LUNAR2ばっかへ


戦う乙女の愛と正義と友情と笑いの物語、完結っ。

 "影の主演はライナスさんっぽい"

 今回のお話は、舞台がホーンとなっていますが、元々は"その後のライナスさん"というテーマでお話を考えていました。
 んで、主演がジーンさんで、ライナスさんと白騎士様と一緒に、青竜拳として大会に参加して…という案を考えていたのですが、試行錯誤の後、ジーンさんは大会の解説役にまわし、代わりに赤神官を入れ、主役をライナスさんにすることにしました。
 そして、せっかく四英雄の内の三人が揃っているのだから、ボーガンさんも大会に参加させることにしました。四英雄、みんな好きですし。

 こうして、大会四英雄勢ぞろいが決定したのですが、ゲームでは三人で一チームなので、どうにか四人を二つのチームに分けられまいかと考えました。
 まず、紅白仮面兄妹対決を書きたくなったので、白騎士様と赤神官を別々にしました。
 その二人の内、一人はライナスさんの青竜拳チームに加えるわけですが、男同士のほうが行動させやすいだろうと思い、白騎士様を青竜拳チームに入れ、赤神官は他の流派の助っ人として大会に出場させることにしました。
 残るボーガンさんは…赤神官と一緒に組んで大会に参加するなら、どんな流派がいいだろう…獣人魔狼拳とケンカ殺法は、赤神官には酷だし、アルマジロ拳と酔拳も、どうもやらせにくそうだし…。
 そしてバニー拳…その名前が思い浮かんだ時、バニーガール姿の赤神官を想像し、これは楽しい話が思い浮かんでくるかもしれないと考え、赤神官をバニー拳に加え、ボーガンさんは、結局青竜拳チームに加えました。

 しかし、せっかく赤神官がバニーガールになるという、とんでもない案を採用したというのに、脇役で終わらせるのはもったいない…。
 ということで、赤神官が主演のお話になりました。
 しかし、"その後のライナスさん"については、書く気満々でした。
 それは、アスカとの戦いで書きました。
 「命を奪うことを拒むあなたの拳は、暗殺拳ではありません…」という言葉を、本気のライナスさんの技を受けたアスカから聞くことで、血にまみれていると思っている拳に、安心感を抱く…そんなライナスさんの成長ぶりを書きたかったのです。

 ちなみに、白騎士様をレオ様にしたのは…大切な妹のバニー姿を見た時のリアクションを書きやすくするためです。

 "アスカとリティ"

 赤神官と一緒に戦うバニーちゃんの二人は、最初からライナスさんのファンとレオ様のファンという設定が決まっていました。
 しかし、二人してミーハーだと騒がしくなりそうなので、アスカには控えてもらいました。
 んで、アスカはセクシータイプに、リティはプリティタイプになりました。…ええ。リティの名前はプリティから取っているのです。

 ちなみにアスカは、実際にゲーム中に存在する町の人がモデルになっています。酔拳の道場の入り口付近に立っている女性です。
 その人のように、魔竜拳を振るっていた頃のライナスさんを、ただ悪い悪いとは言わず、何故誤った道に踏み入ってしまったのかをちゃんと考えるような大人な女性で、心からライナスさんを尊敬する…そんな感じで、アスカのキャラ作りにはげみました。
 そしてリティがキャピキャピでミーハーで怪しげなのは…そんなアスカと対照的な存在にするためでもあり、レオ様を脱がしやすくするためでもあったりするのです。
 レオ様が脱がされるシーンは、リティがレオ様のファンという設定が決まった時から書く気満々でした。ゲヘヘヘ。

 "戦う乙女の強さと美しさ"

 赤神官を主演に決定してからは、戦う乙女の強さと美しさを表現していこうと、文章を考えていきました。
 結果、ラストは毒ガマ拳たち卑劣な男三人組と戦わせることで、戦う乙女の正義っぷりを表現しました。
 …まあ、男が悪で女が正義というわけではありませんが…レオ様の正義っぷりは腰が砕けますし。

 それにしても…正義の乙女三人組…な〜んか聞いたことのある話…いえ、むしろありますね。本当に。
 …まあ、いいや。わかりやすいですし。

 …いや〜レオ様が脱がされたり酔っぱらったりジーンさんに嫉妬されたり、そういうシーンも書いていて楽しかったですね。  ということで、お付き合いして下さった方々へ、ありがとうございましたっ!


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