よみがえれ! フォークス  file 11
 
 
■レールの星         
作詞: 笠木 透    作曲: アメリカ民謡
夜汽車の窓から こぼれた明かりに 
うかんでは消えていった タンポポの花 

* 人恋しくて途中下車 
  降りた無人駅 
  振り返ればレールに 
  星が光っていた 

行くあてなどない 谷間の小さな村 
くらい田んぼのむこうに 農家の明かり 

裸電球の下 コタツをかこんで 
家族みんなの夕ごはん 明るい声 

* (くりかえし) 

最終列車がついて 降りたお父さん 
むかえに来た子どもたち 手をつないで 

誰もいなくなった駅 冷たいホームのベンチ 
明るい特急列車が 通り過ぎていく 

* (くりかえし) 

 なぜか思い出すのは、いつか行った近江塩津あたりの無人駅のこと。何とも言えない静かで心休まるムードが好きな曲。 
 とはいえ、描かれているのは寂しい一人旅。農家の明かり、明るい声、子供たち、明るい特急列車と、対照的な言葉が、さみしさをつのらせます。 

 北海道の廃線や無人駅、道路に寸断されたレールや放置された信号を見て生まれた歌だそうです。自動車は強者の乗り物、老人や子どもといった弱者の乗り物である鉄道を守らなくては……と笠木さんはおっしゃっていました。 

 赤字ローカル線、路面電車など、廃線が後を絶ちません。2000年3月の鉄道事業法改正で、廃止に地元自治体の同意が不要になり、拍車がかかっているようです。JRは、新幹線増発の全面広告は出しても、赤字ローカル線には冷たいのです。 
  鉄道は自動車よりもはるかに地球にやさしいので、残さなければ……京都には高速道路なんかより市電を復活させて欲しいです。 

 フォークスでは赤木さんのボーカル。進藤さんのドブロ、坂庭さんのオートハープが聞こえます。CDでは笠木さんが唄ってます。

八幡平駅
CD: あなたが夜明けをつげる子どもたち(笠木透作品集 U) 
 
 
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Update: 02/12/23
一部加筆 03/2/1