こんな男にソフィスタは惚れたのです
読んで下さった方々、ありがとうございました!



”ソフィスタの悲恋?”

 ということで、ソフィスタのファーストラブはメシアに奪われました。…まあ、予想できましたよね。たぶん。
 ソフィスタが人間に変身したメシアに惚れるというネタは、だいぶ前から考えていたんですよ。んで正体を明かしたら、例によってぶん殴られると。
 そして、ノーヴェル賞受賞式典についても、考えていたんです。ヒュブロの王都でそれが開催され、その裏に潜む陰謀をソフィスタとメシアが暴くという案も。
 当初は、ソフィスタは普通にドレス姿で、メシアは試行錯誤の果てにドレスを着て城に潜入する…なんて案を考えていたんです。
 しかし、せっかくソフィスタがドレスを着て、お城のパーティーに参加するという、正にディズニープリンセス的展開になるのだから、これはもう恋愛物語にするしかないと思って、ソフィスタの初恋物語を同時進行することにしました。
 そして、あの冷血少女が恋をするからには、とにかくロマンチック要素を入れまくるしかないと、かつてのヒュブロの王子と異種族の少女の恋物語とか、そんな設定も組み込みました。
 そして、ソフィスタを守って戦う赤い髪の騎士の姿に、状況を忘れてウットリしてしまったりと、ソフィスタにもずいぶんデレさせました。
 …まあ、人間とトカゲ男では、だいぶ差がありますが、メシアの変身能力については、光の色や屈折で外見を少し変えるだけなので、目つきや体格は変わりませんし、敬語は使っているけど性格は変わっていませんし…ほぼメシアでしたからね。赤い髪の騎士。ソフィスタもメシアの性格には惹かれていたので、彼を同じ人間として見て、秘められていた感情が表れてしまった…そんな感じです。
 でも彼女としては屈辱でしょうなあ…初恋相手がアレじゃ。

 普段は恋愛に興味が無く、むしろ否定的な冷血少女のソフィスタですが、逆に恋愛に慣れていないぶん、いざ自分が恋をすると、超純情になるのでした。
 そんなソフィスタ、書いてて楽しかったです。今後も、たまに恋心を思い出しては暴走すると思います。ソフィスタ。

”王子はもっとアホでした”

 ヒュブロの王子ティノーは、当初はもっとアホな性格でした。
 とにかく女好きで、会場でもソフィスタに言い寄りまくるような、ダメ王子でした。
 しかし、そんなダメ王子じゃハバルも相手にしないと思って、急遽、人望があって頭もわりと良い王子になりました。
 …書いててつまらなかったです…真面目なティノー。元が本当にアホだったので。
 ザハムとつるんでバカやったり、アズバン先生に騙されたりと、そんなネタもあったんだけどなぁ…真面目な性格になっちゃったんで、ボツですね。

”さらに深まる聖なる王の謎”

 第六話で張りまくっていた、聖なる王の複線ですが、第七話で線を延長させました。
 第三話でも、メシアの顔が誰かに似ていることに、自警隊員が気付きましたが…聖なる王でした。メシアにそっくりな人。
 第八話では、さらに聖なる王について書いていきます。ちうか、もう既に書きました。
 …第七話が完結する前に、第八話を執筆しきっちゃったもんなぁ…。

 聖なる王とメシアの謎…特にメシアの謎については、今後も迫ったり深まったりします。
 一応、謎の種族のメシアをソフィスタが調べていき、その中で互いの絆が深まっていくって感じの話ですからね。コレ。とりあえず、今回でだいぶ絆が深まりました…いや、気まずくなったような…。

“次回はちょっとしんみりした内容”

 第八話は、わりとまったりした内容になっています。短いですし。
 新キャラも登場しますし、バトルシーンもありますが、清々しい感があって、比較的平和です。…いや、ある意味一番平和じゃないかも。メシアにとっては、かなり悲劇的なことが起こりますし…。
 いや、でも、ソフィスタが大人しいし、ザハムにも嬉しい出来事っつーか、嬉しいことが発覚しますが…平和かなぁ…そうじゃないような…。
 そんな感じに、まったりとしんみりな話になっています。
 既に書き終えているので、七話で時間をくったぶん、八話は早めにUPしていきますね。
 夏も終わりますし…私の部屋、暑くて…パソに打ち込むのがしんどい…パソ熱も心配ですし…。

 ではでは、ここまで読んで下さって、ありがとうございました!

2010.8.29
umiushi


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