カバー装画 引地 渉 デザイン 新潮社装幀室 |
「街をひとつ腐らせてほしい」諜報員としての任務の過程で何者かの策略により投獄され失職したダイに持ち込まれたのは、不正と暴力で腐敗した街の再生計画。 1937年の上海爆撃で父親を失うも、娼館のロシア人女性に拾われ生きのびてきた。 度重なる不運から心に虚無を抱えるダイは、この無謀な計略に身を投じる――。 二度のMWA賞に輝く犯罪小説の巨匠が描く、暴力と騙りの重厚なる狂騒曲。 カバー より
元悪徳警官、元娼婦に、元秘密諜報員。 街を丸ごと腐らせる計画を託されたダイたちは、賭博や買春を黙認し賄賂を受け取る警察や風紀犯罪取締班の不正を訴え、スワンカートンの要人たちを次々に排斥していく。 弱体化した街には各地のマフィアが群がり、かくして悪党どもの凄惨な共食いがはじまる――。 予測不能な展開に一癖も二癖もある輩たち。 濃密なる“悪の神話”も、ついにクライマックス! カバー より
|