◆◆◆ CONCERT REPORT 2005 ◆◆◆
 
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 もち料理きた村
十日戎ライブ
 映画「パッチギ!」
試写会
 少年倶楽部
SAM
きたやまおさむ
レクチャー&ミュージック
京都平和コンサート
 NFD LAST SING OUT!
 第25回
宵々山コンサート
 憲法フォークジャンボリー
京の旅人
坂庭省悟を偲んで
あれから二年
年忘れコンサート ’05
 
 
 
もち料理きた村 十日戎ライブ 商売繁盛で笹もってこい!
■ 05/1/10 もち料理きた村 ■
 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたしますね♪ 
 このようなこじんまりとしたライブに出かけられるようになったのも、私が京都へ引っ越したからなのです。ずっとあこがれだったフォークの聖地・京都へとうとう移り住むことにしました! ……って、Uターンで帰郷しただけなんですけどね。 
 というわけで、京都・関西地方の皆さん。これからよろしくお願いいたしますっ。 

 広い窓から東山、鴨川、ユリカモメを望みながら、お正月のお座敷での超ぜいたくなライブ…… ふつうなら、こんな立派なお店、とても入れませんよ〜 
 北村謙さんのご実家での定例ライブに初参加です。ゲストは最近謙さんとのコンビでの活動が盛んな桂九雀さん。今日はPAもなく、生の歌声とロングネックバンジョーの響きをたっぷり味わわせていただきました。 
 九雀さんの落語を二席はさんで、「冬の歌」、「桃の花の咲く時」、「ワスレナグサ」、「Honky Tonk Jack」、楽しいワルツ〜 と、ダジャレ風に?「テネシーワルツ」、「内子白壁笛太鼓」、「ひとりぼっちの夜」、お嬢さんが歌詞を書き足して完成させたという「作りすぎたカレーライス」、「オムライス」、小咄を織り込みながらの「アーカンソートラベラー」、「俵積み唄」など唄って下さいました。 
 諸口さんの爆笑エピソードも楽しかったです〜☆ 
 またの機会には、ぜひ参加したいですね。ありがとうございました!!

 
 
 
映画「パッチギ!」 試写会
■ 05/1/20 京都大学 西部講堂 ■
 1968年の京都を舞台にした話題の映画。加藤和彦さん坂崎幸之助さん松山猛さん、そして井筒監督がゲストで来られる、ということで、その試写会に参加してきました。 
 長年京都にいながら、西部講堂に入るのは初めて…… 映画の撮影所のステージみたいな感じ? で、暖房がないのでこの季節、ちょっとキビシイですぅ。 

 映画は、暴力団の抗争並のかなりバイオレンスなシーンが多くて、そこはちょっと抵抗がありましたが…… 「イムジン河」など当時のフォークの状況が重要な役割を果たしていて(役柄的にはオダギリジョーさんとか)、フォークファンは必見! 
 あとはもちろん、在日朝鮮人問題を正面から取り上げてますから、本当に考えさせられます。「悲しくてやりきれない」が流れる中、主人公がギターを川に投げ込むシーンは、監督一番の自信の映画オリジナルシーンだそうですが、強烈に迫るものがありました…… 
 それに、お葬式のシーン。生駒トンネル、国会議事堂。……テレビなどでもしばしば紹介されているようなので、ご覧になった方も多いでしょう…… 

 「イムジン河」をラジオで唄わせるラジオ局のディレクターさんとかも印象に残ってます。 
 発禁になったからこそ、歌として残り続けた…… という部分は確かにあったでしょうが、発売されていれば、日韓・日朝の問題をとっくに解決できていたかも知れません。そう思うと、やはり発禁になったことは悲劇だったと思うのです。 

 見終わって一番に思ったのは、自分は何も知らない、知らなかった、ということ。改めて、自分は今まで観念的にしか何もわかっていなかった…… ということを思い知らされました。 
 それからもうひとつ、(当時の)左翼・新左翼勢力に対する私の見方が少し変わったかも知れません。彼らは、(ソ連崩壊前まで、)(現存の)社会主義国は理想社会だと本気で思っていたのでしょうか? それは余りに単純すぎるのでは…… 今だからこそ、そう言えるんでしょうか? 
  
