ネット民俗学 - 「由美 逃げて」の解釈



ネットには何度も改変されながら拡散されている話がいくつもあるが、ここではいわゆる「由美 逃げて」のテキストを取り上げてみようと思う。
まずはテキストを眺めてみよう。


//2007-07-21、おそらくはもっと前からあると思われるが、確認できた日付を提示しておく
学校から帰って台所で麦茶を飲んでいると
床下の収納スヘ゜ースに死んだお母さんが押し込められているのに気がついた

隣の部屋からお父さんが出てきた
「由美?、お母さんは他に好きな人がいたんだ、お前のことも捨てて
出て行こうとしていたんだ、だからけんかになってさっき殺してしまった」
と泣き出した

私はお父さんを警察に突き出すつもりはない
このまま二人で暮らしていこうと思った

着替えのため自分の部屋に行くとメモ帳の切れ端が落ちていた
「由美、?逃げて お父さんは 狂っている」


あなたなら、お父さんと、お母さん、どちらを信じますか?
//

ほん怖、意味怖などのジャンルに時々顔を出すテキストである。
解釈がついている場合、だいたい
「ナポリタン説」(=意味がありそうな要素が並べられているだけで、明確な答えはない)
「由美の二重人格説」
があげられているが、決着はついていないようだ。
このサイトなりに答えを探してみようと思う。


考察スレでは既に何度もあげられているが、原型は御茶漬海苔氏の漫画「メモ」という作品であることがはっきりしている。
1988年頃に月刊ハロウィンに発表され、「惨劇館」としてコミックス化されている。漫画文庫化や電子コミック化もされているので現在でも読むことが可能だ。
中身はどちらかといえばサイコホラーで、最後に謎を投げかけるリドルストーリーの体裁をとっている。
とはいうものの漫画では、父親の行動に不自然な部分が多く、純粋に謎を提示しているとは言い難い。

Image_etc/tomomi.jpg


それを受けて書かれたと思われるものが存在する。

//2006-05-20
123 俺1 sage 2006/05/20(土) 15:10:24 ID:Ump+VC7V0
ある夜、ふと目が覚めました。
お れは、寝付きがいいので夜中に目が覚めることはめったに無いのですが
その日は熱帯夜だったので寝汗だらけで目覚めました。

当然家族は寝てるので、夜はいつも忍び足で皆を起こさないようにしていました。
俺は一階のトイレに行き用を足そうとしたのですが、
何か物音がきこえます。和室の明かりが点いてる。

おかしいと思い、ふすまを少し開きました。俺は恐ろしくて、固まりました…
父が、母の首を絞めているのが見えました。。。
状況が全然読み込めない。
母が大人しくなると、父は押し入れに隠しました。
そこまで見るとこれは現実なんだと言うことに気付いておれは足音を立てずに
急いで部屋に戻りました。
ベットに入り、おれはガクガク震えていました。

俺は全く眠れず、朝になりました。
自室から出ると、朝食の臭いがする。もしかしたら、あれは幻覚ではないのか?
キッチ ンに行くと父が、トーストを焼いている。
「…母さんは?」
「ああ、今日は仕事でしばらく出張になるそうなんだ。」
「…そ…そう、、」
やっぱり昨日のは現実なのか?!内心ぐちゃぐちゃ になりながらも
反射的に平静を装っていました。父は普段通りの優しい顔をしています。
「お父さんもうすぐ会社に出るけど、駅まで一緒に行かないか?」
でもその日は、俺はちょうど夏休みに入る日でした。
「言ってなかったっけ、俺今日から夏休みなんだ、、」
父の顔が一瞬曇ったように見えました。
「そう…」
俺は父を見送ると、和室に向かいました。
昨日のは現実だったのか?俺の妄想なのか、確かめる為に…

ふすまを開けると、昨日殺されたはず の母はいませんでした。
おれは凄くほっとしてその場にへたりこんでしまいました。
「何してるんだ?」
「うああああっ!」
後ろに父が居ました。
俺は凄い表情をしてただろうと思います。「け 、会社は、、?」
「やっぱり父さん、今日は会社を休むよ。」
ふと見ると、父は金づちやのこぎりの入った大具道具を持っています。
「そ、それは、、?」
「ああ、たまには日曜大工でもしようと思ってな」
淡々とした口調で父は言います。
母は居なかった。でも父はの こぎりを持ってきた。
俺は落ち着いて考えてみようと思い、キッチンで水を飲みました。

