Kingfisher (1977)
Cover
『イリューシン18の脱出(上)』 ジェラルド・シーモア
後藤安彦訳 ハヤカワ文庫NV

キエフ発のアエロフロート国内便、イリューシン18型旅客機が乗っ取られた!  犯人はソ連政府の人種差別政策に抗議するユダヤ人抵抗グループ。 キエフ市郊外で警官射殺未遂事件を起こした彼らは青年闘士ダヴィードの指揮の下、ソ連脱出を図ったのだ。 同機の乗客はイタリア共産党の使節団をはじめ60名。 彼らは犯人達の銃に威嚇され、一転恐怖のどん底に叩き込まれた。 一方、事態を重視したソ連当局は脱出の阻止を決定、精鋭ミグ25戦闘機の編隊を発進させたが……。 国際テロの実態に通暁した著者が豊富な情報を駆使して描く緊迫の大型サスペンス。
カバー より
カバー・生頼範義

Cover
『イリューシン18の脱出(下)』 ジェラルド・シーモア
後藤安彦訳 ハヤカワ文庫NV

イリューシン機は燃料切れのためロンドン近郊の小空港に不時着した。 犯人グループは現場に駆けつけたSISのテロ対策専門家チャーリーに対してイスラエルまでの燃料を要求。 だが犯人の送還を求めるソ連と、ユダヤ人支援の立場を取るイスラエルの板挟みになった英国政府は即答を避け、持久戦に持ち込むようチャーリーに命じる。 やがて一向に進展しない事態に苛立った犯人達は最後通牒をつきつけてきた。 要求に応じなければ人質を射殺すると言うのだ!  果たして最悪の事態を回避する手段はあるのか?  リアルな筆致で各紙の絶賛を浴びた力作巨篇
カバー より
カバー・生頼範義

by Gerald Seymour

Cover & Synopsis Copyright © HAYAKAWA PUBLISHING, INC.
Last Updated on September 1, 1997.
Htmlized by Ryuji Okuyama