画像の一部を切り抜きたい(オートマスクツール)



数ある画像処理の中でも、複数の写真(絵)を合成するというのは非常に効果的で楽しいものです。
またペイントグラフィック2では、何通りも違うやり方が用意されています。
それぞれの特徴を説明したうえで、「オートマスク」に今回は焦点を当ててみたいと思います。

Image_paintgraphic2/kn_1.jpg


前提として、切り抜く画像のレイヤーが「透明レイヤ」になっていることを確認してください。
ツールボックスの、レイヤブックの確認したい場所で右クリックー>「詳細設定」で確認・変更できます。

まず、選択ツールの中の「マグネット」で選択範囲を作成し、背景のほうを消す、という方法。

Image_paintgraphic2/kn_2.jpg


これはマグネットツールがいまいち使いにくいという欠点を持っています。「評価距離」で点と点の間を広げたり、「確定距離」や「検索範囲」で感度を調整するのですが、切り抜く画像によってはほとんど役に立たない場合があります。
割とくっきりした境目を持つ単純な切り抜きには「なげ縄」ツールより便利に使えます。

次に、消しゴムツールを透明色にするモードで、消していく方法。

Image_paintgraphic2/kn_3.jpg


お手軽で透明度も表現できるため一番多く使われる方法ですが、ある程度の根気も必要です。

マスクを利用する方法。今まで紹介した方法は実際に画像を消してしまうため、後でやり直すことは事実上不可能(途中を保存してなければ)ですが、マスクは単に「一部を見えなくしてしまう」だけの機能なので何度でも消したい部分を復活させることができます。
ただ切り抜いた画像の位置を調整するには、マスクの修正も必要という二度手間になってしまう欠点もあります。

Image_paintgraphic2/kn_7.jpg


オートマスクツールの使い方ですが、ツールは「拡張」タブの中にあります。

Image_paintgraphic2/kn_4.jpg


表示マスクがなければダイアログが出ますのでOKで作成してください。

Image_paintgraphic2/kn_6.jpg


ドラッグを始めた点(ピクセル)の色に似た色が透明になります。
「色域の許容量」「階調の許容量」はどちらも、数値が小さいほど色の違いに敏感になります。
右クリックではアンチエイリアスがきき、少しエッジがぼけたようになります。

実際には表示マスクに記録されるので、「チャネル・表示マスクブック」に切り替えるとマスクの状態が確認できます。
グレースケールの画像で表現され、黒くなるほど透明になります。
細かい部分はこの状態でマスクをブラシで修正する方が良いかもしれません。

Image_paintgraphic2/kn_5.jpg


完成画像も置いときます。

Image_paintgraphic2/penguin.jpg


 

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