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警察に日曜日はない。 初夏のさわやかな微風も明るい陽ざしも、一旦緩急あれば刑事にはもどかしいばかりだ―― その日もスティーヴ・キャレラは電話でたたき起こされた。 今日は妹アンジェラの結婚式なのだが…… その花婿となるトミイ・ジョルダーノからだ。 至急来てくれという。 トミイの自宅を訪れたキャレラがそこで見たものは、小箱にうずくまる猛毒の黒後家蜘蛛だった。 しかも“花婿に”とのカードまで添えられている。 単なるいたずらか、それとも…… 晴れの結婚式の当日に起きた忌まわしい事件をセミドキュメント・タッチで描くシリーズの逸品 カバー より
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装幀/スタジオ・ギヴ 写真/佐藤秀明 |