ファイルの保存はこまめに、けれど上書き保存は気をつけて

 「入力」->「処理」->「出力」。
 実はパソコンの操作というのは、今書いた流れが基本になっています。
 PaintGraphic2の場合、
 「元の、あるいは新規の画像ファイル」-(開く)->「PaintGraphic2で操作する」-(保存)->「修正された(出来上がった)画像ファイルがパソコンの中に出現」ということになります。これはもう1セットと考えてもらえばよく、操作したあと保存しなければ「修正された画像ファイル」はパソコンの中に存在せず、ソフトを終了すればそのまま消えてしまいます(一応終了間際に「保存しますか?」と聞いてきますが)。
 そのつもりがなくともパソコンの電源が切れる、Windows自体が異常終了する、ソフトのバグでフリーズ(動かなくなる)などが起こりえます。これらのときもやっぱり保存していないファイルは消えてしまいます。

 故に「ファイルの保存はこまめにしましょう」ということなんですが、ここに大きな落とし穴があります。

 「出力ファイル」を「入力ファイル」と同じ名前で保存する場合、Windowsは「上書き保存しますか?」と聞いてきます。ふつうは「はい」でまったく問題ないんですが、絵を描いたりしていると「今やった作業の方向はちょっと失敗したな」と思ってやり直したい時があります。そしてそれができてしまうのがパソコンの強みなんですが、ちょくちょく「上書き保存」していると当然、「保存した時点」までしか遡ることができません。慣れてくるとショートカットキーで保存するようになりますが、これは完全に「上書き保存」です。しかし、Windowsは確認してきません。一瞬の判断ミスで前のデータが消えてしまうこともあるんです。
 今はハードディスクの容量も多いのですから、修正して保存するにしても「いちばんおおもとのファイル」はそのまま残しておくべきです。後で捨てるのは簡単なので、作業中にひっかかりそうな部分で中断するときは違う名前で保存しておくと安心です。


コメントは日本語でお願いします。(URLは入力禁止:Do not URL writing.) :System message: コメントを受けつけています。