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ありのままのメシア -楽屋裏-
(〜第六話の後)


   ・メシア、アズバン、ザハムの、超ダラダラした話


ザハム「俺、思うんだけどさあ…」
メシア「何だ?」
アズバン「何だい?あ、生二本お願いします。メシアくんは?」
メシア「オレンジジュースはあるか?」
ザハム「ヒロインって何だろうな」
アズバン「じゃあ、オレンジジュースとヒロインを一つずつ…って、何を言わせるんだザハムくん」
ザハム「今のは先生が言い間違えたんでしょうが」
メシア「ヘ○インとは、どのような飲み物だ?」
ザハム「そのボケに対して、どこからつっこめばいいんだ…。とにかく、ヘ○インは覚醒剤だ。下手に飲んだら死ぬからな。持っているだけでもしょっぴくぞ」
アズバン「あと、ネギとつくねをしょうゆダレで、軟骨を塩ダレで、六本ずつお願いします。ヒロインとは女主人公のことで、この物語ではソフィスタくんのことだね」
ザハム「そうそう。俺はソフィスタが、ヒロインとして自覚不足と言いたいわけなんですよ先生」
メシア「女主人公としての自覚…?どのようなものなのか、さっぱり分からん」
アズバン「まあ、確かに、ヒロインと呼ぶにはソフィスタくんは…外見は堅苦しいし、口は悪いし…ちょっとね」
ザハム「だろ?腹黒くて冷血で横暴で口が悪くて、それでいてツンデレでも無い。こんな性格の悪いヒロイン、他にいるか?」
メシア「性格が悪いとコカ○ンとしては不十分なのか?」
アズバン「コカ○ンは性格じゃなくて体に悪いから。その覚醒剤ボケはやめなさい。はい、オレンジジュース」
ザハム「あ、生は俺が注ぐよ。せめて性格が最悪としても、読者サービスをもっとやって欲しいよなー」
アズバン「例えば?ザハムくん、注ぎ方が上手いね」
ザハム「今時のヒロイン、パンモロとかポロリとか、当然だぜ?もう男の顔に股間を押しつけるのだって、平気でやってるぞ
アズバン「…普段からどんな本を読んでいるんだ君は…」
メシア「つまり、そのヒ○ポンとやらは、積極的な女性のことを示すのであるな」
ザハム全然ちげーよ!!今まで『イン』で繋いできたのに、何で急に『ポン』に変わるんだ!!まあ、ある意味積極的にはなるけど…」
アズバン「ちなみにヒ○ポンは、確かに覚醒剤取締法に規定されており、使用や製造が禁止されていますが、一部の医療機関や研究所への販売は法に許可されています。もちろん、その用途にも厳しい規制はあります(2009年11月調べ)」
ザハム「あのさあ、俺、ヒロインの話をしようとしてるんだけど、何で覚醒剤の話になってんの?
アズバン「ゴメンゴメン。とにかく、乾杯しようか」
ザハム「よっしゃ!カンパーイ!!」
アズバン「乾杯!」
メシア「ルネッサーンス!!」
ザハム「ブフッ!それ誰から教わったんだ!?」
メシア「アズバン」
アズバン「ああ、そういえば、そう教えたね。忘れていたよ」
ザハム「メシアで遊ぶなよ…まあ、俺も遊んでいるけど」
メシア「何か言ったか、ザハム」
ザハム「いや、何でもねえ。で、ヒロインの話なんだが、とにかくソフィスタには、もっと読者サービスをしてもらうべきだと、俺は思うね!」
アズバン「本人が聞いたら、君、撲殺されるよ
ザハム「それが問題なんだよ!あーやって平気で人を撲殺しそうな所が、ヒロインとしてダメなんだよ!撲殺天使のような可愛さも無いし、あいつが五寸釘バットを持っても、普通に怖ェよ!いや、アイツは八墓村スタイルで来るな!
メシア「天使が誰かを撲殺するなんてことがあるのか?」
アズバン「…ホント、普段からどんなもの見ているんだい、ザハムくんは…。でも確かに、撲殺天使と言うより薬殺般若かな」
ザハム薬殺般若〜♪モ○ヒネぶすぶす…やべ、また話が覚醒剤のほうに行った」
メシア「おい、肉が来たぞ。この丸いのを貰っていいか?」
アズバン「みんな六本ずつ頼んだから、一種類につき二串ずつ食べようね。すいません、あと、ぎんなん串を六本お願いします」
ザハム「え〜俺ぎんなん嫌い〜六本も頼むのか?」
メシア「そんな名前の食べ物があるのか。私は食べてみたい」
アズバン「お、焼きトマト串なんてのもあるよ。これも六本お願いします」
ザハム「ぎんなんも六本頼んだままなのか?俺は食わねーぞ」
アズバン「私が食べるよ」
ザハム「あ、そう。それで、ぎんなんの話の続きだが…
メシア「ぎんなんの?」
ザハム「いや、ぎんなんじゃなくてヒロインの。ホント、読者サービスは必要だと、俺は思うね!」
