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入二・入四・梅田・池二・馬二・蓮沼・開桜小学校、大森三中・四中・八中・馬東中学校に通っている生徒の皆さんへ

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教育方針policy

性相近し、習い相遠し

 小学校に入ったばかりの1年生が知っている言葉の数は7千語程度、高校入試を控える中学3年生は3万語以上の語彙力が必要と言われています。これを計算すると小1~中3までの9年間に2万3千語以上の語彙の習得が必要ということになり1年間当たりの語彙数は23,000語÷9年≒2,555語、1日当たりでは2,555語÷365日≒7語となります。私立や公立中高一貫校の受検をお考えの方の場合、さらにハイペースでの習得が必要になるでしょう。語彙力を中核とする言語能力が学力の上限を規定すると言われる中で、1日平均7語を9年間継続しなければならない語彙の習得が、読書という行為なくして、果たして可能でしょうか?
 ところで、お子様の塾や家庭における漢字以外の国語の学習時間は、皆無といってもよいのではないでしょうか。それは、明確な成果につながりにくい教科特性がある国語よりも、相対的に成果が実感し易い算数や英語の学習に重きが置かれているからと思われます。しかし、最も重要なのは、母国語でありすべての教科の土台となる国語力を高めることではないでしょうか。そして、その国語力を高める最も着実な方法が読書であり、読書力の向上であると考えています。
 概して、通常の教育課程から得られる知的刺激は学校の教科書が大半です。そうなると、より広い世界、未知のものへの関心等は、読書を通じてしか満たされません。本には高い才能を持った著者が大変な努力をしてようやく到達した知見が凝縮されています。そして、読書は人1人にできる限られた経験を補い現実の世界だけでは味わうことのできない他者との出会いをつくります。本を開き、ページをめくると、そこに有機的に配列された文字が文章として目に飛び込んできます。そこに書かれている文章をたどり、その内容や状況を具体的な場面や情景として思い描く繰り返しが、豊かな想像力を育みます。親や教師から聞くことができなかった知識や普段の生活では体験できない事柄、人類の進化の歴史や様々な世界、自然の不思議や優れた人物の偉業などをなぞることができます。読むほどにいろいろな文章に接し、新しいことばをどんどん覚え、より知的な探求に向けて意欲を駆り立てられ、頭の中に多面的・有機的・構造的にイメージを描く能力が目覚ましく伸びていきます。このイメージ化し柔軟に再構成する能力は、将来、高等教育で抽象的な思考や複雑な概念を組み合わせて知的な格闘をする際、決定的に物を言うことになります。
 勉強が苦手なお子様は、読書をする習慣が乏しいため、文字情報を目で追いイメージを思い浮かべるプロセスを手間であり苦痛であると感じ、どうしても視覚に訴えるテレビや漫画、自分の好きなアニメやゲームで使われる言葉家族や友達との会話等、限られた話し言葉を使い気の赴くままに暮らしています。話すことは何となくできるようになっても文章を読んだり書いたりすることは訓練しないと身に付くものではありません。そのまま何も為さなければ、読書量の貯金が少ないばかりに「ことばを知らない」=「語彙力がない」まま断片的で体系性に欠ける知識にとどまってしまい、「国語の読解問題」「英語の長文問題」「数学の応用問題」に手も足も出なくなってしまうのもむべなるかなです。しかし、今は読書の習慣がなくても、好きな本に巡り合いさえすれば、読書好きに劇的に変わります。読書の楽しみを味あわせ、こつこつと積み上げていく地道な努力の重要性を伝え、読書の効果が語彙力や長文読解力、延いては国語力を高めることにより、それが国語だけでなく他教科にも万遍なく伝播していくことを実感してほしいと思っています。読書は自然にするものではありません。スイミングスクールで泳法を習得するように、適切な指導と合目的的な鍛錬が読書力を高めていくことにつながります。
 そこで、当塾が提案しているのは、音声の補助により読書への負担感が軽減される「目と耳で読む」読書です。多くのお子様が幼児期に体験している「読み聞かせ」の場合は、聞く側はじっと耳を傾けていればいい、言ってみれば受け身的なものですが、これを発展させた「目と耳で読む」読書は、プロのナレーターの情感豊かな朗読音声を聞きながら文字を目で追うことで、自分だけで読書をすることは気が重いと考えているお子様でも、本を読むことのおもしろさに少しずつ目覚めさせていき、識字率やイメージ化能力を高め、語彙力、読解力、思考力を一足ずつ踏みしめて伸ばすことこそが、低学力に陥ることを防ぐ最も効果的な方法と考えます。

