◆◆◆ CONCERT REPORT 2009 ◆◆◆
 
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2009年
松崎博彦ライブ
107ソングブック

高石ともや
きたやまおさむを 歌う
清水奉納檜舞台
〜笠木透と雑花塾〜
岡田京子さん の
小さなコンサート
高石ともや 歌マラソン ’09 第29回
宵々山コンサート’09
2009
京都ピースナインコンサート


  
 
松 崎博彦ライブ 「107ソングブックで歌いましょう」
■ 09/2/22 ほっこり弟国 ■
 テーマにつられて (^_^;) 久々に<ほっこり弟国>に行ってきました☆
 まずは川村陽介さんが「春の雪」「ほら見てごらん友よ」の2曲を唄ってくれてから、松崎さんとバトン タッチです。
 「手紙」「旅立つ僕のために」「この世界」「(聞いたことあるけ ど、タイトルが?)」「おもかげ」「にゃん」「祭ばやし」「追懐」「戦争を知らない 子どもたち’83」「サマーウォッチズ」と、オリジナルソングを中心にスタートしました。
 引き続いての第2部は、<107ソングブック>をお手本に進行です ♪
 マンドリンやオートハープ、バンジョーや坂庭寛悟さんのクラリネットもまじえつつ、ページを追ってカーター・ファミリー系の曲から「私を待つ人がいる」「今宵、恋に泣く」「柳の木の下に」「あなたを恋しています」「丘の上の 校舎」「陽気に行こう」……。
 リクエストを聞きながら「道」「旅」「れー子ちゃん」「海に向かって」「綿つみの 歌」「谷間の虹」(←これは寛悟さんのボーカルだょ)、「付知の子守 唄」「坂下の子守唄」「朝の4時ごろ」「青春の歌」。休憩をはさんでさらに、「春を待つ少女」「夜明けを待ちながら」「浜木綿咲いて」「そして秋」「9ポンドハンマー」 「川のほとり」「陽のあたる道」「ランブリンボーイ」「十字架に帰ろう」「さよならが言えない」「街」「ヘイヘイヘイ」と、おなじみの曲か らあまり唄われなかった曲までが次々と並びました (*^_^*) 合い間にはコアなファンならではの、とっておきエピソード? も飛び出しましたょん。
 ラストは「私に人生と言えるものがあるなら」のロングバージョン で、ふだんの倍≠ニいう、4時間の楽しいライブ、歌声喫茶? は、お開きとなりました〜♪
(掲載: 10/2/4)
 
 
高 石ともや きたやまおさむを歌う −旅の歌 旅の心−
■ 09/4/3 きゅりあん 大ホール ■
 京都公演のある5日は、他の用があるので、東京会場へやってきました。この会場に来るのは2 回目(なつかし(TT))。意外とよく見えますね♪ でもやっぱり遠いにゃーι

 「二人の顔と声は、カメラやレコーダーではなく、あなたの心に刻んで下さ い」
 兼松豊さんのアナウンスで幕開けしたステージは、左からバンジョー のともやさん、右からはギターのきたやまさん。本日の主役2人が両サイドから登場して中央で握手v
 ともやさんが「予想してた人はよほどのマニアだね」と 評した1曲目は「ハエハエハエ」。2曲目「青春時代」のあと、兼松さんが登場してごあいさつされました。
 「二人の再会をお願いしたのが私だから」「日本のフォークソングはここか ら始まった」「フォークで世の中は変わらなかったが、人生が変わった人が今日は来ている」
 ユーモアの中にも真実のこもった言葉を残して行かれましたょ。

 「感謝」「さすらい人の子守唄」――「さすらい人の子守唄」をとも やさんの唄で聞いたのは多分初めてですが、何だか「悪いコトって何だ ろう?」と、新しい切り口を聞かせてくれたので、改めて歌詞をかみしめて聞き入ってしまいました。

●きたやまおさむのレクチャー#1 
 ここからきたやまさんのレクチャーコーナーに入ります。
 「きたやまさんは、難解な部分と、コミカルな部分と、両面あってわから ない」とよく言われる。大学と遊園地は共存すべきなのだが、いつの間にか分断されてきた。精神医学と吉本興業は表と裏だ、と言ってもほとんど通じない。朝 日のインタビューには「生まれ変わったら吉本興業に入りたい」と答えた。
 ……わ、わからない……?
 いつも、人を煙に巻いてしまうようなセリフがお上手です〜 (^_^;)