アズバン「さっきからそればっかりだな、君は」
ザハム「何言ってんだ!コレは深刻な問題だぜ!?今の時代、ヒロインがちゃんとしてなきゃ生き残れねーんだよ!」
メシア「それ以前に、この物語は、そういった生存競争に参加していないと思うが
アズバン「読み手が少ないのにダラダラと続けている時点で、生存しているでも、いないでもない。もはやゾンビだ
ザハム「そらまあ、そうだけど…でもせめて、パンモロ〜くらいはやって欲しいよな〜…このつくね、うめぇな」
メシア「パンモロとは、何のことだ?…うむ、美味いな、このつくねとやら」
アズバン「あと六本くらい頼もうか?」
ザハム「ああ、んじゃ、もちベーコンって串も一緒に六本頼んでくれ。パンモロってのは、パンツが丸見えって意味だ」
メシア「下着が丸見え?それなら以前、ソフィスタの下着を丸出しにしてしまったことがあるが…」
ザハム「ああ!そういえば第四話で!!」
アズバンすいませーん、パンモロ六本…って、何言わせるんだ!!」
ザハム「だからそれは先生が言い間違えたんでしょーが」
アズバン「す・すいません、つくねと、もちベーコン、六本ずつ…あと、生二つ。メシアくんは、何か飲むかい?」
メシア「いや、まだオレンジジュースが残っておる」
ザハム「ふむ、まずヒロインの条件、パンモロはクリア済みか」
アズバン「ヒロインを何だと思っているんだ君は」
ザハム「次は…ポロリだな。ポロリはあるか?あと、軟骨いるか?俺、軟骨も苦手なんだ」
メシア「うむ、頂こう。ポロリとは何のことだ?」
ザハム「胸が丸出しになるってことだ」
メシア「では、私はいつもポロリになっているということであるな」
アズバン「男のポロリなんて、面白くも何ともないよ…。それにメシアくんの場合は、ポロリとは言わないよ。普段は隠されているものが見えること、ポロリと言うんだ」
ザハム「さすがにソフィスタにポロリは無いか。股間を押し当てるようなこともないだろうな」
アズバン「はいっ生二つとぎんなんと焼きトマトとつくね来ました〜!」
メシア「おおっ!これがぎんなんか!」
アズバン「ぎーんーなんっ!ぎーんーなんっ!」
メシアぎーんーなんっ!ぎーんーなんっ!」
ザハム「なにぎんなんで盛り上がってんだてめーら」
アズバン「イェ〜イ!ぎんな〜んっ!」
メシア「ぎんなんイェ〜イ!」
ザハム「メシアまでなにやってんだ!そんなに美味いか〜?ソレ」
アズバン「臭いもあるし、嫌いな人は嫌いだろうね」
メシア「そうか?美味いぞ」
ザハム「メシアは何食っても美味いって言うじゃねーか」
メシア「そういえば、私が人間の女の顔に股間を押し当てたことなら、あるぞ
ザハム「ブゥッ!!ゲホッ!と・いきなり何言ってんのォ!?」
アズバン「ああ、第一話で、ミーリウくんにね。彼女、あれ以来トラウマになっているよ」
ザハム「マジでか!?女生徒に股間アタック!?犯罪だろソレ!!」
アズバン「アレは事故だったし、メシアくんは下着もガッチリ身に着けていました」
ザハム「そ・そうか…それにしても羨ましい…」
メシア「羨ましいものか。あんな一番痛みやすい部分からぶつかったのだぞ
アズバン「…うん、まあ、そうだね」
ザハム「先生、ホントぎんなん好きなんだなー。そうだ、あと、裸で対面ってのはあるか?男女が一つ屋根の下で生活している以上、コレは外せないお約束だろ…焼きトマトもうめぇな」
アズバン「酸味があって美味しいね。メシアくん、飲み物がもう無くなっているけど、何か頼むかい?」
メシア「……んん…」
アズバン「あ、軟骨噛んでるの。ソフトドリンクは、他には…りんごジュースと、豆乳と、ウーロン茶があるよ。どれにする?」
メシア「んーんんーんぅ」
アズバン「りんごジュースね。りんごジュース一つ、お願いします。あとぎんなん串六本」
ザハム「またぎんなん頼むのか」
アズバン「いや〜ぎんなんが大好きでねえ。一度、鼻血が出るまで食べてみたかったんだよ」
メシア「ぎんなん食べ過ぎると鼻血が出るのか?」
アズバン「祖母からは、そう教わったよ。実際に出したことはないけどね」
メシア「私が裸でソフィスタの前に立ったことなら、二度ほどあるぞ」
ザハム「ぐぶっ!…め、メシア、頼むからビール飲んでいる時に、変なこと言うの止めてくれ…鼻が出た…」
メシア「鼻なら初めから出ているではないか」
アズバン「鼻水が出たって言っているんだよ。軟骨、食べ終わったんだね」
メシア「うむ。…大丈夫か、ザハム」