 近年の情報環境の激変によるインターネットやSNS等の急速な普及は、ラインやツィッターなど短文によるやりとりが増える一方、論理的で一定の分量のある長文を読む機会が減り、読解力の低下に拍車をかけています。また、技術と市場構造の予測不能の変化や人工知能とロボットの進化により「小学校に入学した子どもたちの
65%は、大学卒業時に今存在していない職業に就くだろう」と未来学者は予測しています。近未来は、デジタル化を前提にした最適化が進行し、定型的な頭脳労働の多くが想像をはるかに超える規模とスピードでAIに代替されることが予想されます。予測困難な新時代、即ち、学校で学んだ知識が直接的に役立つわけではない時代に求められるのは、まだ答の分かっていない解決すべき問題を見つけ、その問題を正しく説明できる論理を組み立て、その論理が正しいかどうかを確認し、その論理に基づいて問題を解決することができる能力、例えれば、出題された一元一次方程式を解くのではなく、自ら多元連立方程式を創り出す能力、つまり自分の頭で主体的・系統的に考える力です。この考える力を定着させ、思考力・判断力・表現力がますます重視される新しい入試制度に備えるためには、テストで正解へたどり着く手法を単に暗記するのではなく中学生までの学習を基礎学力として正しく理解しそれらを組み合わせ応用する力を身に付ける必要があります。そして、この基礎学力を培う基盤になるのは先ず以て国語力であり、その国語力を伸ばす最良の方法が読書であると確信しています。先の見えない時代であるが故に、英語の早期教育やプログラミング学習などあれもこれも手を伸ばしてしまいがちな傾向が見受けられます。「ゆとり教育」の轍を踏まないことを祈りますが、それはさておき英語もプログラミングも辞書を引き教材を読む国語力が必要になります。先生に、「ここからここまでが範囲だから勉強しておくように」と言われ、受動的に板書をノートに写す作業やパターンだけ詰め込み闇雲に記憶することで、学力の一側面だけを縮写する定期テストの得点を短期間である程度は上げることはできるでしょう。しかし、この作業を繰り返しても、初見の文章を自分ひとりの頭で読み解く力がつくことはありません。基礎基本となる読解力、論理力を目的意識的に鍛えていく地道な努力の継続が、AIに負けない人間を育むことになります。

 私は、基礎基本となる読解力、論理力の獲得が、定期テストや受験対策のためだけではなく、これからの長い人生の中で幾度も訪れると思われる試練を乗り切るために不可欠であるとの認識の
下に、お預かりさせて頂くお子様が、理解しにくい仕組みや覚えづらい事柄からに目を背けることなく、自ら学び、自ら考え、自ら行動するようになることを目標に、日々の指導に真剣にあたっております。


国語力はすべての教科の土台、国語力の土台は読書、
読書から国語力を育て考える力を伸ばす「ことばの学校

4つの特徴

□授業はスモールステップ!
目標イメージ
しっかりと理解できるように1つの単元は15分程度で、小さな階段を1段ずつ登る感じで構成されてます。
□苦手を克服!
問題が解けない理由はわからないからです。お子様の弱点を把握し、遡って教え直すことで苦手をためない仕組みになっています。
□簡単すぎず難しすぎない!
学習したことをすぐに反復演習するドリルは、お子様の理解度に応じて問題の難易度を調節し、より最適な問題を出題します。
目標イメージ□3種類のテストシステム!
学習したことがどのくらい身についたのか、理解度を測定できる3つのテストを用意しています。10分のテスト形式で理解度を確認できる「小テスト」、お使いの教科書の目次から範囲を選び理解度を確認できる「定期テスト対策」、学年始め・夏休み前・冬休み前にそれまでの学習内容の理解度を確認できる「学力診断テスト」です。



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