◆◆◆ CONCERT REPORT 2013 ◆◆◆

 

●更新が 大幅に遅れていることをおわびいたします。
 速報性を競うつもりはありませんので、記事としての内容でご評価下さると幸いです。
●……とは言ったものの、あまりにトロ過ぎるので、もう、ただ意地で更新するのみです!
●ライブ当日からレポート作成・掲載までに時間がありますので、間違いなどがある場合があります。ご了承ください m(__)m


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2013

愛蘭と和の音楽
きたやまおさむ
よいよいよい祭

ピースナイン・
コンサート
ザ・ナターシャー・セブン
Next Chapter
私の好きな木
  
 
愛蘭と和の音楽 
■ 13/2/16 京都・法然院本坊 ■

 今日はオニのように冷える夜です (>_<) 京都、東山の法然院というお寺、その本堂で仏さんを背にたたみと座布団の客席、後ろはパイプいすが並んでいます。PAなしで生の音を聞いて欲しいという趣旨なんだそうです。
 希花さんから「仏さまがいるので、写真はご遠慮下さい」との注意もありました。

 左がギターの城田じゅんじさん。右がアイリッシュ・ハープの内藤希花さん。
 1曲目は新しいCD「Music in the Air」から「O'Carolan's Ramble to Cashel」(……だったと思いますι)と続けてギターとフィドルの曲のメドレーでした。
 最初のMCでは、今回のテーマ「アイルランドと和の音楽」についてのコメントがじゅんじさんから語られました。アイルランドと日本の音楽・文化の違いと似ているところ、日本の歌とアイリッシュ・ミュージックの組み合わせが、今日の聞きドコロになりそうです。
 そして再びギターとフィドルの演奏は「Above and Beyond」「Whelan's Sow」(……違うかも……)。 
 次のMCでは、『瓦礫の下から音楽が聞こえる』という本のお話をされました。東日本大震災の時、その瓦礫の下から聞こえてきたという「八戸小唄」とアイリッシュの曲をつなげて演奏されました。
 続いて希花さんが紹介されました。新しく入手されたコンサルティーナ(手風琴)にまつわるお話を聞かせていただきました。元々アイルランドでも代々家に伝わっているような楽器だとかで、日本のメーカーに注文しても4年待ちだとか言われていたのを、アイルランドで順番を譲ってもらったんだそうですよ。
 そこでコンサルティーナとギターで「魔女」を…… いつかの Irish Wind 以来の「魔女の宅急便」(風の丘/海の見える街/めぐる季節)もじゅんじさんのギターで聞けました なつかしいというか、もう泣けてきちゃいますね! 時を超えて何かが一つにつながったような感じ……
 3月にアリさん(松田幸一さん)とツアーをお話をされて一曲。さらにその次は「野茨と鳩」とアイリッシュのセット。そしてもう一曲演奏されたところでしばしの休憩となりました。

 第2部では、先ずバンジョーを持ったじゅんじさんが何かつまらない冗談を言ったりしながら (^_^;)、「埴生の宿」(Home Sweet Home)とプレイ。続いて希花さんもフィドルで。希花さんはハープを弾いてみたり、じゅんじさんのバンジョーのチューナーを回して「フリント・ヒル・スペシャル」(「アールズ・ブレイク・ダウン」だったかも……)を一緒に演奏したりして。
 「寒いし、こんな曲もいいかなと思って」と、ユーミンの「春よ来い」をハープとバンジョーで演奏。続いて津軽じょんがら節風のバンジョー。もう一曲、ギターとコンサルティーナの曲に続いて「おーわいやれ」とブリタニーの音楽、スコットランドの音楽をギターとハープ、フィドルで。
 そして、おなじみ「山と川」とアイリッシュ・チューンのメドレーをギターとハープで。じゅんじさんは歌いながら客席を回り、みんなで合唱しました♪
 最後はギターとフィドルの曲でいったん終演となりましたが、アンコールにもう一曲、「Banks of Suir」と速い曲のセットをギターとハープ、フィドルで演奏して、お開きになりました。

