オープニング |
|
アイリッシュと密談の夜 |
前昼祭 ザ・ナターシャ・セブンを歌おう |
第30回 宵々山コンサート |
余談・これにて締め!? |
|
■最後の宵々山、プレイベント・ウィーク、今日はその1日目でした。 3時半頃から、高石ともやさんがバンジョーでアイリッシュを弾きは じめ、時間になると「風」「遠い世界に」などの鉄板曲でつかみは OK☆ 東日本大震災の被災地へ行った話などを交えつつ、がんばれ、って言 うほどうつ病の人は死にたくなる。日本は強い、って言われると弱い人はいたたまれなくなる。これは安全な所にいる人の言葉です というお話 に共感したり、大阪でコンサートができなくなって京都で昼下がり・宵々山を始めたというウラ話を聞いたり。 「中締め」は広辞苑にあるが「本締め」はない。なのでただの「締め」なんだとか。数年後に、とも思ったが永さんの元気な内に、というコトで今年になった んだそうです(ところが、永さんは……(^.^;)。 貴重なナンバーでは「さっちゃん」が聞けましたよ♪ これはアルバム「序」に入っていて、<最後にラブソングに変わる>という唄い方は歌手のY・Sさんが「唄わせてください」と断りに来られたこともあった そうですが、それ以来初めて唄ったかもしれない……というお話でした。 ■他には「海に向かって」「あの素晴しい愛をもう一度」「陽気に行こう」「丘の上の 校舎」「わらぶきの屋根」「陽のあたる道」「岩かげに咲く」「気分は最高さ」「あの娘のひざまくら」「午前9時の鐘の音」「ふるさと」「雨あがる」「せめ て今夜だけ」 。ともやさんが最近マスターしたギターのインスト「土の 中のビリー」「赤毛の少年」 。巡礼歌集から「それぞれの秋」「捨てて こそ」「山青く海青く」「帰る処は山ふところ」 などをラップスティールギター? を使ったり、奥野さんのバンジョーが加わったりしながら聞 かせて下さいました♪ 震災関連では森進一さんの 「港町ブルース」も 飛び出しましたよ〜 (*^_^*) 自切俳人さんのお名前も出て、 「ハエハエハエ」をみんなにコールを入れてもらって盛り上がっていましたが、残念ながら今回はこのあたりで中座させていただきました。 この後、笠木透さんも顔を出され、 「小さな町」「私に人生と言えるものがあるなら」を唄われたそうです。聞きたかったぁ!! (掲載: 11/7/30)
|
|
■今日の午前中にはイベントの一つ、大文字登山がありましたが、私は欠席(体力ないしー
(^o^;)。ともやさんは「街」や「気分は最高さ」を唄われたそうですょ♪ ■予期せず、恒例・永六輔さんのお話が開演前のステージ下でまったり とス タート☆ 「実は日の丸君が代が大好きなんです」(日の丸のルーツは、官軍ではなく賊軍の旗だったらしい……)とか、これから毎回会場で披露されるコトになる <パーキンソンは叩けばロレツが直る>話など、退屈させない軽妙なお話をたっぷり聞かせていただきました (^▽^) そしていよいよ、1曲目「君眠る丘」で高石ともやさん+東理夫さんが登場。<南部なまりで唄える唯一の日本人>東さんもソロで「ケンタッキーワルツ」を唄ったり、「永遠の絆」の原曲&カーターファミリー版を唄い比べたりして下さいましたよ☆ そのあと、ともやさん訳の「永遠の絆」を会場みんなで唄います♪ ■続いて笠木透さんとマンドリンの金海たかひろさん、ギターの増田康記さん、ベースで東理夫さんが登場。高石さんも加わって「川のほとり」(←笠木さんのお母さんが唯一ほめてくれた歌)「付知の子守唄」(←ずっと余り唄われませんでしたが、最近聞くことが増えてう れしいv)「瀬戸の子守唄」「ほっちょせ節」などのフィールドフォー クの名作の数々を、故・榊原詩朗さん、故・三宅誠孝さんのお話と共に聞かせて下さいました。そしてその三宅さんに捧げる歌「あなたに会いたくて」を増田さんのボーカルで…… 次にともやさんの「旅の終り」「それぞれの秋」、笠木さんのボーカ ルで「ネムの花咲けば」と、名曲が会場に響きます。 今年3月、闘病の末他界された高石てるえさん。