ちょっと昔のカミサマ



柳田国男の「遠野物語」を再読してて、ほとんど内容を忘れてるのに気づく。
もう一種のネタ本と化している本だけどね!

ちょっと昔はヒトもカミサマもさっぱり乱暴で、賑やかなようである。

こともあろうに三面の阿修羅像を悪ガキどもが持ち出して沼に浮かべて船にして遊んでたって。
それを爺さんが見つけて叱ったら「せっかく子供たちと面白く遊んでいたのになまじ気の利くふりをして咎めだてなどするのが気に食わぬ」と祟られたとか。
どうすりゃいいんだよ。いや普通叱るだろ。

ヒトも負けてなくって、家の中で祀ってるカミサマを「鹿を食うなとかやかましいばかりで御利益は少しもない、ここで鹿を食らいやがれ」って鹿の肉を煮る鍋の中に投げ込んだ。
するとカミサマ飛び上がって外に出た。家の人が慌てて追いかけて仏壇に返したとか。
本人は全然祟られなかったが、後で家が火事を出したらしい。その時もカミサマは自分で飛び出して焼けなかったそうな。

こういうカミサマとのガチ相撲みたいな話、面白いよねえ。



 

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