ザハム「だ・大丈夫だ…。そういえば、第五話で、カトル先生が操縦するゴーレムと戦っていた時、裸になっていたよな、メシア」
アズバン「あと、第二話で風呂から裸のまま飛び出して、ソフィスタくんの前に出たこともあったね」
メシア「うむ…おお、つくねと、もちベーコンとやらが来たぞ。これは美味そうだ」
ザハム「おう、もちベーコンは俺のお薦めだ。美味いぞ〜。…しかし、ソフィスタよりメシアのほうが脱衣率高いな。ヒロインか、お前は
メシア「私は男だ。女主人公を意味する言葉は当てはまらん。その…ゼドリ○?
アズバン「もう覚醒剤ネタはヤバイからやめなさい!!」
ザハム「ヤバイア○ラ!!」
アズバン「君まで何言ってんだ!!…うわ、顔が真っ赤だよ。酔っているね」
ザハム「酒飲んでるんだもん。ちったぁ酔うに決まってんだろ」
メシア「アズバンは、あまり赤くなっていないようだな。ザハムと同じ量を飲んでいるのだろう」
アズバン「ん〜まあ、お酒には強いほうだからね。でも、もう少し飲んだら赤くなると思うよ…お、もちベーコンうまっ」
メシア「うむ、これは美味い!」
ザハム「だろ?…しかし、話を聞いて分かったが、ホント、ソフィスタはダメだな。メシアのほうが読者に貢献してるんじゃねーの?」
メシア「私はそのつもりはないが…」
アズバン「そんなに貢献しているかなあ。何かしたっけ…」
ザハム「イヤ、ほら、いろいろなカッコしてるじゃねーか。白衣だろ、素っ裸だろ、バスタオル一枚だろ、俺たちにとっての普通の服装をしたこともあっただろ」
アズバン「ああ、合コンの時にね。…メシアくんの裸で喜ぶ読者、いるのかなあ…」
ザハム「しまいにゃ葉っぱ一枚姿になったし…コレ全部、ソフィスタがやるべきことだろうが」
アズバン君はソフィスタくんを変態にしたいのか…。それに、葉っぱ一枚は女の子には無理だよ」
ザハム「じゃ、貝殻ビキニで
アズバン「渡せるのかい?貝殻ビキニを」
ザハム「…いや、まだ命は惜しい」
メシア「ぎんなんが来たぞ」
アズバン「っしゃぁ!ぎんなーぁーん!!」
メシア「ぎんなーん!!あとりんごジュース」
アズバン「ぎーんーなんっ!ぎーんーなんっ!」
メシア「ぎーんーなんっ!ぎーんーなんっ!」
ザハム「ホント何で、ぎんなんでそんなに盛り上がるんだ?」
アズバン「好物だからさ!!…さて、ずいぶんダラダラと行を使ったけれど…そろそろ区切るかい、この会話」
メシア「そうであるな…だが、まだ食べ終わっておらぬ」
ザハム「もちベーコンも、ぎんなんも残っているぜ」
アズバン「ぎんなーんィエイッ!」
メシア「ぎんなーィエイッ!!」
アズバン「いのき!!」
メシア「ぎんなイエ!!」
ザハム「お前らも酔ってんじゃねーの!?」
アズバン「まあ、またこうダラダラと話す機会もあるし、残りは引き続き次回に食べるということで」
ザハム「マイペースだなー先生」
メシア「では、どうやって締めようか」
アズバン「いのきと言えば、いち・に・さん・ダー!だよ」
ザハム「いのきって、さっきの一言しか出てねーじゃん!」
メシア「もう一度、乾杯でもするか?」
アズバン「それならいっそ、いち・に・さん、で乾杯しようか」
ザハム「あ、ソレ面白いかも。やろうぜ!」
メシア「決まりだな」
ザハム「よーし、みんなグラスを持て!」
アズバン「まだ中身は入っているよね。それじゃ、いくよ!いーち!」
ザハム「にーぃ!」
メシア「さーん!」
「「「ルネッサーンス!!」」」



心が一つになった。

   (終)


・あとがき

 何か、キャラがストーリーについて話し合うというものを書きたくて、楽屋裏として書きました。
 一応『ソフィスタのヒロイン性』をお題として書き始めたのですが…思ったよりヤバくなりました。覚せい剤ネタとか。

 ちなみに、彼らは焼き鳥屋で飲み食いしながら会話をしています。
 実は、以前私が何人かで焼き鳥屋へ行った時の実話も含んでいます。もちベーコンとか焼きトマトとか、ありました。
 そして一緒に行った方の内の一人が、めちゃくちゃぎんなん食っていました。後でレシート見たら、15本以上食べていました。一串につき四個ぎんなんが刺さっているので、計60個。
 …まあ、好きなものは、食べちゃいますよね。私も焼きトマト、20個くらいは食っていましたし…。

 はてさて、次回もあるのやら…。

2009.11.15 umiushi


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