はじめに

●PaintGraphic2について

 PaintGraphic2は、写真やイラストなどの絵、硬く言い直すと「画像」をあつかうソフトウェアです。ソフトウェアというのはコンピュータ本体とは別に販売(または無料で配布)されていて、ユーザーがパソコンにインストールして使うことのできるプログラムのことです。気に入らなければパソコンから消してしまうことも可能です。以下「ソフト」と略します。

 どんなソフトにも向き不向きがあります。
 PaintGraphic2が向いているのは軽く小回りの利いた、画像の修正や合成です。もちろん全くの白紙状態から絵を描いて着色することもできます。プロが仕事で使うような機能は少ないですが、個人が気軽に楽しむにはうってつけの、豊富なメニューを持っています。
 PaintGraphic2が得意なのはビットマップ系(ピクセル系)に分類される種類の画像です。デジタルカメラの写真やホームページ(ブログ)にのせる絵、絵の具を塗り重ねるようなタイプの絵に強いです。反面、文字を扱うのはやや弱いですし、何回もサイズを変える(縮小や拡大して保存する)のを繰り返すと画像が荒くなってしまいます。作業中にメモリを多く使うのも厄介な点の一つです(これはどの画像処理ソフトでも同じですが)。あまりに大きな画像ファイルは開くことすらできないこともあります。

 こうした向き不向きをうまくとらえ、メニュー(機能)の傾向とどういうことが出来るのかのイメージがつかめれば、決して難しいソフトではありません。いじっているうちにわかってきます。パズルのように組み合わせることで全く違う絵ができたりするし、とても楽しいソフトです。

●実際に使ってみよう

 使ってみようってタイトルで他の話をするのもアレなんですが、「タブレット」は買っておいた方がいいよって言っておきます。
 デジカメの写真を切りぬくだけならともかく、絵を描こうということになるとマウスだけではまず無理です。
 タブレットっていうのはマウスの代わりにペンでポインタを操作する器具です。安くて小さいもので十分ですので、電器屋さんで買っておきましょう。リサイクル店で中古を狙うという手もありますが、古いものだとドライバ(タブレットの事をパソコンに教えてやるプログラム)をインターネットから入手してインストールしないと細かい動作ができなかったりするので御注意を。

 一応流れを。
○PaintGraphic2を起動する
○白紙から描くなら「新規作成」アイコン、すでにある絵をいじるなら「開く」アイコンをクリック(メインウィンドウの左上にあるアイコンです)
○描く
○描いた絵をファイルに保存(上書き保存アイコンをクリック、または「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」を選ぶ)
○もう用がなければPaintGraphic2終了

 PaintGraphic2は起動しましたか?
 スタートメニューからだと「すべてのプログラム」(XP以前ですと「プログラム」)-「SOURCENEXT」フォルダ-「PaintGraphic2」フォルダ-「PaintGraphic2」で起動できると思います。
 大きくて中が空っぽのウィンドウがメインウィンドウです。この中にまた小さなウィンドウを開いて作業を行います。
 メインとは別の、細長いウィンドウはツールボックスです。ペンの太さを変えたり、今塗っている色を変えたりと、やる事のほとんどはこの中をクリックします。

 PaintGraphic2を終了させるには、メインウィンドウの一番右上にあるXをクリックするか、「ファイル」メニューの一番最後にある「PaintGraphic2の終了」を選びましょう。
 このときまだ画像ファイルを開いていると、変更したつもりがないのに「変更を保存しますか?」と聞いてくる時があります。
 描き加えたなら必ず保存しなければダメです。が、ただクリックしただけでも変化したとみなされる場合があるので、『手を加えたくないのであれば』保存しないようにしましょう。特にJPEGだと劣化が起こる可能性があります。

 しつこく言いますが、変更したなら保存しなきゃいけません。元の画像には手を加えたくない場合のみの話ですので、お間違えの無いよう。

 絵を描いている途中で中断する場合、保存形式はfffを強くお勧めします。というか、最後の仕上げ以外はfffにしておけば間違いないです。上記の問題も、fffなら念のために上書き保存しても全く劣化は起こりません。


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