ドイツのチューリンゲン州に住んでいたブリーダーの
フリードリヒ・ルイス・ドーベルマン氏によって
作り出された犬種であるので
ドーベルマンと呼ばれるようになりました。
また、この犬の先祖は
ヘル・ピンシェルと呼ばれる中型の犬種で
200〜300年前にドイツや北欧の国々で
小さな害獣を駆除する為に飼育されていました。
その犬にワイマラナーやロットワイラー、
色々な種類のテリアなど交配してこの犬が誕生しました。
この「ピンシェル」から由来して
「ドーベルマン・ピンシャー」と呼ばれるようになりました。
しかし、一般的にはドーベルマンとだけで
呼ばれています。
ヘル・ピンシェルはミニチュア・ピンシャーの祖先でもあります。
ミニチュア・ピンシャーはドーベルマンに体形が似ているので
ドーベルマンを小さくして誕生したかと思う方が
いるかもしれませんが
ミニチュア・ピンシャーの方が歴史の古い犬です。
古くは猟犬、第一次世界大戦の頃は軍用犬として
人々のお手伝いをしていました。
現在は警察犬や警備犬、護身用番犬として
活躍しています。
この犬は断尾(しっぽを切る事)や
断耳(耳を切る事)が行われる事が
一般的でありましたが、
ヨーロッパ諸国では犬種に関係なく
断尾や断耳を禁止する動きがあり、
数年後には一部の国を除いて断耳、断尾の習慣が
無くなるであろうと考えられています。
断尾と断耳をしていない子は
見た目がとてもかわいらしいです。
毛の色は黒、ブルー、ブラウン、薄い栗色です。
テレビや映画のイメージと見た目で
「怖い・・・」と思っている方が多いのですが
実際には陽気で少しとぼけた所があり
可愛いくて面白い子が多いです。
もちろん、怖い犬になるように育てれば
きっとなってしまうと思いますが・・・。
ただ、力がある上に陽気です。
楽しくなると我を忘れて走り回るので
扱いに苦労するかもしれません。
※上の写真は「出張しつけ訓練」にて
掲載されています。
|