コンピュータの色とRGB



現在のコンピュータのほとんどは、モニターに「画面」を映し出し、画面の中のウィンドウやボタンをユーザーに操作させることで「ユーザーの指示」を受け取っています。
また、指示を受け取るだけでなく、その指示の結果(特定のアドレスのホームページであったり、デジカメの写真であったり)もまた、モニターに表示します。
一見なんでもない、当たり前のことのようですが、割と重要だったりします。

色は、目で感じるものです。目をつぶると、色は見えません。眼の中の網膜に光があたって、はじめて「色が見える」のです。

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通常の風景は、図の上のように「物に反射した光」を色として感じています。しかし、ライトやテレビ、ケータイ画面やモニターなどの「光るモノ」は、図の下のように「それ自体が発する光」を見ているのです。真っ暗な部屋の中では何も見えませんが、テレビをつけると画面がカラーで見えるのは誰でも知ってることです。

つまり、コンピュータにおける色というのは、「光」の色のことなのです。
(注:もちろんプリンタで紙に印刷するというのは、別の話です。今はモニター(ディスプレイ)に限って話をしています。)


光の色は面白い性質をもっています。「光に光を重ねると、明るくなる」というのもその一つです。暗いライトでも十個集めれば明るくなるように、さまざまな光を重ねていくと、どんどん明るくなり、最終的には白い光になります。これを「加算混合」といいます。絵の具などをのべつまくなしに混ぜていくとどんどん黒っぽくなっていきますが、こちらは「減算混合」といいます。

また、「色の要素が最低3つあればたいていの色が表現できる」という性質もあります。こちらは「光の三原色」といい、通常「赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)」の三色が用いられます。頭文字を取って、「RGB」と呼ばれています。
(注:なぜ三色の混合でほとんどすべての色が表現できるのかは、実のところよくわかっていません。人間の眼の中の、色を感じる細胞が三種類であるからという説が有力です。)

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コンピュータで色を扱うのには、基本的にRGBが使われます。まあ、「色を作るのに三色のライトが必要」と思っておけばいいです。一番多く使われている「8ビットRGB」では、それぞれのライトのスイッチが0から255の間まであり、好きな明るさを選ぶことができます。0が消灯で、255が最大の明るさなので、すべてのライトがついていないRGB(0,0,0)は黒になります。

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