よみがえれ! フォークス  file 06
 
 
■ナベの中のチェルノブイリ 
作詞: 笠木 透    作曲: 安達元彦 (?)
また今日もチェルノブイリの放射能で 
汚染された農産物が見つかったという 
スペイン産やイタリア産のナッツやスパゲティ 
オランダ産やアイルランド産の乳製品に 

* 何を食べたらいいのでしょう 
  何を食べさせたらいいのでしょう 

詰め直されたラベルのない粉ミルクが 
フィリピンのトンドの露店に溢れているという 
貧しい人たちを直撃するチェルノブイリ 
第三世界に流れてゆくチェルノブイリ 

* (くりかえし) 

今朝食べたパンの粉はどこのものだろう 
子供たちはスパゲッティが大好きなのに 
買い物かごに忍び寄るチェルノブイリ 
明るい台所のナベの中にチェルノブイリ 

* (くりかえし) 
 

 チェルノブイリ原発事故で汚染された食べ物。地球規模で拡散し、生物濃縮が行われ、今でも流通しているはずです。何といっても、プルトニウムは半減期が2万4千年ですから。 
 スパゲッティ、キャビアなど、二度と食べられない、とあの頃言われていたのですが。今やみんな平気で食べています。大丈夫なのかなぁ。 

 近年、O157や、環境ホルモン、狂牛病、それに表示の偽装事件まで起こりました。次々と危険が襲ってきて、忘れられるのも無理ないっていうのも恐ろしいですが。 
 そのくせ、もっと古い食品添加物(着色料、保存料、発色剤などなど)には鈍感な消費者の皆さん。 
 「そんなこと言ってたら何も食べられない」と言って、何でも食べてる人……自分の言ってる意味の恐ろしさに気づいているのでしょうか。 

  「安全な食べ物が一つもない」。  

 あなたはそう言っているんですよ。 
 それが「豊かな」現代の食生活の真実なのです。 

 戴いたリハーサルのテープでは安達さんがピアノのソロで唄われているので、安達さんの作曲だと思うのですが…… 第4回では赤木さんがギターのソロでブルージーに? 唄っています。 
 チェルノブイリを唄った歌には他に「チェルノブイリ 25.Apr.'86」が、原発を唄った歌には「若狭の海」、松崎博彦さんの大作「若狭炎上」などがあります。

CD: 未収録
 
 
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