 さて、映画のあと1時間あまりのトーク&ライブ。 
 映画のこと、「イムジン河」のこと、フォークルのことナドのお話のあと、加藤さん&坂崎さんを中心に「イムジン河」「悲しくてやりきれない」、そしてみんなで「イムジン河」、「あの素晴らしい愛をもう一度」を合唱しました。 
 井筒監督が「やばい映画を見た」と吹聴するように…… とのことでしたので、私もここでオススメしておきます♪

 
 
 
少年倶楽部
■ 05/4/20 都雅都雅 ■
 北村謙さんを中心にしたユニット<少年倶楽部>、もう活動は10年以上になりますが、生で聞かせて頂くのは初めてでした☆ 
 CDを聞いているだけではわからなかったのですが、謙さんのバンジョーが中心になり、エレキギターやドラムスが印象に強くて、SAMやナターシャのようなアコースティックなストリングバンドとはひと味違うなぁと、改めて気づかされました。 

 謙さん(バンジョー)と宮崎勝之さん(マンドリン)のお二人のインストゥルメンタルメドレー(オールド・ジョー・クラーク、ソルジャーズ・ジョイなど?)でステージはスタート。 
 三好寛昭さん(E.ギター)、森巧美さん(E.ベース)、五十川清さん(ドラムス)が加わって、1曲目(曲名わかんなかったですι)、「春が来た」、「少年時代」、「夏 Baseball」、「雨」、「南風」(三好さん:三線)と続きます。 

 “樺太のサラリーマンの唄”(笑)だという「Childhood」は宮崎さんのボーカルで。 
 映画「パッチギ」にも触れられ、謙さんの“心の中ではひれ伏して号泣していた”というお話に続いて「悲しくてやりきれない」。そして「イムジン河」では、“ばっくすばにぃ時代も唄っていて、誰よりも唄ってるんじゃないかと思うけど、誰もほめてくれない”との打ち明け話がありました。 
 五十川さんのギターとボーカルで「彼は船乗り」。 
 MCで“ばっくすばにぃの頃、コンサートをやったら1000人、2000人はすぐ集まった”とおっしゃっていましたが、やっぱりあの頃のフォークはただの流行歌でしかなかったという側面があったんだな……って、改めて思いました。そういえば、私の妹もサインもらってましたよ…… チータンと…… (^_^;) 

 「ナツノユフグレ」に続いて童謡シリーズ。「鞠と殿様」「汽車〜オレンジ・ブロッサム・スペシャル」「村まつり」。「村まつり」では、三好さん、ロカビリー調? に、ノリノリのエレキギター・ソロを披露して下さいました! 天井のスピーカーに頭を思い切りぶっつけるハッスルぶりが大ウケでした〜☆ 

 ラストに向けて「風が吹いている」「元気」「雪」と続け、アンコールでは先頃他界された高田渡さんのレパートリーから「朝日楼」、そして「今少年の夏へ」でライブのお開きとなりました。 

 7月17日、テルサホールにてNFDのコンサートが予定されているそうです。

 
 
 
S A M
■ 05/4/22 都雅都雅 ■
 昨年2月以来のライブというSAM。私は10周年ライブ以来ですよ (^o^) 
 今回の1曲目は、「涙色の星」。ナターシャ版とはまた違った軽快なアレンジです。何でも、とし子さんには“二人でずっと続けなさい”って言われたんだとおっしゃってました…… そのとおり、これからもSAMとして長く活動してほしいですね! 応援します!! 
 続いて2曲目「まどい」。3曲目「風が痛い」からは松崎博彦さんから赤木一孝さんのボーカルに代わり、4曲目「あの子とジョン」では珍しくバンジョーに持ち替えて唄ってくれました。 
 「残像」は、“たまにはウソの唄、事実でない唄を作ったら?”といわれた松崎さんが、一念奮起して作った歌だそうです。そして赤木さんの「I Wish」で第1部が締めくくられました。 

 MCの中で、今日発売のCD「Recollections」について音響のオペレーターさんが保管していた山のようなストックの中から選曲した苦労話などを聞かせてくれました。“1曲目には、旗揚げコンサートの1曲目をどうしても入れたかった”とか、“オペレーターさんの関係上、どうしても収録地域に偏りが出てしまった”とか。“ちゃんと唄えてない曲ばかりで……” などという暴露話も出ていましたが (>_<) 
 また、熊本県玉名市の花しょうぶまつり(6月4−5日)に呼ばれているので、JR九州各駅にはチラシが置いてあるそうです。お近くの方はゲットですよ〜♪ 

 第2部からはゲストの坂庭完悟さんがギター&ボーカルで加わりました。 
 まずは3人で「心の旅」「海原」を演奏したあと、弟訓ランブラーズの小川さんのピアノと坂庭さんの2人で「童神」、最後に4人で「少年よ」を唄って下さいました。 
 “段取りをしておきながらわからんようになるのも坂庭家の伝統”なんてヒドイ言い方されてました(笑)。でも、どこか似ているようで似てない、似てないようで似ている歌声は、ふとした時にホントに省悟さんの声に聞こえるんですよね…… 

