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ペレストロイカによって改革の進むモスクワ。 英国主催のフェアの会場に、ソ連の女性編集者カーチャが出版社社主バーリー・ブレアあての匿名原稿を持ちこんだ。 なんとそこにはソ連の核ミサイルの欠陥が詳細に記述されていた。 この驚くべき情報に接した英国情報部は、原稿の真贋と著者の正体を解明すべく、バーリーにモスクワ行きを依頼する! 巨匠が民主化の進行するソ連に取材し、新境地を拓いたスパイ小説の新たな収穫 カバー より
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装幀/辰巳四郎 写真提供/英国政府観光庁 ロシア政府観光局 | |
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原稿の著者ゲーテは、かつてカーチャの愛人であった理想家肌の科学者だった。 以前パーティーで意気投合したバーリーを見込んだゲーテは、国防機密を出版して、一挙に世界的軍縮を実現することを望んでいるのだという。 だが国際政治の現実はそれほど甘くなかった。 カーチャへの恋心を秘めて再度ソ連を訪れたバーリーは、核の主導権争いに執着する英米情報機関の野望によって、カーチャの身に危険が迫っていることを知る! カバー より
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装幀/辰巳四郎 写真提供/英国政府観光庁 ロシア政府観光局 |