この犬の名前の由来は
スコットランド北部に、コリー(石炭の黒色)と呼ばれた
顔と脚先の黒い羊がいて、この羊の世話をしていた犬が
コリー・ドッグと呼ばれるようになったと言う説と、
この犬種が羊の世話をしていた頃は、
毛の色が黒又はブラック・タンであったと言われていて、
犬種名のコリーは毛の色に由来すると言う説と、
「コリー」とはゲール語で「役立つ」という言葉から
由来しているという説があります。
日本人である私たちの感覚だと
コリーは毛の長い犬と思う方が多いと思いますが
実際は毛の長さにより2種類に分けられていて
私たちがよく想像する毛の長い方は
ラフ・コリーと呼ばれていて
毛の短い方はスムース・コリーと呼ばれています。
コリーが羊飼いのお手伝いをしていた歴史は
とても古く、イギリス北部やスコットランドでは
記録に残ってる歴史以前から活躍していたと言われています。
コリーの仕事は、朝は羊の群れを牧草地に連れて行き、
昼は羊がバラバラにならないように
見張りながら、狼などの敵から守り、
夕方は羊を集めて、羊たちの家まで連れ戻しました。
コリーは荒れた地形や厳しい天候にも耐えられる
物凄い体力があり、何でもできる牧羊犬でありました。
50頭もの羊を1頭でコントロールしたと言われています。
1860年以前は牧羊犬としてしか注目されていませんでしたが
ビクトリア女王がスコットランドを訪れ、
連れて帰ったことにより、その優雅な姿から注目され
貴族やお金持ちのステイタスとなり
その後、家庭犬として世界中に広まりました。
また戦時中には、伝令犬や運搬犬として活躍しました。
現在は牧羊犬として活躍するより
警察犬や家庭犬として飼われていることが多いです。
日本でコリーは、最初に有名になった
洋犬の名前であると言われています。
なぜならテレビが家庭に普及し始めた頃に
「名犬ラッシー」と言う、主人公がコリーである
アメリカのドラマが放映されたからです。
大型犬が自由に部屋を行き来する
アメリカの生活文化に憧れて
たくさんの人がコリーを飼いましたが
まだ犬の飼い方が曖昧な時代であったので
飼育には相当困難があり、ドラマのようには
いかなかったようです。
性格は陽気で活動的な子が多いが
動きが速いので、ついて行くのが大変です。
※上の写真は「犬のしつけ教室」にて
掲載されています。
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