(その2) ボクの名前はヒイロ。 ルーシアをアルテナ様に会わせるため、ルビィ、ロンファ、ジーン、レミーナたちと一緒に旅をしている。 この日は、ルーシアを魔王だと言うレオの追っ手から逃れるため、ボクたちは魔法の矢に乗った。 魔法の矢は、人を乗せて空を飛ぶ、一応乗り物だけど、矢のように飛んでいくから、まあ大砲の弾の中に人を詰めて飛ばすようなものだろう。ムチャクチャな話だよね。 そんな恐ろしい経験をしたことがある人は、そうはいないと思うから、この乗り心地の悪さは、誰にも分からないだろう。 それに、中はとても狭かった。 ルビィはともかく、ボクやルーシアたち五人も入っていると、暑苦しいし、息苦しい。 …ちなみに… 魔法の矢に乗る少し前、ボクたちは焼き芋をたらふく食べて、食物繊維を体内に大量に摂取していた。 …食べるんじゃなかった…。 (終) この後については、やはりご想像にお任せします。 |