水を飲んだ後、なにか臭いがすることに気付きました。
ハエが飛んでいます、床下収納に向かって。

床下を開けると、母が居ました。小さく体を折り畳んで。
おれは状況を飲み込めないまま、泣いていました。
「仕方なかったんだ…」すぐそばに父がいました。
「なんで、、」
「母さんは、お前と父さんを捨てて、他の男と出ていこうとしたんだ…
借金までつくって…その上、父さんを殺そうとしたんだ…」
俺は返事ができませんでした。昨日まで平穏だったこの家がもう
自分の家だとは思えなくなってきました。
「父さん、片付けるから」そう言って父はのこぎりを持ちました。
俺は見ていられなく、自室に入り ました。

どうしたらいいのか全くわからない。
警察に電話するべきだろうか、父を擁護するべきだろうか
いろんなことがぐちゃぐちゃになって思考ができなくなりました。

何かがベットの下に何か落ちていました。
メモのようでした。
おそるおそる中を見ると、なぐり書きの字でこう書いてありました。


「●●(俺の名前)はやくにげて。パパはくるってる。ママ」


その後、父は母と一緒にいなくなってしまいました。
以上です。では
//

ストーリーは原作の漫画をよくなぞっている。
・導入は夜中に主人公が目覚めるところから
・殺された母親が押入れに入れられるのを目撃
・主人公が押入れを調べるが死体はなく、ハエによって床下収納に母親の死体を発見
・自室で母親のメモを見つける
しかし、最後の謎かけをすっぱりと切ることによってシンプルなホラーとして提示したのである。

これが二種類に分岐する。
A、母親の幽霊を登場させ、怪談として処理する。
B、切り捨てられた謎の部分を復活させ、強化する。


Aの話がこちら

//年月不明 主人公の名が真美、里香など数種のバリエーションがある。タイトルも「母の願い」となっているものもある。
母の警告

私が高校に入学してすぐ、母親が失踪しました。
父が言うには、母にはもう数年も前から外に恋人がいたそうです。
「アイツは父さんとお前を捨てたんだ」
そう言ってうなだれる父の姿を見て、これからは私が母親の分まで父を大切にしようと決心しました。

しかし、それから家では、奇妙な事が続きました。
家全体が何となく、ゾワッと総毛立つような雰囲気に包まれ、確かに閉めておいたドアが開いていたり、棚の上のものが落ちていたりするのです。
そこで私は、母はもう死んでいるのでは?」と思ったのです。

玄関に置いたままにしてある母の靴を調べ、私の疑惑は確信になりました。
もし母が出ていったとしたら、靴が一足、足りなくてはなりません。
靴は、全部ありました。
という事は、父がこの家の中で母を殺した事になります。
(何で?どうして?)父を問い詰めたい衝動にかられましたが、やめました。
母を亡くして、父まで警察に捕まってしまったら、私は一人ぼっちになります。
父は、母を愛していました。あんなに愛してくれていた父を裏切ったのなら殺されたとしても、母の自業自得のように思えたのです。
(気付かなかったふりをしていよう)そう決心しました。

しかし、奇妙な現象は続いていました。ある日、私が寝ていると、ピト・・ピト・・と誰かが家を歩き回る音で眼が覚めました。父の足音ではありません。
そして、ピト・・ピト・・という足音がだんだん近付いてくるのです。
「来ないでくれ、来ないでくれ」
そう念じながら蒲団に潜っていると、その足音は私の部屋の中にまで入ってきました。
生ぬるい呼吸が頬にあたりました。
薄目を開けると凄い形相の母が、私を覗き込んでいました。
そして、耳元で
「出・・・て行・・・け・・・」
そう言ったのです。

(こんな家にはいられない)
そう思った私ですが、引っ越そうにも理由を父に言うことが出来ずに悩んでいました。
不思議な事ですが、霊を見るのは私だけで、父は何も感じていないようなのです。
母が居なくなってからというもの、私の面倒を見る為に在宅の仕事に切り替え、家事をしてくれる父に
「父さんが、殺したんでしょう?」とは聞けなかったのです。
そこで私は何を見ても見ないふりをして、日々を過ごしていました。

あるときコタツに入ると、「ガリッ」という音がして、足の小指に激痛が走りました。
何事かと思ってコタツ布団をめくると、そこに母が居ました。
コタツの中で、母が、横になっていました。
台所で料理をしていた父が
「どうした?」
と声をかけてきましたが、私は
「何でもない。宿題があったの思い出した」
と言って誤魔化しました。
「もうすぐ出来るから、居間でやるといいよ」
そういう父の言葉に促され、鞄を開けました。
その時初めて、鞄の底に四つ折になった便箋が入っている事に気付いたのです。