●レクチャー#2 〜人生は旅である〜
 それから、<人生は旅である>という本日のテーマに入りました。
 シンガーソングライターは旅をしながら歌を書いてきた。 「若者たち」と「希望」は同じ作者が同じテーマで作った2曲。どの歌も、目的地にたどり着かない。我々の青春は旅立ちの時だった。時代精神が旅立ちの唄を 求めていた。たどり着いたら、見つかったら歌はいらない。旅の途中だから歌が生まれるのだ…… 夜行列車で九州にたどり着く直前に歌が生まれるのだが、夜 行列車が廃止になって、これからどうやって歌を作ろうか?
 ……と、そんなお話を語って下さいましたょ。
 何か、いつも最後は茶化されてしまいますね (^o^;

●レクチャー#3 〜罪悪感〜
 休けいのあとは、まず、前半に少し話されていた罪悪感のお話の続きをされました。
 人々の歌、民衆歌、反戦歌、労働歌がヒットしたら申し訳ない。自分たち の頃は「すんません、やらせてもらいます」という感じで歌っていたのが、70年代になると、「こんにちはー ○○○でーすv」(歌手の実名なので、伏字に しときます。奇しくも前回このホールに見に来た方だー(^o^;)   と、あっけらかんと歌うようになった。
 70年代でさえそうなんですからねー。○○○さんでさえ、こんな言われ方するんですからねー。もう80年代以降はお話になんないですよね……
 「今だから言える罪悪感話をオススメします。聞いてもらうと 楽になります。ただし、信頼できる人でないとダメ。それがカウンセラーです」と、締められました。

 歌に戻って、「イムジン河」(フォークル版)をともやさんが唄い、 きたやまさんは後ろのソファで聞いています。イムジン河は20バージョンぐらいあって、英・仏・ハングルにもなっているが、みんな平和の歌になっているそ うです。
 フォークルは1年で解散したからみんなに愛された。イムジ ン河は発禁になったから心に残った。そして今は、いろんな録音物に残る、だから心に残らない。昔の歌は3回聞いたら覚えられた。覚えやすかった。今の歌は わざと覚えにくく作っている。
 相変わらず、ユーモア交じりに大切なことをおっしゃいます。
 でも、みんなその時はうなづいてても、すぐ忘れちゃうんだよ!
 こんな風に、インターネットで、行ってもいないコンサートの内容がわかってしまう、あるいは、録音のようにくりかえし思い出せる、というのも、<聖なる 1回性>を壊してしまうんだよね。その場に行った人だけが、たった一回だけ体験できる貴重さが、インターネット時代には失われてしまうのですよ。コピー文 化の軽さです。そして、心に残らなくなるんです。

 そして、「戦争を知らない子供たち’83」。ともやさんが(おそら く初めて、オリジナル・ロング・バージョンで、ラストの歌詞を省いたニュー21世紀バージョンで)唄われました。
 「罪悪感の話はそこに行ってしまう。加害者という側面を水に 流してはいけない。語ることすら許されない風潮は、よくない」

●スライドコーナー
 次はスライドコーナー。今日は色々と盛りだくさんですにゃ (*^。^*)。お2人が濃い付き合いをされていた頃の写真を紹介されました。67年のフォークキャンプや、ロンドン時代の写真、ともやさんが奥さまに 200ミリレンズで撮ってもらった写真、ヒューマン・ズーのユニフォーム姿(笑)…… いこまいか、35歳バースディコンサート、などなどをバックに、歌 は「きつね」「孤独のマラソンランナー」、見落としていた名曲≠ニ して「人生はいつでも」、そして「風」で、ステージは一旦幕となりました。

●アンコール 
 何だか、帰っちゃった人も少なくないみたいだけど、アンコールは「再会」。 ともやさんのソロです。
 きたやまさん「20年くらい2人で本格的なコンサートをやっていない。生 きててよかった」とおっしゃってましたが、<夏の時代2000>は?  数に入ってないのかしら?
 そして、ともやさんに「いつまでもお元気で。みんなに感動を与えて下さ い」と言葉を贈られ、「例の国民歌謡で」と、「あの素晴らしい愛をもう一度」を今日の締めくくりに。ともやさんが2番から唄 いだし、戸惑うきたやまさんに1番を唄わせ、3番は合唱になりました。
 「桜を見ながらビール片手に、あの歌この歌を唄って下さい……」
 最後も兼松さんのお茶目なアナウンスで、心しみじみとお開きになりました。