 お堂の外に出ると、雪が降りしきっていました。

●曲名は、わかったものだけ書いていますが、間違っている場合がありますので、ご了承下さいませ (^o^;

「埴生」とは、古い、という意味で、反対語は「おニュー」とか何とか

(掲載: 14/6/12)
 
 
きたやまおさむ よいよいよい祭 Vol.2(夜の部)
■ 13/6/23 サンケイホール・ブリーゼ ■

 今日の夜の部のテーマは「心はどこにあるのか」だそうです。
 きたやまさんのごあいさつの後、最初に登場したのは内藤希花さんと城田じゅんじさんのお二人です。
 じゅんじさんはバンジョーとギター、希花さんはアイリッシュ・ハープとフィドル♪
 2曲を演奏した後、希花さんの紹介をはさんでさらに2曲、「別れのうた」「シーベック・シーモア」が演奏されました。
 きたやまさんが登場され、「アイリッシュのどこが好きなの?」と質問された希花さんは「インストゥルメンタルでも歌の要素があるから」と答えていました。
 「国家試験受けるのにアイルランド行ってて大丈夫なの? 国家試験にもコツがあるからね」などと、シンガー・ソング・ドクター? の先輩後輩らしいやりとりもありました (^.^;

 続いて高石ともやさんが登場され、じゅんじさんと二人のコーナーに移ります。
 曲は、亡き奥様に贈る歌(「60歳」?)、「あの娘のひざまくら」そしてビル・モンローの曲でまだタイトルがついていないという曲を聞かせてくれました。
 きたやまさんが戻られて「心はどこにあるか?」 と二人に聞いてから、「あの時のボクは」をともやさんの唄+きたやまさんのセリフで聞かせてくれて、「人生はいつでも」を唄ってからともやさんは退場となりました。

 代わって登場したのは杉田二郎さん☆ バックは松田幸一さんと河合徹三さんで、「戦争を知らない子供たち」「ANAK」「祈り」(きたやまさんとデュエット)の3曲を唄ってくれました。MCでは三崎で子供たちと「戦争を知らない子供たち」をレコーディングしたというお話などを聞かせてくれました。

 いよいよ、お待ちかね、ゲストの桂文枝さんが登場! 「きたやまさんの笑いは、乗せといて落とすだけや」 などと鋭い指摘をされていました。杉田二郎さん、きたやまさんの二人で「さすらい人の子守唄」「風」を唄って「21−22才でこんな詩をよく書いたなー」 というお話をされましたが、確かに、歌手の人って、若い時に人生を見切った、達観したような歌をよく書いたりしていますよね。きたやまさんの「あの時のボクは」もそうですし、中島みゆきさんの「時代」とか…… 人生経験乏しいはずなのに、その何倍も感受性が豊かだからでしょうね。

 次なるは、永六輔さんが登場です!! 車イスでの登場で、「心は草葉の陰にある」 と、死んだ人の思いを背負っている、というようなお話をされて「遠くへ行きたい」をともやさんの唄と、永さんは手話で聞かせて下さいました。

 エンディングに向けては、きたやまさんの唄で締めるということで、まずはアルバム「12枚の絵」から「夜明けの海」。これは本日唯一のきたやまさん作詞・作曲の歌です。
 そして、行徳伸彦さんが紹介されて「早く逝こうとする君へ」。最後の杉田さんのボーカルでの「若い加藤和彦のように」は、加藤さんを怒らせるために作った曲だそうです。

 全員再登場したアンコール1曲目は、ともやさんのボーカルで「街」、そしていつもの「あの素晴しい愛をもう一度」のあと、メンバー紹介とともに「心とはどこにあるか」を応えて一人ずつ退場してゆき、最後の曲はきたやまさんと行徳さん二人で「他人のままで」を1番だけ唄って行かれました。
 よいよいよい祭もホントにシリーズ化し始めましたね。


(掲載: 14/6/12)

  
 