ともやさんは「まだ、歌を作れるような状況じゃないから」という心境を語られ て、最初のLPに入っている「白い傘」を唄って下さいましたが、この 歌は実はてるえさんのことを唄った歌だったんだそうです…… 60歳の時に作った歌も一部唄われましたが、いずれ改めて、聞かせていただけそうです。 締めくくりは出演者全員で「めぐりあい」と「私に人生と言えるものがあるなら」、アンコールは高石&金海コンビの「私を待つ人がいる」と「陽のあたる道」でした。 ■「これは仕事ですか? 遊びですか?」ジョギング で悲鳴を上げ て、こうたずねた省悟さんに、「これがフォークだ」と答え た、など、今日は、ともやさんのデビュー当時からフィールドフォーク・宵々山・椛の湖の歴史や貴重な思い出を振り返るともやさん、東さん、笠木さんのMC で進行しました。 宵々山の最後を飾るにふさわしい、とても充実した密度の濃いライブで、いっぱい楽しめました☆ この勢いで当日まで突き進んでゆくのかと思うと、期待が どんどん高まります o(^o^)o ワクワク (掲載: 11/8/7)
|
|
■平日のイベントは(土曜日もなんだけど
(^.^;)本来参加困難なんですが、唯一、この回には思い切って行くことにしました。行かないと一生後悔するから…… 密談って何? 「怪しい」(笑)
予感…… ■初めにお断りしておきますが、アイリッシュの曲名はほとんどわかりませんι 数少ない知ってる曲も、タイトルと結びつかないので、やっぱりわかりませ ん。どぉぞ、ご了承下さい m(__)m 会場は、ガラス窓を隔てて石灯ろうのあるお庭をバックにしたお座敷。渡り廊下を通って、ずっと奥に案内された、雰囲気のあるぜいたくな空間です。黒谷 は、私も縁のあるお寺ですが、ココは初めて。法事なんかで使われてるお部屋なのかもね? 「妖しい寺の妖しいコンサートへようこそ」。前奏曲の後、 柱につかまっ た(安定するそうです)永六輔さんのあいさつで始まります☆ 曲は「Irish Washer Woman」「Si Bheag Si Mhor」「Danny Boy」をはじめアイリッシュナンバー。ジェ イ・グレックさんはフィドル。ジェイク・コステロさん はフルートやボラン、ペニー・ホイッスル。高石ともやさんは、フィド ル、バンジョー、ギターです。 「女ひとり」「陽気に行こう」や永さんの「相撲甚句」も聞けました♪ 永さん、10日は唄う、とおっしゃってたけど!? ■30分ほどの心地よい演奏の後、『原発文化人50人斬り』の佐高信さ んが紹介され、お話が始まりました。 主に原発事故のお話で、上記の本ともダブる内容だと思いますが、歯に衣着せない厳しいご意見をユーモアを交えながらたっぷりと聞かせて下さいました。 とても書けないような危ないお話も多く (>_<)、たとえばA・I氏が原発推進派から幾らで雇われたかとか、総務省の圧力で報道されていない作業員被曝の真相と か、「サンデーモーニング」から下ろされた話とか。 「皆さんいい人だから、電力会社も反省してるだろう、と思うだろう が、全く反省していない」 貴重で有意義なお話ばかりで、考えさせられました。脱原発ができるかどうか、今こそ私たちは試されていると思います。最後のチャンスかもしれません。再 軍備の過ちを繰り返してはならないと思います。 ■45分余りのお話の後、永さんが例のお話(=交通事故のお話←百回繰り返せば芸になると言われたそうで(^.^;)をされて、再びアイリッシュ・ライ ブ。「Morning Dew」「初恋(Down By The Salley Gardens)」「感謝」そして「どこにいればいいんだろう」。 「どこにいればいいんだろう」は30年以上前の歌なのに、まるで今度の震災と原発事故そのもののような内容の歌詞に驚かされます。フォークには時折そん な風に感じさせられる歌がありますが、それはとても残念なことです。世の中がよくなっていない証拠だから…… 最後の「人の仕事は色褪せる」なんか、耳が 痛いですよ〜 皆さん、パソコンなんかもうやめませんかー!? エンディングは「ヘイヘイヘイ」。お見送りの「Si Bheag Si Mhor」の演奏を背中に聴きながら、解散となりま した。 ともやさんのホンネ……フォーク出身の超大物歌手を「大嫌い」と……も飛び出したのはさすが「密談の夜」というだけのことはありました。みなさまもご内 密 に願います (^o^; ■今日から記念パンフレット(\1,000)が発売になりました。佐高さんのサイン入り限定手拭い、恒例のTシャツもありましたよ♪ (掲載: 11/8/12)