 ちょ〜っと長くなりましたが、もうそのまま全部掲載しました。ご容赦下さいませっ 〈m(__)m〉
(掲載: 10/2/4)
(一部加筆: 10/2/7)
 
 
清 水寺 御本尊御開帳記念 清水奉納檜舞台
〜笠木透と雑花塾〜
■ 09/4/12 清水寺本堂 ■
 清水寺。実に何十年ぶりかで行きましたょ! もう、前回の記憶なんか、ほとんどなくなってま すι それは「新しい驚き」でした☆
 こんなベタな「観光地」が、身近に地元にあったということにまず驚き。土産店の立ち並ぶ清水坂を登るときは、初めてディズニーランドに行った時みたいに キョロキョロしてましたぉ♪ そして、あの本堂の夕景・夜景。みごとな大スペクタクルでしたぁ! 感動です(TへT) さすが、人が集まる観光地はダテ じゃないって、思いましたょ〜。テレビで見るのとは迫力が全然違います! 「京都」を見直しましたι 帰りに通った産寧坂なんかもムードがあって、ちょっ とした旅行気分すら味わえましたー (*^_^*)

 閑話休題。
 今日は、いつもとは一味違う、あの「清水の舞台」というおごそかな? ステージ。
 まずはお坊さんのごあいさつ&ご紹介があって、笠木さん山本幹子さん(Kb)、増田康紀さん(G)の3人が登場し、おなじみ「私に人生と言えるものがあるなら」で幕開けです。
 今日は観音様に奉納するために唄います。無神論者が そんなことをしていいのだろうか?などというごあいさつをはさんで、初おひろめという「ロウバイの花」を、増田さんのボーカルで。昨年6月に倒れた時、カンオケには 穴を開けておいてほしい、と思って作った歌「棺桶の穴」を山本さんの ボーカルで。三途の川シリーズを色々作ろうかなぁと思ってるそうです (^_^;)

 昨年発売のCDから「すみれの花」「あざみの花」「夜桜爛漫」そし て「桜吹雪」「あざみの花」は、最近の私のお気に入りの曲で、特別ゲスト<ぽこ・あ・ぽこ>諏訪さんのバイオリン入りですごくステキな仕上がりでした
 封建時代の名残であるひな祭りではなく、今の時代に合せたひな飾 りに変えてはいけないのだろうかというお話も折り込みながら、もうちょっと節約したら原発も要らなくなるんじゃないかなぁと、「豊かな青い海」(増田さんVo)。
 自分は正しい、という歌は世界に通じない、と思ってひねくれた歌 を作った「ニガウリの花」(山本さんVo)、そし て省悟さんと作った歌を、外を見ながら唄いたいと思いますと、「少年よ」(山本さんVo)。
 最後には、外で歌う歌だから、みんなで大合唱しましょうと、「わが大地の歌」を……。
 そして、アンコールには「私の子供たちへ」を唄って下さいました。
 90分足らずの時間でしたが、今日は天気も素晴らしく、とても気持ちの良い春の宵になりました☆
 (ともやさんも別の日に出演されましたが、残念ながら行けませんでした)
(掲載: 10/2/4)
 
 
岡 田京子さんの小さなコンサート
■ 09/4/29 京都 オレンジワーク ■
 岡田京子さ んは、安達元彦さん(フォークスなど、笠木透さんとの活動も多い)の連れ合いの方で、もう長く活動されている方です。オレンジワークという京都の白梅町近くの喫茶店で、少人数の音楽会を開かれまし た。ギターには、進藤了彦さんが参加されました☆

 ごあいさつのあとの1曲目は「ふるさと」山田洋次監督の映画「同胞(はらから)」の主題歌に使われた曲なので、ご存知の方も多いんじゃない かな。
 続いて、配られた楽譜を見ながら「かにかくに」「ふるさとの」の2 曲を歌ってゆきます。
 休憩をはさんで、第2部は「三池の主婦の子守唄」から。
 三池は、三井三池炭鉱のことです。私も話には聞いていましたが、岡田さんから歌詞の解説も含めて、ナマのお話を伺い、とてもリアルに感じることができま した。相当カコクな仕事だったようですね。3Kどころではない……
 「筑豊の子守唄」「ブナの歌」と、ていねいな歌詞の説明を聞きなが ら、みんなで合唱しました。
 最後は、「遠い世界に」をみんなで声を合せて唄いましたよ♪

