警察犬は警察官が連れて事件などに
出動していると思っている方が
多いと思うのですが
実際は私のような犬の訓練士が
出動している事の方が多いです。
警察犬には直轄犬と嘱託犬.がいます。
直轄犬とは警視庁と各県警が
所有している犬のことです。
嘱託犬とは民間の人間が
所有している犬のことです。
現状では嘱託犬.の方が多いですし
直轄犬のいない県も多くあります。
犬の訓練士は警察から要請があると
嘱託犬.と共に出動するのです。
夜中や明け方にも呼ばれることがありますので
なかなか大変です。
嘱託の警察犬になるには1年に1回行われる
厳しい審査に合格しなければなりません。
そして、1回合格すれば良いというわけではなく
1年更新なので、また次の年も同じように
厳しい審査を合格しなければ
警察犬になることはできません。
警察犬は行う仕事により
3種類に分けられています。
現場に残された遺留品の匂いから犯人を追ったり
行方不明者を捜す、足跡追及犬、
現場に残された遺留品と容疑者の持ち物の匂いが
一致するかどうか調べる、臭気選別犬、
犯人に襲いかかったり警備をする、警戒犬、
の3種類に分けられています。
外国では少し違うのですが
日本で警察犬になれるのは
ジャーマン・シェパード
ラブラドール・レトリバー
ゴールデン・レトリバー
ドーベルマン
エアデール・テリア
ボクサー
コリー
の7犬種です(地域により違う場合があります)。
警察犬はジャーマン・シェパードが1番多く
次にラブラドール・レトリバーが多いです。
昭和7年(1932)に
日本警察犬協会ができた時は
ジャーマン・シェパード、エアデール・テリア、
ドーベルマンの3犬種だけしか
警察犬として認められていませんでしたが
昭和33年(1958)に
コリーとボクサーが認められて
昭和59年(1984)に
ラブラドール・レトリバーが認められて
平成4年(1992)に
ゴールデン・レトリバーが認められました。
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