたので、相手のバック側に確率良く返球されていた。
松久・小泉組が一番調子を上げている。二年生に対する競争意識が良い方向に表れている。
・鈴森・飛川組の調子状態は、少し平行線である。飛川は振り切るということが重要課題である。
これについては、今後も要求していく。
鈴森はレシーブに安定性を持たせ、ボレーは当てるだけではなく押すようにさせる。
・宮崎・大松組が下り調子である。
大松は自信喪失という感じで有るので、これからはできるだけ良い所を褒めるように指導することになる。
気持ちを上がり調子になるように鼓舞していく。遣るしかないという気持ちになったら一気に波に乗れるはずだ。
宮崎のファーストサービスが少し乱れがちであるので、多めの練習でトスの安定を目指す。
練習が終わってから主将から話しがあった。それは、部員の中で少し不満を持っている者もいるということだ。上記の者を中心にして練習をしているので、不公平感を持ってのことと思うが、了解してもらうしかない。
リーグ戦出場を想定しているペアに重きを置いて練習することは、勝利を目指すうえでは必須である。リーグ戦に出場しない部員にも、勝利するという目標に向かう気持ちを持ってもらうように、更に丁寧に話しをしていくことの必要性を感じた。
第18回 掲載日:2021年10月1日
10月15日(火)の日没は17時少し前ではあるが、その日は晴天であったので、コート脇の薄暗めである照明と相まって17時30分迄練習ができた。最後は整理体操をいつも通りして、その後私の思いを話して終了した。
話した内容は、「残り三日間、君達の気持ちの持ち様が大事である。具体的には気合、気魄、勝負に対する執着心を持って練習することが一番大事である。部員全員、即ちリーグ戦の試合に出る者も、出ない者も一丸となって欲しい。」と、訴えた。
私自身の役割は、残り三日間で、更に全員が「遣るぞ」の気持ちを持つようにすることと、試合当日の4日目に気持ちをピーク状態に持って行くようにすることである。
10月16日(水)は、主将寺山と副主将古美門が、今回のリーグ戦の会議に出席のためリーダー不在の状況になる。
一番手である主将/副主将が不在の中で練習を始めたが、出だしのストロークの時、先頭に立って練習をして行こうとする者がいなかったので、順番を決めてから始めた。
特に、リーグ戦に出場されることを想定している二番手、三番手、四番手に重きを置いての練習とし、その中で再度確認できたことは以下の通りである。
大松のレシーブが、試合が近くに迫ったこの時期に良くなってきていて、返球時に場所/球種を変えるという余裕がみられる。あとは、チャンスボールの時に、思い切りヒットするように持って行こう。
飛川が全体練習でのランニングストロークの時、少しバテ気味であった。ペアの鈴森から練習の合間にあった話しであるが、午前中に田島と練習を行ったということである。ピークを19日の土曜日に持って行くには、現時点で少しダウン気味ではあるが良いであろうと判断した。
小泉・松久組は良いプレイが確率高く出来るようになり、それに伴い自信を持てるようになっているようで、思い切りの良いプレイになってきている。この状態を維持させよう。
明日の全体目標は、ヒットするときに声を出すことと、レシーブの確実性を更に高めることとした。上昇気流の状態の様に感じられた。
10月17日(木)、ゼミの関係でトップ4の8名の内3名が欠席となった。
正午過ぎ迄雨が降り続いていたようで、コートを使えるようにする整備で16時45分まで掛かった。既に薄暗さが増してきていたので、乱打(ストローク)のみで終りとしたが。
しかし、試合を明後日に控えているので、途中から出席した主将寺山に体育館使用の有無を確認させたら、使用中の他部からOKをもらえたので、先ず全体での素振り、その後の前衛のスマッシュ練習等を19時30分まで行う。引き続き後衛のサービス練習をし、終わったのは20時を過ぎていた。
この体育館での練習は、少しでも上手くなろう、試合に勝とうとする意欲が見て取れる、気迫が籠ったものであった。
その上、二年生に触発されたようで、一年生が、明日早朝練習をすると言う。試合に対する思いが強く感じられ、増々良いムードになってきている。
第19回 掲載日:2022年1月22日
