JUNK Renno

木下闇

荻原浩氏の短編集「押入れのちよ」をひととおり読んで、この言葉だけ頭に残った。
表題作は確かにビジュアル抜群で(だからこそこの本を買ったのだ)、良い。
欲を言えばもっとドタバタ感がほしかったが。

しかし、むしろ木下闇（このしたやみ）という言葉だけがこびりついたのである。幽霊をからめたちょい怖話という短編集の中のタイトル。
で、当たり前のことに気づく。

この言葉って昼の、そして夏の強烈な日差しの中のものだということ。