|
|
■今日は炎天下で猛烈な暑さです! 宵々山と違って正午の開演なので、陽は高いまま。倒れる人
も出てしまいました。空席はたくさんありましたが、初めから後ろの日陰に陣取った人もいますι そして、ギターなど手にした人もチラホラと。「楽器と声を
ご用意下さい」とあったので、私も迷ったんだけど、結局持って行ったのはタンバリン、カズー、ハーモニカという…… (^.^; 最初は高石ともやさんが一人で登場。前もってHPで募集のあったリ クエストはがきが読まれて、書いた方は呼ばれてTシャツをプレゼントされたりしていました(*^_^*) 曲目は「谷間の虹」「海に向かって」「君よそよ風になれ」「デコ坊よ」「ワクワク」「あくび」な ど。「海に向かって」ではオートハープを持ってきた人たちがステージ に呼ばれてましたよ☆ 故・木田たかすけさんは、レコーディング時にはともやさんの希望を 何でも聞いて実現してくれた…… なんてことも話されていました。 そしてマンドリンの金海たかひろさんが加わって「私を待つ人がいる」。 じゅんじさん、省悟さんがリタイヤしてしまった現在、初期メンバーの金海さんがこうして戻って来てくれるのは唯一の救いですね…… 次の「帰る処は山ふところ」ではギター、バンジョー、マンドリンを 持参した人たちが総勢20人位? ステージに呼ばれて全員で大合奏! これは壮観です〜 (≧▽≦)/ 「陽のあたる道」「フォギーマウンテン・ブレイクダウン」「さよならがいえない」と 3曲をにぎやかに歌い、演奏したあと一旦解散。会場へ散らばって行きました。 ■ココで何とっ、「想定外」のゲストが登場! 第1回牧伸二賞(東京演芸協会会長賞)を受賞された<笑えるフォークシンガー>あさひのぼるさんです。ベレー帽にサングラス、ギターを抱えたスタイルで、「踏切注意じゃなくて、電車に注意だろ!?」みたいな、日常のちょっと した矛盾を面白おかしく強調して「そうだろう、みんな〜!」「そうだ!!」と いうようなリアクションを会場にさせてしまうという抱腹絶倒なコントで楽しませていただきましたー!! いやー、まだまだすごい人がいるんですねぇ〜 ア ンコールではオリジナル曲「人よ空よ海よ」を聞かせてくださいました よ♪ ■再びリクエスト&Tシャツプレゼントコーナーに戻って「道づれは南風」「イエスタ ディ」。続いて「想い出の赤いヤッケ」「めぐりあい」「わらぶきの屋 根」「瀬戸の子守唄」「付知の子守唄」「近江の子守唄」「夕空に祈ろう」「ダッチマン」と、途中珍しくスティールギターに持ち替えたりしな がらおなじみの歌が並びます。金海さんが再び戻っての「近江の子守唄」は、 当時と同じくギターを金海さん。リコーダーは口笛で。 それから、ともやさんが思いつくままに? 「ロバのおじさん」「はじめて来た街」と 歌い始め、「そして秋」のギターをいきなり弾かされた金海さんアタフ タと……(^o^; 金海さんは「ヴィクトリー・ラグ」のレコーディ ングの時にオートハープをチューニングさせられた苦労話などを思い出しては話してくれました。 つづく「明日になればね」のあと、金海さんがマンドリンのソロ曲を 2曲ばかり。第1回の宵々山で使った偽ギブソン・マンドリンのウラ話も聞かせていただきました。 「そのままで」「花嫁」「森かげの花」「永遠の絆」と 歌ったところで、あさひのぼるさんが再登場。楽器の皆さんもステージに呼ばれてみんなで「陽気に行こう」「ヘイヘイヘイ」「街」を唄って3時間余りの今日のプログラム はお開きとなりました。 暑かったけど、愉快なゲストもあり、リラックスして楽しめた昼下がりのコンサートでした。いよいよ明日、この会場で本番です! (掲載: 11/8/28)
|
うた一揆 七転八倒 「これにて締め!」 〜ありがとう 円山音楽堂〜 |
■そしてついにやって来ました、最終日。泣いても笑ってもこれでおしまいだヨー。1週間のプレ