10月19日(土)、リーグ戦が行われる当日、今まで行ってきたことが、結果として表れる将にその日である。
今日のリーグ戦一部の大学は5校で、前回の序列順で云うと、相模女子大学、鶴見女子大学、関東短期大学、衛生短期大学、栄養短期大学である。試合形式は、総当たりで3チームの団体戦で、4ゲーム先取制である。
会場は、岡村公園テニスコートで、各校の出場選手が一同に会して開会式が行われ、規則等を周知徹底するための話がなされ、試合がスタートした。
対戦相手の順番は、相模女子大学、鶴見女子大学、衛生短期大学、関東短期大学である。
出場するペアは、事前に決めていた「寺山・古美門」、「鈴森・飛川」、「大松・宮崎」、「松久・小泉」の中からの3ペアで、対戦相手ごとに決めた。
相模女子大学には、寺山ペア、松久ペア、鈴森ペアを選出して試合に臨ませたが、前回優勝チームだけあってプレイに穴がなく強い、、全敗であった。
鶴見女子大学には、寺山ペア、松久ペア、大松ペアで試合をしたが、これも全敗であった。だが試合の状況は「寺山・古美門」は、接戦をしており、前回とは差が縮まり、力がついてきたことを証明した。他の選手も同様であった。
衛生短期大学には、寺山ペア、松久ペア、鈴森ペアを出場させ、試合をした。1試合目の寺山・古美門ペアは、前回とは違い自信を持ってプレイ出来るようになっていたので当然のように勝利した。この勝利が、後に続く2ペアに余裕を与えたようで、緊張せず普段通りのプレイができていた。練習成果が出たその結果は、何と全勝である。遂に、熱望していた1部での一勝を勝ち取った。
リーグ最終戦は、2年生が最後の試合になる関東短期大学との試合である。出場ペアは、勢いに乗っていると判断して衛生短期大学と同じとした。
状況は、寺山ペアは完勝したが、松久ペアは惜敗であった。一勝一敗で迎えた第3試合目は、開始時点で薄暗さが始まりかけていたなかで始まった。この試合は接戦で3:3となり7ゲーム目で決着がつく状況になった。このゲームは大接戦でジュースの連続である。もうこの時点では、遠い目の山の端に夕日が少し残っているものの、試合を見ている私は、ボールを見失いかねないような暗さになっていた。
両チームの選手とも暗いこともありプレイしずらい状況であったので、飛川も惜しいところでサイドアウトとなってしまい、相手にアドバンテージが行く。追い込まれた状況ではあるが、飛川がストロークで粘り鈴森がボレーを決めてジュースに持ち込む。このようなプレイが何度かあった後、勝負の神様が応援してくれたかのようなストロークが、飛川から飛び出したのである。何と、私には自然体でボールを捉えたように見えた「右サイドのストレート」が飛び出し、マッチポイントを握ったのである。相手サービスを鈴森がレシーブして、後衛同士の打ち合いになり、相手後衛の3本目のストロークのボールに対して勝利のポーチが飛び出したのである。
「やった」、心の中で、「バンザイ、バンザイ、良くやった、本当に良くやった、二勝だ。」本当に嬉しかったね。
既に、暗くなっているなかで円陣を組んで、部員に対して、「これまでのリーグ戦で一勝もできないでいたが、みんなの力を合わせたことで、今まで味わうことができなかった勝利を勝ち取ることができた。それも二勝も。勝つぞとする気持ちが、自ずと出た試合も多々あったぞ。みんなの努力が実って本当に良かった。これからも何事に対しても情熱を持って継続しよう。そうすれば結果はついてくる筈だ。試合に出なかったみんなも協力してくれたこその結果で、本当にありがとう。」との話をして、解散した。
部員と一緒に遣ってきた三週間、気持ちが通じ合うと感じた時があり、非常に価値ある期間であった。
達成しようとする心と行動、為せば成る、この心を今の一年生が二年生になっても持ち続けてくれるだろう。そうすれば、今以上のもっと強いクラブになる筈だ。
今回の経験が、部員みんなの今後の人生での拠り所になればと願うところである。
10月20日(日)曇
後輩の橋口君へコーチ引継ぎ。
最後に、この一年半の出来事で掛け替えのない経験値を私に与えてくれた「部員のみんな、矢原顧問、野川先輩、萩山先輩、私のペアの島岡君」に感謝します。
≪ 完 ≫
第20回 掲載日:2022年2月4日