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ウィーンの英国大使館に勤務する情報部員ピムが、忽然と姿を消した。 父リックの死を告げる電話を受けた直後の出来事だった。 事態を憂慮した情報部は、ただちにチームを派遣、ピム宅でチェコ製の写真複写機を発見する。 そのころピムは英国の田舎町にある隠れ家で、これまでの半生を憑かれたように書きしるしていた。 彼のペンは一人のスパイの驚くべき人物像を描きだしていく……。 自伝的色彩も濃厚な巨匠の集大成的傑作! カバー より
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カバー・辰巳四郎 | |
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ピムは希代の詐欺師だった父のもとで、幼いころから二重生活を送り、しだいにスパイの適性を身につけていった。 やがて情報部員となった彼は、大戦後のオーストリアでかつて心ならずも裏切った友に出会う。 今は東側の諜報員となっていたその男の提供する情報によって、ピムは情報界の寵児となる。 だが、それは彼をからめとろうとする巧妙な罠の一部だった! 戦後英文学の最高作と評され、スパイ小説の枠を越えた畢生の大作 カバー より
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カバー・辰巳四郎 |