五章でのマリアのセリフです。
読んで下さった方々、ありがとうございました!



 BGM流れていますか?コレ、『未分類系』にもだいぶ前に載せましたが、私の夢の中で流れたメロディーで、優しいんだけど悲しいイメージから「大切な思い出があるという喜びと、思い出の中でしか蘇らない悲しみ」ってことで、マリアのテーマにしました。

”しんみりした話になりました”

 しんみりですよね。前回のあとがき通り。しかしマリアが亡くなったことが、ソフィスタとメシアがアーネスの街を発つきっかけなのです。
 初恋かもしれなかった女性の悲報に悲しむメシアと、メシアとマリアの出会いと過ごした時間をメインに書きました。
 第一話を書く前から設定として考えていたんですよ。アーネスに来る前に出会う女性のことは。いつかまた会えると信じ続けて、会えると思ったら既に亡くなっていたことを知らされることも。
 それをいつか書こうと思い続け、そんな最中に、「これからもよろしくね」と私が言われたばかりだった家族が亡くなりました。
 そういうことがあるんです。上図のマリアのセリフを書いていると、そのことをどうしても思い出してしまいます。あ、上図の女性がマリアです。髪で顔の輪郭を少し隠し、首や体も痩せ細っていますが、極力隠しています。
 いつでも会えると思っていたら、言葉も気持ちもろくに伝えられないまま、失ってしまうことがあるのです。今回で、ソフィスタもそれが身に沁みたと思います。
 メシアも落ち込んでいますし、しばらくはメシアが馬鹿なことをやらかしても、攻撃魔法を叩き込むことは無いでしょう…たぶん。今のトコロ、そんな展開を予定はしていませんが、メシアが元気を取り戻してきたら、また攻撃魔法を叩き込むようになると思います。

”謎多きマリア”

 マリアの友人のレジーにも、メシアのことで何か知っている感を出しました。実際、隠し事をしていると、ソフィスタに明かしましたしね。
 メシアとマリアの関係については、お話の中でちょいちょいヒントを出しています。十三話以前から。
 …ってか、この十三話…メシアとマリアが出会って過ごした時間の落書き漫画、だいぶ前に描いたのですが、その中ではメシアとマリアの関係、わりとバレバレになっていました。十三話を描くにあたり、その落書きのノートを引っ張り出しました。
 そんなこんなで謎を多く残したマリアですが、メシアと彼女との関係が明かされるのは、まだ先の話になります。が、これからもマリアの秘密は…って言うか、全てメシアの秘密に繋がるのですが、これからもちょいちょい出していこうと思います。

”次の目的地はソフィスタの故郷”

 今回、メシアには、ソフィスタがズキュンとくるようなことを言わせたつもりです。メシアも、ソフィスタが傍にいることで救われましたし、お互いの好感度はグッと上がったことでしょう。
 そんな中、次の目的地がソフィスタの故郷に決まりました。元々、マリアに会うために旅を始め、そのまま北上してソフィスタの故郷へ行くつもりでお話を書き進めてきましたから。
 ソフィスタが故郷の名前を出したホルスに、やたらと怒っていた理由、そしてソフィスタの過去を、故郷クレメストにて明らかにするつもりですが、その前に、世界の秘密に少し触れます。
 ホルスが示した地下神殿。数日前に崩れてしまったというその場所で、そこを調べていた女性が何かを見つけ、ユドによって重傷を負わされたことは、第九話で書きましたが…うわ、五年前に書いた話だ。
 まあとにかく、その地下神殿にソフィスタとメシアが踏み入ります。腕をへし折られたユドも、久しぶりに登場します。あとアーネスに住むエルフの少女タギと、新キャラのエルフも登場します。

 長距離の高速移動が、まだほぼ不可能なこの世界で、ホルスの言う一日で遠く離れたクレメストへ行く手段とは?
 腕をへし折られたユドは?そして、エルフたちがメシアを襲わないようにすると言っていたホルスだが、一体どうやって?
 地下神殿で、女性が見たものとは?
 その辺りの謎を、次回で解いていく予定です。

 ではでは、読んで下さって、ありがとうございました!

2016.11.22
umiushi


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