イベントを終えて、テンションも最高潮に盛り上がっています! 天気も上々☆ 一時は立見も出る大盛況ぶりですっ!! ■最初のサプライズ・ゲスト 田中悠美子さん 恒例、永六輔さんのお話が開演30分前にスタートしましたが、本日 の出演予定者にはなかった昨日・松尾大社のゲスト、田中悠美子さん (義太夫三味線)が急きょ登場されました。’05年に出演されて楽しませてもらったけど、今年は見れないのが残念だな〜 と思ってただけに、超うれしかっ たですー!! 今日1発目のサプライズ。 演目は「やぐら太鼓曲弾き」。バチを絃の下に通したり、三味線を立 てて弾いたり、「いつもより多く回しております」「おーまーえーはーあーほーかー」など、アクロバット演奏の妙技はつむじ風のようでしたっ。髪飾りも可愛 く、華の少ない宵々山にあって貴重な一輪の花でしたーv ■初登場・中川五郎さん 開演時刻を迎え、トップバッターは中川五郎さん。実は初出場です。 バンジョーとギターで力強いプロテストソングを唄ってくれました。「一台のリヤカー が立ち向かう」「腰まで泥まみれ」「For a Life 生きるために必要なもの」「デマじゃなけりゃ」(タカダワタルさんの「銭がなけ りゃ」の替え歌で、放射能汚染を皮肉った歌)と、まさに今現在進行形の問題を鋭く激しくえぐる4曲で、ラディカル・フォークの真髄をたんのうさせていただ きました! ともやさん、自分ではこういう過激なのは唄わずに、ゲストに代わりに唄わせてるのかにゃ? ……なんてふと思ったり。 ■高石ともやさん登場 二番手は高石ともやさん。兼松豊さんのウォッシュボード、河合徹三さんのEベース、坂本健さんのギターも加わって、曲は「風」「リハーサルに合わせて」(宵々山の歌)「港町ブルース」「春を待つ少女」「八ヶ岳」 「再会」。 ■道上洋三さん〜国本武春さん登場 道上洋三さんの「六甲おろし」をはさんで、やはり’06年以来2度目の参加となるのは、浪曲の国本武春さんです。この方も前回気に入っていたので、また見れてよかったです! この方といい、田中悠美子さんといい、ぶっ飛んだ方で、宵々山に来ると「伝統芸能」のイメージがどんどん壊れてゆきますね……(笑) 演目は「堪忍ブギ」「殿中人情」「赤穂浪士討ち入り」で、「名調 子!」を「たっぷり」と演じて下さいました。赤穂〜浪士♪ 最後はともやさんと二人で「それぞれの秋」を。アパラチアン三味線 も聴きたかったなー。 ■なぎら健壱さん登場 続いてのなぎら健壱さんは95年以来の出演です。「ぐち」(←このタイトルは確認できなかったので、他のサイトでの記載を参考に させていただきました)、ともやさんも歌っている「労務者とは云え」…… この曲、池袋ではホームレスの野次も黙らせてしまったとか……、そして添田亜蝉坊の「復 興節」。自分と小沢昭一しか歌ってないので、もうすぐ自分ひとりになる、とおっしゃてましたが、もう一組、<ソウルフラワー・モノノケサ ミット>(宵々山にも出演!)を忘れてますよ〜 ■笠木透さん登場 近年の準レギュラーとなった、ともやさんの懐刀・笠木透さん。1曲 目の「海に向かって」はアカペラで始まり、途中からギターの増田康記 さんが入るという演出でした。 新曲「ポスター」は、大逆事件100年を迎え、幸徳秋水さんの名誉 回復を唄った歌。「みんな生きている海」は、<日本国憲法第104 条>という副題がついています。「私の子供たちへ」は、まるで今度の 原発事故を唄ったとしか思えないような歌詞に言葉がありません。まさか、こんな苦い思いでこの歌を唄う日が来ようとは……。「デコ坊よ」そしてラストはともやさんとのコラボで名曲「わが大地の歌」。 またまたフィールドフォークの思い出話で、「これ仕事ですか? 遊びです か?」という問いに「仕事と遊びを一緒にしたのがフォークだ よ」と答えていた、というお話をされていました。 ■永六輔さん登場 ここで永六輔さんのコーナーです。3世代、4世代で来てるお客さんを探し出してTシャツがプレゼントされました。