よみがえれ! フォークス  file 19
 
 
■小さなテント          
作詞: 笠木 透    作曲: 坂庭賢亨
海を見下ろす 崖の上に 
ぼくらが張った 小さなテント 
ほんの小さな 空間だけど 
空を受け止め 立っている 

* 草の優しさに 包まれて 
  まどろんでみた ぼくらの自由 
  海の青さと 光の中で 
  きらめき 消えてゆく 
  ぼくらの自由 

海を渡って 来た風が 
吹き抜けてゆく 小さなテント 
ほんの小さな 空間だけど 
大地の上に すわっている 

* (くりかえし) 

海を染めて 陽が落ちる 
燃えているような 小さなテント 
ほんの小さな 空間だけど 
流れる星を 呼んでいる 

* (くりかえし)

 「夜の海」「夜明けの海」「小さなテント」「谷間のテント」。7回の博物詩の内、4回までがキャンプの歌で幕を開けています。 この歌は第4回の博物詩で唄われました。四季を順に唄った歌も多いですが、この歌は1日を朝、昼、夜の順に唄っています。 

 フォークスの歌にはこんなキャンプの歌がいくつかあります。フォークスには、自然の中に裸で飛び込んでいって、歌い続けてきたというイメージがあります。 

 キャンプの歌と並んで、南の海で羽を伸ばすという歌も多いです。「小さい島で」「どこかに美しい島はないか」……。雑花塾の作品になりますが、CD「どこかに小さい島はないか」は、丸ごとそんな曲で作られています。 

 「遊んで 遊んで 遊び疲れるまで ぼくらは海で 遊んでいるだろう」(夜明けの海) 
  「ぼくらは遊ぶ 遊び続ける 遊びながら ぼくらは祈る」(谷間のテント)…… 

 笠木さんの夢はきっと、大自然に囲まれて、手足を伸ばしてゆったりのんびり時間を過ごしたい、ということなのでしょう。 
 そして、その夢を阻もうとするものが、許せないのでしょう。 
 

CD: 未収録
 
 
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upload: 04/7/3