そこには、母の字でこう書かれていたのです。
「真美、逃げて、父さんは狂ってる」
いままで母は、私を逃がそうとしていたのでした。
//

Bの路線はいうまでもなく、最初に紹介したテキストである。
台詞の中に「?」がないバージョンもあるが、どちらが先かはいまのところ不明。
ここで重要な点は、普通の「メモ」であったものが「メモの切れ端」に変わっていることだろう。

この改変はつまり、「父親か母親か」という提示する謎が弱いため(「母親が悪い」といっても実際に父親が母親を殺しているわけだから)、「じつは由美っていう線もあるんだよ」という選択肢を増やし、リドルストーリーとして復活させたかった故ではないか。



結論:この「由美 逃げて」のテキストの答えとしては、「イカレてるのは父親、もしくは由美のどちらとも取れるリドルストーリー」というのが妥当であろう。



追記:このエントリの論旨は「ネット上の二次、三次の創作に対して民俗学的なアプローチしたら面白いんじゃね?」ということなんだが、コメントの人のテキスト解釈が面白かったのでリンク。内容から推測して同じ人だと思う。
Googleドキュメント:「由美、?逃げて お父さんは 狂っている」

追記(2023/04/20):御茶漬海苔氏の漫画、惨劇館はスキマにて無料で読めます。4巻に「メモ」が入ってます。
 



タグ{雑文::テキスト解釈}

 

>置手紙の文形体の件も含めて、全てに辻褄合わせの一例

父が人格Aに人格交代。
人格Aは、人格Aとしての服装で外出する。
人格Aが父に人格交代。
父は服装の件で帰宅する。
父は母と口論。
父は母を殺して床下へと隠蔽への過程で服が汚れる。
父が人格「由美」に人格交代。
人格「由美」は異常を察し、服を着替えに娘用部屋に行き、まず置手紙を書いて手に持つ。
人格「由美」が父に人格交代。
父はメモを読んだショックで、汚れたまま外出する。
父が人格Aに人格交代。
人格Aは帰宅し、一服した際に服の汚れに気付き、台所の異常さにも気付いたことから何かの隠し場への見当が付く。
人格Aは床下庫から母の遺体を見る。
人格Aは強盗と思う。
人格Aは荒らされた状況を確認しに、父用の部屋に入る。
人格Aが父に人格交代。
父は誰かの帰宅気配を感じて、人格「由美」と思い込んで、廊下で台所へと嘘話をする。
人格Aが父と重なって、父での告白を聞く。
父が人格Aに人格完全交代。
人格Aは自己が父での多重人格であることを知っているので、主人格の父を出頭させる気はない。
人格Aは現状が自己と父だけの多重化を把握しているが、人格「由美」が消えた経緯を知らない。
人格Aは人格「由美」との共通娘部屋へ行き、落ちているメモを読む。
人格「由美」からの置手紙の言い分は、人格「由美」では名の知らぬ存在「?」である人格Aへの警告だった。
人格Aはこのメモで人格「由美」が消えた理由を把握した。
人格「A」は人格「由美」と同じ性別かつ年齢で趣味嗜好も同じということから双子的とするのが妥当。

Posted by 少女A(←この意味も重要) at 2016/03/29 (Tue) 01:21:58

>【置手紙の文形体の件も含めて、全てに辻褄合わせの一例】を理解できたら、多重人格の実例世界へ

父が二重人格ではないか。質問です。長文です。私の「主人格」の父は... - Yahoo!知恵袋

Posted by 先入観リアル恐怖 at 2016/03/29 (Tue) 01:31:54

>ヤバい。面白い。

おっさんが女装して血がべっとりついたまま外出してるって…怖。
あと一つだけ、

父は誰かの帰宅気配を感じて、人格「由美」と思い込んで、廊下で台所へと嘘話をする。

この時点で父は人格「由美」のことをどう認識しているんでしょう?
そこがひっかかります。

Posted by 連野 at 2016/03/29 (Tue) 06:23:11

>詳細を補足。

>この時点で父は人格「由美」のことをどう認識しているんでしょう?

