救世主です。たぶん。
読んで下さった方々、ありがとうございました!



”ソフィスタとメシアの旅立ち”

 第八話のラストの次の日の話になっています。第九話は。プロローグ的な部分は、それよりずっと前というつもりで書きましたが。
 そんなわけで、第九話の後書きの予告通り、ソフィスタとメシアの旅立ちが決定しました。
 メシアが世話になった女性の幻を見て、それが気になってラゼアンへ行きたがるという案を思いついたのはいいんですが、場所が遠いし、旅立ちを決めた時に都合良く学校が長期休校になるのもおかしいかなーと思って、何か理由を作って校長公認で休み取れないかなーと考えたら、わりとすぐに「帽子を奪われたことにしよう」という案を思いつきました。帽子が無いと力が出ないので。校長。
 …まあ、休もうと思えばいつでも休めるんですけどね。学校。一応、日曜日的な日が週一であって、その日は学校は必ずお休み、あとは日数の許す限り好きな日に休めるとか、そんな制度もあります。

”まだまだ謎のあるホルス”

 第五話で登場した少年、ホークの正体は、鷹の化身っぽい少年でした。でもまだまだ謎多き少年です。
 お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、鷹の化身で名前がホルスと言ったら…エジプト神話に登場する神々の一人です。
 メシアの装束とかも、古代エジプトファッションを意識していますし、メシアの種族に関しては、古代エジプト絡みのネタなどが、今までにもちょこちょこ出ています。猫を神聖なものとする風習も古代エジプト絡みですし、第五話でメシアが昔飼っていた猫について書きましたが、その猫の名前も古代エジプト絡みです。
 でも神話に登場する神々全員は出しません…ちうか、無理です。あくまで神話の一部を準えるだけなので。

”訳あり主人公ズ”

 過去に何かあったのかとメシアに尋ねられ、不機嫌になったソフィスタ。ユドの姿に何かを思い出し、恐怖するメシア。二人とも、過去に何かあった感を漂わせまくっています。
 ソフィスタが人間不信になった理由と、メシアが時々異常な恐怖を覚える理由は、追々明らかにしていきたいなーと思っています。まあ、ソフィスタの過去は、この旅編の最後のほうあたりで明らかにする予定が入っていますが。…ちゃんと話が続けば…。
 メシアの過去は、ソフィスタの後になると思います。所々で明らかになることや、謎が増えることもあるかもしれませんが。…やっぱり話が続けば…。
 お互い暗い過去を経て、ソフィスタは人間不信で冷血になり、メシアは誠実な熱血漢になりました。
 正反対のようで似ているところが多い主人公ズです。

“エルフの剣士ユド”

 第九話を掲載し始めると同時に変更したTOP絵にいる、安全メットとダウンベスト姿の彼が、エルフの剣士ユドです。新キャラです。登場して早くもメシアにつっかかり、早くも重傷を負って去っていった、完全なやられ役の彼でが、肉弾戦は一応強いです。
 まともにメシアと戦えば、腕力はメシアのほうがありますが、ユドは動きが機敏で戦闘センスもあり、長生きしているぶんのキャリアもあるので、ユドが勝つでしょう。MAゴーレムとかと戦っても、わりと勝てそうな気がします。ユドは。
 それだけ強いってことになっているんです。エルフの男は。まあ、集団で兵器や魔法を駆使されたら、どうなるか分かりませんが。
 そんな、強いのに腕をベキッとへし折られたユドですが、またそのうち出番があると思います。彼自身もリベンジする気満々ですし、他のエルフも登場させたいので。
 …ちなみに、ユドの服装のイメージとしては、工事現場のアルバイト員です。タギの服装は現代風の女の子ですが、武器は大工です。

“狂戦士メシア”

 救世主にあるまじき残虐性を見せたメシアですが、あの状態の彼としては、身を守るために危険だと感じたものを排除する感覚です。
 恐怖で理性を失い、悲鳴を上げながら力の限り危険を排除する…分かりやすく例えるなら、女性が黒くてグロくて素速いアレを怖がりながらもスリッパで完膚無きまで叩きつぶしているような、あんな感じです。見つけたら見失う前に即排除です。
 今までは、紅玉の光を実体化させて物を捕まえたり叩いたり、敵を威嚇したり、光の屈折で姿を変えたりと、紅玉を通じて不思議な力を使っていましたが、今回は紅玉を使わずに、敵を威嚇したり肉体を変化させたりしていました。また、人間などが持つ魔法力に対しても、特殊な力を発揮していました。
 魔法攻撃に対してやけに強かったり、第四話や第五話などでも魔法に対するメシアの力が現れるヶ所が密かにありますが、ハッキリと書いたのは今回が初めてになったと思います。今後、メシアの過去と共に、メシア自身が持つ力と紅玉の関係なども書いていこうと思います。
 …あと、第五話の最初にちょっとだけ登場した…つーか声だけですが、女神イシスもそのうち登場させたいなぁ…。

 ではでは、ここまでお付き合いして下さって、ありがとうございました!
 次回は獣人やら妖精やら、異種族祭りになるかもしれません。

2011.7.16
umiushi


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