 アンコールでは、「ふるさと」「かにかくに」をリプレイ。ギターの 進藤さんも自作の「ブナの森」を、ブナつながりで唄ってくれました。 久しぶりに聞けてよかったです〜♪
 記念写真を撮ってお開きになりました。
 短い時間でしたが、1曲1曲をじっくり味わいながら、聞き、唄うことのできた、貴重なライブコンサートでした。
(掲載: 10/2/4)
 
 
宵々山コンサート・プレイベント
高 石ともや 歌マラソン ’09
■ 09/5/31 旧国鉄京都駅前 ■
 今年もやってきました♪ 宵々山プレイベント・歌マラソン 2 days !
 新型インフルエンザ騒ぎで一時心配されましたが、無事に開催の運びとなりました〜☆≧∇≦☆ 今回も私は2日目、日曜日のみの参加です。
 毎年ごあいさつされていた、宵々山のもう一人の顔・三宅誠孝さんの 姿が見られないのがとても残念です…… 昨日は107ソングブックを曲順に、というテーマで、38番まで行ったそうですが、今日はともやさん遅刻ιι 大 阪で別のイベントがあったそうです。

 でもその間のつなぎに、村崎修二さんのギターと歌、という、大変貴 重なモノを見ることができました  村崎さんって、相当以前からともやさん達とおつき合いがあったんですね〜。知らなかったです。色々裏話もご存知らしく、「この歌を唄うと、高石さんがとて も嫌がる歌」(^_^;) とかも、飛び出しましたよ〜
 山本よしきさんや、笠木透さんのお名前も出、昼下がりコンサートを復活させようというお話もありま した(←これ大賛成!) 。
 宵々山みたいなビッグイベントじゃなく、肩のこらない普段着の昼下がりコンサート、ぜひ一度限りでも復活させてほしいにゃ。円山音楽堂から足が遠のくの は淋しいです、とても。
 「八丈太鼓ばやし」「春を待つ少女」「流れ者」「労務者とは云え」「青春の歌」 「はじまりの日に」「小さな町」「野茨と鳩」「川のほとり」など、10曲あまりを、慣れない大役に冷や汗をかきながら、1時間ほど唄われ て、いよいよ高石ともやさんとバトンタッチです♪

 バックはベースに中田ゆり子さん、コーラスに古川さちこさんと、村尾あいさんという女性陣で、華やかなメンバーです
 1曲目は「疲れた靴」。<ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズを お手本に>編からスタートし、<アメリカの古い歌>編、そして<フィールドフォーク>編へと進んでいきました。途中、「友よ」「旅」「学校で何を習ったの」「いただきます」「想い出の赤いヤッケ」「雨上がる」な ども交じってます。
 「青春の歌」まで行くと、休憩をはさんで、ラストスパートはカー ター・ファミリー編に戻り、「陽のあたる道」「彼を待ちながら」など を。
 4弦でショートネックのアイリッシュ・バンジョーを使ったり、古川さんがマンドリンを弾いたり、村尾さんが「今宵恋に泣く」のメインボーカルを務めたり、バラエティに富んだ歌と演奏を見 せて下さいました〜☆
 ラストは「ヘイヘイヘイ」
 宵々山は中締めかも知れませんが、歌マラソンは来年もあるかも…… と、ほのめかして、終演となりました。
(掲載: 10/2/11)
 
 
第 29回 宵々山コンサート’09
〜これにて中締め〜
■ 09/7/12 円山公園野外音楽堂 ■
■宵々山コンサートの、 おもいで。
 足かけ36年、のべ29回におよぶ宵々山の歴史に、一区切りをつけるときがいよいよやって来 ました。でも、どこか湿っぽさがないのは、決して本当の終わりではないこと、もしかしたら形を変えて再開する予感を感じているからかも。それとも、いろん なこと(……傷だらけの宵々山コンサート、ですよ)があったから、少々のことでは動じなくなっただけかもしれませんね〜 ^_^;
 
 一番心残りなのは、言うまでもなく、宵々山の主役だったはずのナターシャ・セブンの 姿が、二度と見られなくなってしまったということです…… これだけはもう、どんなに望んでも叶わないコトですね…… 言葉があ りません。
 自切俳人(きたやまおさむさん)も、ついに登場しなかったですね。 もしかして、今日、声(笑い声?)だけでもメッセージが!? とも思ってたんだけど、それもなかったしなー (^o^;
 他の準レギュラーだった、杉田二郎さん、諸口あきらさんの出演もなく、笠木透さん、高石とし子さんの参加も実現しませんでした。
 最後はオールキャストで…… というわけには行かなかったケド、欲を言っても仕方ないしねぇ。……ま、ずい分鷹揚になったなぁというか、感受性が鈍った というか。半分あきらめ気分なのかにゃぁ……情熱が衰えちゃってるのかにゃぁ、なんて思ってみたり。

