よみがえれ! フォークス  file 10
 
 
■ひとつの海へ            
作詞: 笠木 透    作曲: 坂庭賢亨
光は土に降る 草は空を映す  
風は大地をめぐってゆく  

  ミシシッピ川も ボルガ川も  
  同じ風が吹いているのに  
  ミシシッピ川も ボルガ川も  
  ひとつの海へ流れてゆくのに  

光は水に降る 海は空を映す  
風は島を横切ってゆく  

  テームズ川も セーヌ川も  
  同じ風が吹いているのに  
  テームズ川も セーヌ川も  
  ひとつの海へ流れてゆくのに  

光は雪に降る 山は空を映す  
風は谷間をめぐってゆく  

  ガンジス川も 揚子江も  
  同じ風が吹いているのに  
  ガンジス川も 揚子江も  
  ひとつの海へ流れてゆくのに  

  ミシシッピ川も ボルガ川も  
  同じ風が吹いているのに  
  テームズ川も セーヌ川も  
  ひとつの海へ流れてゆくのに

 フォークスの反核の歌はマイナー(短調)のちょっと悲壮感のある歌が多い感じかな。 この曲は第2回博物詩で唄われました。 

 ミシシッピ、ボルガ、テームズ、セーヌ、ガンジス、楊子江(ヤンツーコウ)は、核保有国の川の名前。イスラエル、北朝鮮、イラクが隠れ保有国と言われてきましたが、残念なことにその後、パキスタンが核保有国に加わってしまいました。(南アフリカは廃棄したとか?) 

 「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」 

 35年前、<ウルトラセブン>は、果てしない核開発競争をそう評しました。 冷戦構造は変わったとはいえ、今なお何も変わっていない現実があります。 
 変わったのは、私たちが声を上げなくなったことでしょうか。テレビドラマでそんなセリフを聞くこともなくなり、「核廃絶」「戦争反対」は口先だけのきれい事。誰も本気で考えていない。 
 「イムジン河」や「さとうきび畑」がヒットしても、有事法制が平気で口に上るのが今の世の中なのです。 
 
  「日本も憲法上核兵器を持てる」 

 政府の偉い人がそんなことを言いました。 
 ……どうしてそんな恐ろしいことが言えるのでしょう。神経を疑います。 
 戦争をなくす努力を何一つせずに、戦争準備ばかりしたがる人たちが、後を絶ちません。悲しいことです。

CD: 未収録
 
 
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Update: 02/10/21