 再びSAM2人に戻って赤木さんが昨秋作られたロマンチックな感じの曲「2030年の秋にも」、松崎さんの「若芽」の2曲。 
 その後、松崎さんが会場に質問。“「ユリカモメの飛ぶ街」と「祭ばやし」のどっちがいいですか? どっちもはダメ。思い出すの大変だから”ナドと言いつつ (^^;)、結局「祭ばやし」を唄われました。 
 そしていよいよラストナンバー、赤木さんのボーカルで「からっぽの部屋」でした。 
 アンコールは完悟さんのボーカルで「花嫁」。……まだまだ省悟さんの想い出がみんなのまわりに深く、深く残っています…… しんみりです…… 
 完悟さんの最後の言葉は“CDの売上で坂庭省悟音楽祭をやれればなと”。 
 これは是非実現して欲しいですね☆ 

 なお、7月31日都雅都雅で、豊田勇造さん、諸口あきらさんとSAMのライブが予定されているそうです。異色の顔合わせ!? こちらも乞うご期待、というところですね〜

 
 
 
きたやまおさむ レクチャー&ミュージック
〜心の痛みを歌にして〜
■ 05/5/4 サンケイホール ■
 きたやまおさむさんはいつ以来? フォークル以来だったかな? 
 オープニングは、松崎博彦さん(ベース)、岡崎倫典さん(ギター)、兼松豊さん(パーカッション)の3人でのインストゥルメンタル。「虹の彼方へ」「風に吹かれて」など3曲のメドレーでスタートしました。 
 いよいよギターを持ったきたやまさんの登場です! 黒いシャツに白いズボンで1曲目は「風にのって」。 
 サンケイホールが改修されるということで、“やめるいい理由になる”などと茶化しながら、会場に向かって初めて来た人に拍手させると、これが結構多くてきたやまさん意外な表情。“リピーターが多いと信じてたのに…… 次は大阪ドームですね” 

 ここから今回の講義のはじまりです。テーマは「傷つく心」。 
 “痛ましい事故(JR福知山線の脱線事故)があり、PTSDをとりあげたい”。 
 どんな症状があるか、どのように対処するかにはじまり、どのように“よりよい過去にできるか”“それを扱うのは宗教か、医学か、それとも歌か”と議論をすすめられました。“新興宗教はライバル。壷を売りつけるか、CDを売りつけるかの違いだが、値段が違う”などと笑いを取りつつ“音楽で人は癒されるか? 答えはイエス”と結論づけられていました。 

 講義に続いての歌は“唄いたければ唄って下さい。自主性が大事”と、「花のように」。ベッツィ&クリスの歌です。平井宏さんがピアノで加わりました。 
 “3番になるとやたら必ず風が吹く”“「青空」「ふるさと」「風」「花びら」など何度も出てくる歌詞がある”“女々しさを歌にした”といったMCをはさんで唄ってくれた「風」では“作った時ちょうど台風が来ていた”と裏話。 
 第1部の最後は最新作だという「今日の風」でした。 

 第2部はゲストの杉田二郎さんが登場! なつかしの「風のカーテン」で開幕です〜☆ 
 「積木」は北山・杉田コンビのベストともいえる名作……だそうですが……私も好きで口づさみますけどそれはやっぱり流行していた頃に聞いていたためであって、歌詞の内容とかよく考えると私の好みじゃないんですよね…… 「男どうし」とかの方がずっと好きですね〜♪ 
 次の「赤い橋」は岡崎さんと二人で。「子供の心」では平井さんが加わり、この曲で杉田さんのコーナーは一区切りとなりました。 

 きたやまさん、松崎さん、兼松さんが再登場され、きたやまさんいわく“杉田二郎のあの声は宝ですね。国宝みたいなもの”。きたやまさんのセリフも一つ一つが何だか重みがありますねぇ。 
 兼松さんはウォッシュボードの解説をされました。いわく、“日本では3本の指に入る。やってるのは2人くらいだけど”。 
 「夢」、そして、坂庭省悟さんと2年半前に作った曲「ゴールなどシャボン玉」をハンドマイクを手に…… “歌詞の内容が余りにもよくできていて…… 省悟はいい歌を残してくれた。いなくなって喪失感でいっぱいです” 
 続く「さよなら青春」では“彼の声が聞こえてきそう。省悟がいなくなって、じゅんじが出られなくなって…… このグループのギタリストはやばい”ナドと岡崎さんに話を振ったりしてιι 
 メンバー紹介をした後、“今回の事故を受けて作ろうと思ったが、間に合わなかったので、「感謝」の1番を鎮魂歌に”と、「感謝」…… 引き続いて「あの素晴らしい愛をもう一度」。 

