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東西ドイツ再統一の気運高まるボン。 今そこの英国大使館から職員が一人、機密書類とともに姿を消した。 彼の名はリオ・ハーティング。 現地採用の臨時職員にすぎないが、消えた機密文書が公になれば英独の関係悪化は必至。 事態を重く見た英国外務省は、公安部のターナーを派遣、極秘にリオの行方を追わせる。 ターナーは、失踪した男の経歴、背後関係を探るべく、大使館スタッフにインタビューを重ね、リオの実像に迫ってゆく。 果たしてリオはソ連のスパイだったのか? 巨匠が自らの体験をもとに外交社会の虚妄を描き新境地を拓いた傑作スパイ小説 カバー より
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カバー・辰巳四郎 | |
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言葉巧みに真実を隠蔽しようとする官僚たちに、苛立つターナー。 大使館の閉鎖的な人間関係を辿る彼は、リオが数ヶ月前から何事かに取りつかれていたことをつきとめる。 一方、リオ失踪の噂に、西ドイツ公安局が動きはじめた。 醜聞を恐れる大使館はターナーの帰国を決定。 だが、真相究明への情熱断ちがたいターナーは、指示に背いて調査を続ける。 やがて彼は、事件の背後にドイツ統一をめぐる権力者の卑劣な取引があることを知るが……。 国益のためには手段を選ばない非情な国際政治の世界と、その中で正義を貫こうとする人間の苦闘を描く力作。 カバー より
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カバー・辰巳四郎 |