そして、ともやさんと永さんの漫才? とい う形 で、これまでの会場で練習をつんできた「パーキンソンは叩けばロレツが直る」(四 谷で巻き込まれたタクシー転覆事故のショックで、永さんのロレツが回るよ うになったという実話です)のお話の集大成を披露されました。 思いがけない永さんの復活で、来年以降も何かを期待できそうになってきましたね! ■サプライズ第2弾! きたやまおさむさん 次に呼び込まれたのは、な・何と! きたやまおさむ(自切俳人)さ んです!! (≧▽≦) そうで す、最後の宵々山ならこの方は欠かせません! 宵々山が一番活気のあった時期、大暴れした大立役者ですから! でも、本当に実現するとは思わなかったで す。ムリな望みなのかなぁ…… ってあきらめてたんですよぉ (>_<) ともやさんは一人でなんか盛り上がってる様子で、きたやまさんしきりに「話がかみ合わない」「対話にならない」とぼやいてました。 歌は、「人生はいつまでも」、「ハエハエハエ」では、セリフも思い出しながら入れてくれたし、「あの素晴しい愛をもう一度」は加藤和彦が一番嫌いな、大げさな終わり方≠ナ 歌い上げました。 最後の宵々山にふさわしい、すばらしい飛び入りゲストでした! でも、サプライズはまだこれだけではなかったのです! ■今日最大のサプライズ!! きたやまさんが退場するのと入れ替わるように、ステージ後ろから登場したのは…… 城 田じゅんじさんでした!! まさかの驚きでした。期待しながらも、これだけは絶対にありえないと思ってましたが…… やられました。すごいよ、ともやさん! 会場全体が、絶叫に似た驚きと、騒然とした歓声のようなウズに包まれる中。「せめ て今夜だけ」の演奏とコーラスが始まりました。もう聴けないかも知れない、と思っていた、じゅんじさんのバンジョーと歌声が、まさかの最後 の宵々山で、円山の夜空に今、本当に、奇跡のように鳴り響いています。そして、ともやさんとの力強い握手。 私はもう半分上の空でした。「ランブリン・ボーイ」に続いて、<バ ン ジョーではこれだという曲>「フォギー・マウンテン・ブレイク・ダウン」も…… そして「十字架に帰ろう」…… この歌をともやさんがてるえさんと 唄った時の会話の中から、じゅんじさんを呼ぶことが決まったそうです…… この二人にさらに金海たかひろさんがマンドリンで加わります。 ファーストアルバムの1曲目、「私を待つ人がいる」。結成40周年目 の、事実上のザ・ナターシャー・セブン再結成の瞬間です☆ たとえ傷 だらけの再結成でも、再結成は再結成です。最後の宵々山、その最後の最後にこんなことが実現するなんて、ドラマなら大団円。まるで予定調和のような見事な クライマックスです。神様の導きでしょうか…… 「どこにいればいいんだろう」は、「東日本の大震災♪」と歌詞の一 部を変えて唄われましたが、この歌も今度の大震災や原発事故を予見したような歌詞には改めて驚かされます。 最高潮の至福の時間も、「谷間の虹」「楽しい時は」の2曲で、静か に、し んみ りと、お別れの時が近づいてきました。 ■フィナーレ&火入れ式 クライマックスを迎え、恒例の火入れ式です。 おけら火を届けてくれるのは有森裕子さん。それを迎える歌声は中島啓江さんの「童神」。親子4代で来場されたお客さまの手で、ちょうちんに火が移されまし た。 BGMは「上を向いて歩こう」…… いよいよエンディングです。ともやさんの「ヘイヘイヘイ」が流れ、 今日の出演者が一人一人紹介されてゆきました。じゅんじさんも一言、「ありがとうございました」と…… そして! 最後の最後にもう一つのサプライズが!! <宵々山コンサートが大好きな>宵々山の後見人的存在である桂 米朝さんが、桂米團治さんに伴われて登場されたので す!! 30回の最後を締めるのはやっぱりこの方しかいませんよね! 名残を惜しみながらの退場は、「街」「想い出の赤いヤッケ」「陽気に行こう」を 聞きながら 前もって案内されたとおり、出演者の並ぶステージ上を通り抜けて行きました。 永さんはおっしゃいました。 「終わることが始まることにつながる」「悲しく終わる会じゃない」 「別れなきゃ、会えないでしょう」「これは終わりではありません。別れるだけです。別れたらまた会いましょう」 それは、次の世代につないでゆく、ということです。ただの続きではない、宵々山の次に何を始めるのかは、私たちに託されているのだと思います。 (掲載: 11/9/10)
