さすらいの料理人、ガレオンの三分クッキング きゅるるるるるる…… 「は…腹が減った……」 砂漠のど真ん中で行き倒れ。 それは誰?! ズバリ、神官のばくち打ちロンファ君である。 「も…もうダメだ…歩けねぇ…」 ばたっ…… ‐1時間後‐ 近くの遺跡から誰かが出てきた。 そしてこう言った。 『ガレオンの 三 分 クッキーーーング!』 いや、叫んだと言うほうが正しいだろう。 さばくのはてまで響き渡る声。 バックミュージックはもちろん三分クッキングのテーマ(?)である。 ♪ ちゃららっちゃっちゃ ちゃららっちゃっちゃ ちゃららっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃ♪ 「今日のメニューは、サボテンの照り焼き砂和えだっ!」 ……なんのこっちゃ… 「まず、サボテンを焼くッ!」 その瞬間、砂漠の真ん中で雷光がきらめいた。 ちゅどぉぉぉぉぉん…… サボテンはもちろん丸焦げの炭状態。 「これを砂の上であらかじめ作っておいた照り焼きソースにからめる!」 …さくさくさく…… …さくさくさく…… 「盛り付ければ出来上がり!」 「さぁ、試食だっ!」 …ざくっ!…ムグぐッ!!…… 半分砂に埋もれているロンファは抵抗もできずに「サボテンの照り焼き砂和え」を試食し(口の中に押し込まれ)ましたとさ。 ‐完‐ *注意* この三分クッキングは、ガレオンさん並の魔力がないと三分で作れない恐れがあります。 あらかじめ、ご了承ください。 |