多重人格者において、他の人格の存在をお互いに認識し合っている例もある。
しかし、他の人格での行為を全て把握し合っているわけではない。
人格「由美」は、夫婦喧嘩の経緯は「意識隔離中で」聞いていなかったが、母の遺体を気付いて見たから「犯人は強盗ではなく、父と直感し、何か別の人格の所為か狂った」と断定した。(女の勘)
しかし、狂った父を刺激したら悪い方にしかならないので、状況を隠蔽されていた元のままにした。
(それでも、床下庫の戸は不自然な閉め方にして、鈍感な他者でも気f付けるようにはしたとすべきかも。)
どのみち、父以外の人格が、警察へと出頭するに決まっているのが、普通の世である。
なので、人格「由美」が「意識隔離中で」経緯を知らないことをいいことに、父は欺いて、穏便な刑罰へと持ち込もうとした。

>血がべっとりついたまま外出してる

本文には、どこにも包丁や鈍器などでの流血状況を全く触れていない。
それどころか、麦茶を飲んでいるところまで行き着く人格Aは、自己の汚れ・汚臭に気付いていないレベルでの着衣の乱れとなる。
したがって、母での涎などの透明・微臭の体液のみ散っていると捉えるべき。(失禁については例外とする。)

>おっさんが女装して

まず、人格「由美」という良識凡人格なら、おっさん実体に女装してまで外出したいとは思うはずがない。
次に、人格Aでの肝の据わりようからして、ボーイッシュなタイプと捉えるべき。
それでも、老若男女の差での服のセンスに対する毛嫌いは起きて当たり前。
つまり、人格Aは実体に合うとするセンスで「何かの学校」へ行き、学校が終わって帰宅する途中で、父と人格交代し、父は恥ずかしさから家に直行した。
そして、父の事情を知り抜いている母へ、監視の件で夫婦喧嘩したのが、とうとうエスカレートしたとするのが一般的。

さて、解釈一例にも唯一の問題点があります。
まず、置手紙を読んでのショックで、現実逃避行動の家を飛び出した父は「手ぶらである」べき。
そして、外で人格Aに人格交代した際に、人格Aは「学校帰りなのに手ぶらであること」に違和感(うっかり置忘れなどの気付き)がないということ。
つまり、人格Aにとっては「手ぶらで帰るのが日常の学校生活」となる。
これを「まさにボーイッシュらしい」という理屈で解決とできるかどうか?
「不良少女A」として、ジキルとハイドの多重人格とみる説なのです。

Posted by 人格同士は、母の証言だけでの知り合いかも。 at 2016/03/29 (Tue) 21:07:53

>由実に対する認識

服装が血まみれうんぬんというのは舞台が台所なので、絵を面白くしようと盛りました。ご指摘の通り。

私が言いたかったのは、もし父が人格「由美」を自分の中にある多重人格の一人だと知っていたなら、だれかの気配を感じた時に「由美」と声をかけるだろうか、という点です。
知っていなかったとすれば、「由美」という名前はどこから出てきたんだと。

続くセリフで「お前のことも捨てて出て行こうとしていたんだ」と言っています。父は「由美=娘」と思っているのでしょう。
もしかしたら…由美という名前の娘は父がすでに殺してしまった、それで多重人格が発現(悪化)してしまったのかもしれませんが。




Posted by 連野 at 2016/03/29 (Tue) 22:44:08

>詳細を補足。

>もし父が人格「由美」を自分の中にある多重人格の一人だと知っていたなら、

父は人格「由美」に関しては、「顔を合わせなくても」実在だと思っている。
ご指摘の通り、「実在の由美が何か凄惨な死を遂げた」ことで、父は死んだ娘と自問自答していく刷り込み学習によって、父の内に人格「由美」が宿り、顔を合わせなくとも娘との虚像生活を創り上げてしまい、母は「多重人格での事情を知っているので」演技生活をしだしたということです。
母は父に「思春期の娘は父とは顔を合わせないもの」と嘯いていたのでしょう。
父が自己での多重人格の一人として知っているのは、トラブルメーカーの人格「A」の方。

>だれかの気配を感じた時に「由美」と声をかけるだろうか

台所は衛生経験智上、家の北側や隣家隣接などの冷温地部に設けられることが多く、また、日の熱線を嫌い薄暗いこともあります。
床下庫を覗くなら電灯を点ける可能性も高く、遺体に驚けば、点けたままにするのが気の動転です。
台所に明かりが点(とも)っていれば、隠蔽で消したはずの父にとって、他者しかありえず、その思考の瞬時には「まさか母が生き返った?そんなはずないが、まさか母の幽霊?」という隠蔽作業の走馬灯も含めて、いつの間にか帰っていた娘として「由美?」と伺った。

>それで多重人格が発現(悪化)してしまったのかもしれませんが。

多重人格の殆どは、幼少期でのネグレクトからの現実逃避としての空想刷り込み学習から発症です。

ちなみに、本文を小説的空想物と仮定するなら、登場人物は皆が幽霊というのも成り立つのでしょう。
死んだのは母だけで、そこから分離した人格達の幽霊話となります。
(そんなの「Fact is stranger than fiction.」これ、もちろん、冗談ですが。)

