■長良川
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日本海を渡る 人たちの目じるし
そびえ立つ山 白い白山 雪解け水が 清水となって 生まれたばかりの 川は流れる * 山から海へ 緑を運び
谷間の町だよ 郡上八幡
* (くりかえし) 空が広いね 濃尾平野
* (くりかえし) 太平洋を 泳ぎまわり
* (くりかえし) |
川の流れを上流から海へとたどりながらその情景を唄った、笠木さんと坂庭さんの共作、その名作の一つです。目をとじれば川のせせらぎが、まわりの風景が、耳に、目に、ほら、浮かんできます。
フォークスでは笠木さんのボーカル、CDでは増田康記さんです。 私たち文明人は、とにかく自然に手を加えずにはいられないらしいですね。
山から海へと流れてゆく一方の有機物を、再び山へ上げているのは遡上する魚や、その魚を食べている鳥たち、けもの達です。これが想像以上の役割を果たしているんですって……自然のサイクルには本当に感心してしまいますよね。 「持続可能な」とか、「両立」「共生」「エコ」といった言葉を目くらましに使う経済成長信仰者たちは、こういった、自然のフクザツで見事な仕組みを本当に、私たち人類の浅知恵で人工的に模倣できるというのでしょうか。一からすべて設計して、長年に渡って滞ることなく動かしてゆくことができると、本当に思っているのでしょうか。
それよりは、既存の生態系システムを極力利用する社会を作った方が、よほどよいのではないかと思うのですが。
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CD: 私の子供たちへ(笠木透作品集)
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