第9回 ピースナイン・コンサート
■ 13/7/20 京都教育文化センター ■
 

 今日はまず、開演前の飛び入りゲストとして、沖縄から三人の女性(フルート、キーボード、三線)グループの演奏がありました。「てんさぐの花」の English version ? のような歌と、「童神」の2曲を披露して下さいました。

 トップバッターを務める今年のゲストは横井久美子さん。「ともやさんと同じステージに立てて感動しています」 と、歌は、ともやさんも唄っている谷川俊太郎さんの「あくび」「戦争入門」、横井久美子バージョンの「ラブ・ミー・テンダー」「私の愛した街」、最後は「にんげんをかえせ」を会場のみんなと声を合わせてシングアウトしました。

 続いてレギュラーの高石ともやさん。今年亡くなったピート・シーガーさんや、マルビナ・レイノルズさんのお話をされ、マルビナさんの「Andorra」を日本語で。引き続いてその曲に高田渡さんが詞をつけた名曲「自衛隊に入ろう」を、何と全曲フルコーラスで! 唄われました。「今だったら中国や北朝鮮でしょうかね」 と、付け加えてコメントされてました。
 「感謝」「死んだ男の残したものは」の2曲を唄われ、三宅誠孝さんのお話をはさんで「捨ててこそ」「蝉しぐれ」「戦争は知らない」の3曲で休憩時間に入りました。

 第2部は松元ヒロさんで開幕です! 原発の話、尖閣諸島の話、麻生副総理のモノマネ、小沢昭一さん・井上ひさしさんのお話、それに「憲法くん」「領土領土と言うなら福島・沖縄から守れ!」 との力強い訴えに大きな拍手を浴び、アンコールまで受けて、今年も大人気でした!! ピースナインコンサートもう一人の主役です!!

 真打ちは<広域暴力団>こと、笠木透さんと雑花塾です。メンバーは増田康記さん(ギター)、山本忠生さん(アコーディオン)、鈴木幹夫さん(ギター)。1曲目は笠木さんの力強い歌声で定番中の定番「私に人生と言えるものがあるなら」でいつものスタートを飾ります。
 今、田中正造のレコード(「われここにあり」〜田中正造没後100年〜)を作ろうとしているそうですが、レコーディングの日にネンザした時は死んだと思われた……というエピソードで笑いを取ってから「なにごともなかったような」、「焚き火」(山本さんボーカル)、「鉱害悲歌」(田中正造らが作った歌で、フォークソングのはじまり)、「ヨシ焼きの炎」(鈴木さんボーカル)、「渡良瀬川」(増田さんボーカル)、「われここにあり」(谷中村の非暴力抵抗運動を歌った歌)、「ペンペン草」「木が一本あれば」と唄い聞かせていただきました。

 クライマックスにはともやさん、松元ヒロさんも加わり、横井久美子さんがスペイン語で唄う「おいで一緒に」

 エンディングは「街」で、今年のコンサートを締めくくりました。

*昨年までのレポートで、回数がずれていたのを修正しました。また、松元ヒロさんの表記違いを訂正しました(ごめんなさい)。

(掲載: 14/6/12)
 
 
第3回 ザ・ナターシャ・セブン Next Chapter
■ 13/9/14 円山公園音楽堂 ■
 昨年からスタートした、高石ともやさんと城田じゅんじさん二人会による、ナターシャー・セブン復活? あるいは回顧コンサート、今年はいよいよ聖地(?)円山野音で開催です♪
 第1回、第2回は大阪での開催で、私も都合がつかずに行けなかったのですが、今回は満を持しての参加です。
 台風接近中でしたが、天気は晴れ時々曇り、宵々山並みの暑さで、開場前にはかなり列も長くなっていました。

 開演予定時刻を待たずにともやさんが登場。永さんがラジオをやめた話や、加藤和彦さん、きたやまおさむさん、藤圭子さんの話、、「アマチュアリズム」の話などをされていましたが、宵々山コンサートについてもどうもまだ何か未練? があるような様子でしたね。
 それから、じゅんじさんについて「いまだに釈明する機会がない。何を言っても言い訳になってしまうから。今はみそぎの最中で、クッションの時間。4年くらい経ってから……」 と初めて語られました。もう4年くらい経とうとしてるんですが、さて、そろそろ何らかのアクションがあるのでしょうか? それともこのままウヤムヤに……? 私もまだ納得していませんので、何かコトバが欲しいと思っているのですが。