Posted by 多重人格者の居る家庭話をご参照。 at 2016/03/29 (Tue) 23:38:24

>凄い

改行含めなければ11行のテキストから、凄い話になったものです。
むしろこっちで話読みたいなあ。

全員幽霊で頭の中って、新井素子か。

適当に多重人格見てたら知恵袋のアンサーで
>多重人格は全ての人が虐待によってなる病ではないと思います。
>うちの夫は、霊が見える様になってしまったショックで人格が分裂しました。
って投稿があって、それもキツそう…。

Posted by 連野 at 2016/03/30 (Wed) 00:44:21

>多重人格ものを扱う以上、本文の報告をしている人物も人格の一人「A」と仮定すべし。

>適当に多重人格見てたら知恵袋の

ならば、先の【父が二重人格ではないか。質問です。長文です。私の「主人格」の父は... - Yahoo!知恵袋】での文章に違和感を覚えませんか?

>私の「主人格」の父は超過保護でも超わたし達姉妹に甘甘です。

健常者での普通の論理立て報告なら、「私の父での主人格は」では?


>うちの夫は、霊が見える様になってしまったショックで人格が分裂しました。

それは、そもそもが夫は人格達を潜在意識に押し込めて隔離して「見えなかった」のに、幽霊のように(幽霊として)「見えるようになった(=人格からの自己紹介姿の通りだった)」ショックで、人格達が一気に解放されたということでしょう。
やはり、幼少期に多重人格への素養はあったのでしょう。

>それもキツそう…。

まさか、「薬中」からの人格解放というオチでは、面白くない(というより、通報ものだが)。
どうあれ、恐怖からの逃避妄想癖が元凶という実態が多く、恐怖の象徴が凶暴人格として具現化されて存在することが多々ある。(自殺願望からのリスカ人格なども。)
なので、この妻「も」殺戮人格からの攻撃を受けないことを祈るべき。

Posted by リアル恐怖とは? at 2016/03/30 (Wed) 01:39:53

>説明調での誤解の元凶

冷静に【解釈の一例】を読み返したら、誤解を生む文言がありました。

>父は誰かの帰宅気配を感じて、人格「由美」と思い込んで、廊下で台所へと嘘話をする。

正しくは「父目線での表現にすべきで」、
父は誰かの帰宅気配を感じて、実在(実態は父での人格の一人)娘「由美」と思い込んで、廊下で台所へと嘘話をする。

また、

>人格「A」は人格「由美」と同じ性別かつ年齢で趣味嗜好も同じということから双子的とするのが妥当。

正しくは「由美についての趣向は不確定なので」、
人格「A」は人格「由美」と同じ性別かつ年齢で、趣味嗜好を人格「A」が人格「由美」にごり押ししている(良くて、共有できる)ということからジキルとハイド的(良くて、双子的)とするのが妥当。
名も語らない冷徹の人格「A」に対し、人格「由美」もボーイッシュ(単なる反抗期の親離れ女なだけかも)だが「仲間優遇意識はある」としても、父には実在としている由美は特別扱いとするので、成立できる。
この場合は、娘用部屋での衣装は「共有」ボーイッシュとなる。
人格「由美」は女性嗜好としても、反抗期の親離れ女として、同様に成り立つ。
この場合は、娘用部屋での衣装は「人格Aの独占」ボーイッシュとなる。
先のと後のとの違いは、娘用部屋の飾り付けや調度品の二人分であろう。

Posted by 単にコピペの繰り返しが元凶 at 2016/03/30 (Wed) 02:31:03

>ページにまとめたらいいのに

面白いしまとめて書かれればいいと思います。残すべきです。
ここ、たまにサーバー落ちたりしますからね。
喜んで読みにいきますよ。

深淵に覗きこまれないうちに撤退します。
えー、なんとお呼びすればいいのかわかりませんが、ありがとうございました。

Posted by 連野 at 2016/03/30 (Wed) 17:26:53

>二番目、男の子のエピソード

不要なスペースの前の文字を並べると
おちゃずけのり
になりますね。

Posted by スッペス at 2023/04/19 (Wed) 09:44:25

>ほんとだ

気づきませんでした。面白いね。
ちなみに今は多重人格というより解離性同一性障害って呼ぶんだそうで。
宇多田ヒカルの『真夏の通り雨』って歌の主人公もなんかそれっぽいんだよねー。書きたいネタの一つではあります。

Posted by 連野 at 2023/04/19 (Wed) 10:57:40

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