|
|
ココからは余談雑談です。私の個人的な感想なので、
興味ない方はどうぞ飛ばしちゃって下さいマセっ。内容も余り真に受けないように (^o^; ●最高の宵々山コンサート! 初参加は高校生の時。私の人生とはもう、切り離せない存在となった「宵々山コンサート」。参加回数は30回中22回。私にとってはこれ以上はない程、素 晴しい締めになりました。 実は、正直言って、前回の<中締め>はかなり欲求不満の残る内容だったんだけど、今回の締めは、私的にはもう、思い残すことはないっ☆ という位、大満 足・ 大感動のコンサートになりました♪ そればかりか、来年以降にも希望をつなぐ清清しい終わり方になったと思います。「こんなに幸せでいいのかしら……」と 思うくらい HAPPY な時間と空間でした (*^_^*) その理由は割とはっきりしてます。 出演者・ゲストがみんな私のお気に入りの方ばかりだったからです p(^-^)q 今回は再登場のゲストが多かったのですが、田中悠美子さんと国本武春さんのお二人は、前回楽しくて、また見たいなー と思っていた方たち だったし、中川 五郎さん、なぎら健壱さんは、やっぱり一番楽しみな フォークシンガーのゲスト、しかも選曲も良かった! そして、サプライズ・ゲストのきたやまおさむさん&城田じゅんじさん!! これ以上何を求めるというのでしょう? もちろん、期待してたけど叶わなかった諸口あきらさんや杉田二郎さんもいるけど、これだけ来てくれたなら言う事なし、文句なし、最高の 顔ぶれでした〜 \(^O^)/ 個人的にも、(柄にもなく……(^^ゞ)色紙に寄せ書きを集めたり、省悟さんのお墓参りもできたりと、長い待ち時間も有意義に過ごせたしね〜 (*^。^*) ●実は85年のファイナル宵々山と似ている!? じゅんじさんが出てくれたり、終演後、観客がステージを通り抜けて退場したりと、今回は85年のファイナルを思い起こさせる部分がありました。 でも85年とは全く違っています。あの時はまるでお葬式のような淋しいコンサートでした。 私自身、それまで一緒に行っていた仲間が次々と来なくなって、たった一人で行ったのですよ……(TωT) ナターシャもバラバラになって、先の真っ暗 な、悲しいコンサートでした。 今回も、始まる前までは、大切なものが永遠になくなってしまうという、淋しいコンサートを予想していたんです。でも、全然違いました。 今回は、新しくできた友人や仲間が何人も増えました。永さんも元気を取り戻し、コンサートも未来を感じさせる明るい終わり方で、あの時 とは正反対。とても気持ちよい、希望に満ちた「締め」になりました。 ●最後に…… じゅんじさんの登場については絶対ムリかと思っていました。 私は「また聞きたい」と思ってましたが、「二度と聞きたくない」「絶対に許せない」と思っている方も多いと聞きます。被害者・ご遺族のお気持ちを考える と、私自身も決して手放しでは喜べない部分があります。 サプライズで登場させるのはリスクが大きすぎます。もし、受け入れられなかったら…… その時はともやさん・永さんで収める覚悟だったのでしょう。そう 考えると、ともやさんの英断に拍手を送りたいと思います。 それから、永さんがおっしゃっていた「記録よりも、記憶に残してくださ
い」というコトバ。
もちろん、あくまで、個人的に残すだけで、公開したりするのは慎んだ方がいいと思いますけどね。その通りだと思います。「聖なる一回性」という意味でも、簡単に複製ができてしまう時代は考え物ですよね。 でも、記憶はあやふやなものです。そして、たくさんのCDやライブビデオ、写真集が次々と発売されている歌手とは違うのです…… 少しだけ、記録に残したい気持ちもわかってほしいと思います。 長々と書いてきた駄文にココまでお付き合いくださって、ありがとうございました。また、掲載が大変遅くなってしまったことをおわびします m(__)m あとは…… DVDを出していただければ、本当に言う事なしです!! そうだろう、みんな! (掲載: 11/9/10)
|