 宵々山には、本当に多彩なゲストが登場されました。フォーク系のミュージシャンはもちろん、俳優、エンターテイナー、伝統芸能…… 毎回、そして時期に よっても少しずつ傾向も変わっていきましたが、普段見ることのできないようなパフォーマンスをナマで見る機会を得て、素晴らしい体験になったと感謝してい ます。
  印象に残ったゲストは数え切れないけど。初めて行った第4回の黒柳徹 子さん。この回は唯一レコードにならなかったのが残念でなりません…… 真相は未だにナゾ……
 フォークシンガーの出演はやっぱり素直にうれしくて。ナターシャが復活して、<フォー ク・キャンプ・コンサート>が併催 された頃が、一番良かったなぁ。「宵々山に参加できる幸せ」というものを感じていたことを、今でもしみじみと思い出せます。
 私が出演してほしかったのは、加藤登紀子さん。故・河島英五さん、故・加藤和彦さんの参加も実現してほしかったです。加藤和彦さんは、<夏の時代>には出てくれたけどね。

 そして、当初は若者のコンサートだったはずが、いつのまにか大人のコンサートに成長していました。
 でも、若い世代も新しく入ってくるような、そんなコンサートにできなかったのは、少し残念だったかも。平均年齢が上がった、なんて、笑いのネタにしてい るようでは、やはりフォークソングを根づかせるという役割を果たすことができなかったということだと思うのです。

 私も、高校生の時に初参加したトキは、こんな長年のおつきあいになるとは夢にも思わなかったです。もちろん……
 あの頃他に来てたクラスメイトの人たちは、皆来なくなったです。皆、私よりず〜っと音楽好きだったはずなのにねぇ。どうしてかにゃぁ。

■中締めの今年は。
 2回目のファイナル(笑)となる今回のメインゲストは、みごとな和太鼓の演奏だった、藤 本吉利さん&今福優さん。再登場は、火入れ式に 登場した中島啓江さん、まつぼっくり少年少女合唱団、アイリッシュ・ハープの内田奈織さん、道上洋三さん。そして、桂米團治さんと、重鎮・桂米朝さん。
 「ユメカシーラ」や、「ドレミの歌」で、会場を一体にしてくれた、ともやさんのバックは、古河さち子さん&村尾あいさん(コーラス)、中田ゆりさん(ベース)、ナターシャの初期メンバー・金海たかひろさん(マンドリン)、マーティ・ブレイシーさん(ドラム)達がつとめました。

 そして、永六輔さんによるレコード・コンサート。
 亡くなった出演者を偲ぶ企画は以前にもありましたが、今回は特に、渥美清さ ん、初代高橋竹山さん、ミヤコ蝶々さん、坂本九さん、淀川長治さん、宅孝二さん、岸田今日子さん、中村八大さん、三波春夫さん、灰谷健次郎さん、高田渡さんの11名を取り上げられました。
 亡くなった方が増えてゆく、という事実は、宵々山とそれをめぐる私たちが、確実に年を重ねているんだっていう、悲しい現実の証しです。

 恒例・火入れ式と「米朝締め」で、いよいよクライマックスに。
 中締めとなる今年は、ともやさんと永さんを、お客さんと世話方とで見送ろう……ということになり、お二人がステージから客席の中まで降りてゆかれまし た。大きな拍手に包まれて……。宵々山記念品
 舞台の片付けを背に、歌い続けるともやさん。片付けの終わったステージは、きれいにお別れの時を迎えたコンサートを象徴していました。


 最後に、後見席で引用させていただいたともやさんの歌詞をもう一度ここで引用してみます。

   楽しい時はいつ でも 過ぎてゆくもの
   さよならよりも さりげなく じゃあね


 今回、いくつかの新聞、テレビでも取り上げられましたが。
 ……終わる時になって、取り上げるんじゃなくて、やってる時、苦しい時に取り上げてくれないと、意味ないと思うんだけど。

■第26回の後見席の申込でいただいた記念品です

(掲載: 10/2/27) 
 