 そうこうする内に「チャイム」が鳴り、<バンジョー教室>がスタートしました♪ 城田じゅんじ先生が登場し、レコードに沿って練習開始です。今日はバンジョーを持参した人も多く、「クリップル・クリーク」を会場全体で演奏しました。壮観〜☆ 最後はともやさんと二人での「9ポンド・ハンマー」でした。

 開演時間になりました。省悟さん、木田さんのお話から始まり、パンフレットのプログラムに従って今日は<オールド・タイミー&ブルーグラス編>からの選曲です。
 「陽のあたる道」「ふるさとの風」「田舎の娘」「ホーム・スイート・ホーム」、じゅんじさんが一人でコーラスを入れた「天国の岸辺」、木田さんが“ボクも唄いたい”と言ったという「愛の小舟」、“演歌は泣くが、ブルーグラスは現状をそのまま唄う”と「日高の山」、そして「夕空で祈ろう」でいったん休憩に入りました。

 再開後はインストゥルメンタルのコーナーです。「フリント・ヒル・スペシャル」「ロンサム・ロード・ブルース」(←歌詞つき)「ブラック・ベリー・ブロッサム」そして「オールド・ジョー・ジョー・クラーク」ではともやさんがギターのソロ・パートをがんばってました。
 「デキシー・ブレイク・ダウン」のあとは歌のコーナーに戻り、「私に人生と言えるものがあるなら」「谷間の教会堂」「母のお墓」「気分は最高さ」「さあ! お祭りだ」「楽しい時は」……
 「十字架に帰ろう」では“マンドリンが欲しいなー”と、省悟さんの不在を否応なしに思い知らされたりもしました。
 「さよならがいえない」のあとは、これがなくちゃ! の「フォギー・マウンテン・ブレイクダウン」「せめて今夜だけ」「街」で、今日のプログラムは終了となりました。

 アンコールは「そして秋」「想い出の赤いヤッケ」の2曲。
 「円山でまたやれるかも知れないという気になっている」 とのともやさんのコトバには、また新しいチャレンジに期待が持てそうな予感がしました。



(掲載: 14/6/12)
 
 
私の好きな木
■ 13/9/29 京都府立植物園 ■

 今年もまぶしい晴天で暑い日になりました☆
 進藤了彦さんと長澤園長の同級生コンビによる漫才風MC(失礼!)で開演し、最初のゲスト、キース山田聡さんの演奏に入りました。トランペット、ケーナ、太鼓各種を使い分けての癒し系? の、30分くらいある長い曲でした。

 続いては進藤さんと宮崎勝之さんの登場。曲は「浜木綿咲いて」「初恋」「Crazy Crowler」「気まぐれコリー」(←とし子さん作詞の新曲。ネコの歌?)「Hard Times Come Again No More」で、主にマンドリン&ボーカルは宮崎さん、ギター、バンジョー、コーラス進藤さん、という分担でした。

 三番手はここ数年レギュラーとなった、小室等さんとこむろゆいさんの「ラニヤップ」です。「ここ」「ここから風が」「雨が空から降れば」「だれかが風の中で」「銀色のランナー」、それから土着民のレパートリーから1曲、「比叡おろし」……「最近トンと唄ってないけど、昔覚えた歌詞はおぼえている」 んだそうです。

 ここで他の4人も加わって6人で「国境のアゼルバイジャン・コニャック」、井上ひさし+宇野誠一郎=ひょうたん島コンビの作「釜石小学校校歌」「出発の歌」の3曲を唄って終演となりました。
 最後は「一本の樹」と、恒例の記念撮影でした。
 また来年♪

(掲載: 14/6/12)
 

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 last update: 14/6/12