 
2009  京都ピースナインコンサート
■ 09/8/8 京都教育文化センター ■
 本日の第1部は、自称「在日関西人」趙博さん。「去年見に来たら、出ろ、と言われた」そうです (^_^;)
 総選挙を控えた当日でしたが、「選挙権がない」とおっしゃっていたのが、胸に痛かったです。
 曲は「橋」、「老人革命の歌」、「戦争が終わった」、「ヘライデ」、(美 空ひばりさんの)「一本の鉛筆」、(替え歌で)「麻生内閣冬景色」、「厄払い節」、「ヨイトマケの歌」、「光のエチュード」

 第2部は、昨年に続いての出演となる、松元ヒロさんです。
 「平和を食い物にしていると、いつも言われるけど、戦争を食い物にする人よりはマシなんじゃないかと思います」と、早速笑いと拍手で迎えられました。
 お面のパントマイムや、麻生首相のモノマネを披露され、日比谷公園の派遣村のお話や、憲法にまつわる幣原首相とマッカーサーの話を、力強く語り聞かせて 下さいました。
 最後は圧巻とも言える「憲法君」のパフォーマンスでステージを締め くくりました。

 休憩をはさんで第3部は、高石ともやさんの登場です。
 07年に出演された、鞍馬寺貫主・信楽香仁さんの作詞した「幸せの種をまく」と いう歌の他、「お捨てメリンダ」「蝉しぐれ」「あの素晴らしい愛をもう一度」「陽気 に行こう」などを歌ってくれました。

 つづいて、<合唱団いきしお>(女声コーラス)。山本忠生さんの指 揮・山本幹子さんのピアノで、笠木透さんの「アザミの花」と信楽さん の詞の「光に向かって」の2曲を披露されました。

 トリは<笠木透と雑花塾>のステージです。
 今日のメンバーは、山本忠生さん(アコーディオン)、山本幹子さん(ピアノ)、増田康記さん(ギター)。
 「すみれの花」、「一本の樹があれば」(Vo:山本忠生さん)、昨 年6月に心不全で入院した経験から生まれたという「棺桶の穴」(Vo: 山本幹子さん)、佐藤せいごうさん作曲の「九条の風」(Vo:増田さ ん)、「あの日の授業」、「ニガウリの花」、「ピースナイン・ピクニック」と 続き、ラストはテーマソングの「ピースナイン」を、ポケットのメンバーも参加して、会場とシング・アウトしました。
 今日の笠木さんは、ちょっと声に力がないように感じたのがちょっと心配です……

 最後は全員が再登場して、おなじみの「私の子供たちへ」「私に人生と言えるものがあるなら」の2曲を唄い、雑花塾と趙博さんの「あなたが夜明けを告げる子供たち」をアンコールに、幕となりました。
(掲載: 11/2/11)
 
 
ほっ こりライブスペシャル’09
■ 09/10/4 京都府向日市民会館 ■
 出演者全員によるオープニング、今年は「風に吹かれて」でした。ヴォーカルは長野たかしさん。
 そして、トップバッターは7人編成、今年で18年目になるという<弟国ランブラー ズ>、曲は「焼肉食べ放題」「涙そうそう」の2曲でし た。
 つづいては森山あやこさん。美空ひばりさんの「一本の鉛筆」(最近よく耳にします、この歌)と、加藤登紀子さんの「時には昔の話を」(「紅の豚」エンディングですね)を。
 その後も、次々とソロやバンドが登場します。
 <原ファミリーバンド>は、ナターシャの「柳の木の下に」を。
 <百姓大王>は、フォークルの「悲しくてやりきれない」を唄ってくれました。

 第1部の終了後、末松よしみつさんと長野たかしさんがMCとして登 場し、ギターのオークションを開始されました。約25年位前、いずれも元値は2万円くらいだという6本が持ち込まれ、無事お迎えされてゆきました。

 第2部はユメカシーラ555さんが司会です。
 <夢の旅人>が、ジャックスの「追放の歌」(ボーカル:長野さん)や「窓の灯」、インストゥルメンタルの「Da slocket light」(リードギター:末松さん)など。
 木崎豊さんは「無駄に書いたラブレター」(「砂に書いたラブレター」の訳)や「バラ咲いた」(「バラが咲いた」の京言葉版)などのパロディソング、
 松井恵子さんは「時計屋を飛び出した時計の歌」という「シンコペイテッド・クロック」に歌詞を つけた歌、
 などなど、個性豊か、バラエティ豊かなメンバーの競演を楽しませていただきましたが、今年も2部までで中座させていただきました。
(掲載: 11/2/11)
 
 
 
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 last update: 11/2/11