 アンコールは杉田さん・岡崎さんの曲「祈り」と、そして「戦争を知らない子供たち」。 
きたやま “作った頃とはずいぶん時代も変わってしまった。もはや戦争を知らない子供たちと言えなくなってきたのではないか” 
杉田 “ずっと戦争を知らない子供たちでいて欲しいという思いで唄いたい” 
 握手する二人。 
 最後に、“サンケイホールさん、ありがとうございました”と、長年お世話になられた会場への感謝を述べられるきたやまさん。私はここは実際には3回くらいしか来てないので、なかなか実感ないですけど(よみうりホールにお別れを告げられた高石ともやさんの年忘れを思い出します)、名前は耳にしていたので思いは伝わってきます。 

 ラストの曲は「いこまいか」。陽気に今日のコンサートを締めくくりました。 
 

 (あの悲しいできごとから1年経ちました…… ご冥福をお祈りします。)
 
*05.6.11 タイトルの判明した曲を修正しました。教えて下さってどうもありがとう!  
これからもよろしくお願いします(^_^)♪
 
 
 
京都平和コンサート
■ 05/6/26 京都教育文化センター ■
 今日は午後1時からのスタートでしたが、少し遅れて入場してしまいましたι 
 丁度、第1部のトリ、省悟さんの弟さん・坂庭完悟さんたちの<弟国ランブラーズ>のステージが始まるところでした。向日市出身の男女6人編成で、キーボード、ドブロ、三線、オートハープなども使って、4曲唄ってくれました。 
 1曲目「花をください」は、地雷をなくしたいという思いを込めて。2曲目「天の子守唄」(童神)は、省悟さんが唄っていたのを歌い継いでいるとのこと。3曲目「いつか来た道」は憲法九条を守りたいという気持ちで、4曲目「憲法九条」は、うたごえ運動に届けられたメッセージの中から生まれた歌と紹介されました。 

 休憩をはさんで、第2部は笠木透&雑花塾のステージです。今日はホテル代、交通費のいらないメンバー(笑)とのことで、増田康記さん、山本忠生さん、幹子さんの3名でした。 
 おなじみの「私に人生と言えるものがあるなら」に続いて2曲目は「ひとつぶの涙」。久しぶりに聞きました。いい歌ですよ! 
 山本幹子さんのボーカルで「小さなレストラン」。増田さんのソロ「ホウセン花」はCD<私は忘れない>からで、途中山本さんのアコーディオンでCD<鳥よ鳥よ青い鳥よ>の「鳳仙花」のメロディが効果的に挿入されていて印象的でした。 
 笠木さんのボーカル「昨日生まれたブタの子が〜ルーズベルトのベルトが切れて」、増田さんのボーカル「あたらしい憲法のはなし」「軟弱もの」。 
 小さな集会で誰でも唄えるような歌として作られた「九条数え歌」が紹介され、締めくくりは手話を交えて「あなたが夜明けを告げる子供たち」。アンコールは「君が明日に生きる子どもなら」でした。 

 「憲法九条を考えるときは3つの目で考えたい。子供の目で、沖縄の目で、そしてアジアの目で」。 
 「大切なことはメディアを通さず、直接子供たちに伝えて欲しい」。 
 「地域で文化・表現活動をしている人たちが九条を語っていけば、国民投票に勝てる」 
 「再来年の国民投票の時には、円山公園で5千人集める」 
 「戦争は体験してからでは遅い。最後のチャンスが来ている」。 

 8月26−27日に<憲法フォークジャンボリー>(東京・上野)を控え、笠木さんの意気込みが伝わってくるコンサートでした。

 
 
 
NFD LAST SING OUT!
■ 05/7/17 京都テルサホール ■
 第3回。そしてファイナルの<懐かしのフォークソング同窓会>。約35年前、アマチュアとプロのはざまにあった(と言うと失礼かも知れませんが)、数多くの草の根フォークグループが再結集〜♪ 当時は幼かった私にも、レコードや話に聞くだけだった往時を偲ぶことのできる楽しいコンサートでした。プレイヤーも、客席も、年を重ねる一方で次の世代へ伝えることができなかったのは、フォークソングにとってはやはり不幸なことだったかも知れませんが…… 

 北村謙さんを中心にステージ全員で「This Land Is My Land」を唄ってにぎやかにスタート! 
 「京都からフォークの灯が消えないようにと思って始めた。もう一度京都をフォークのメッカにしたいとは思わないが……。今後はダイムコンサートにバトンタッチします」 
 謙さんははじめのあいさつのほか、途中きたやまおさむさん、加藤和彦さん、杉田二郎さんたちのメッセージも紹介されましたよ。司会は川端市郎さんと土屋多恵子さん。 

 第1部は<PPM' Second><フーティラッヅ><フォーチュン><アンジェ・デ・ベルソー><PURITIES><柳原芳子さん><ジョニー・ウォーカー><ソリタリー・シンガーズ><マヨネーズ>が出演。 
 本日一番の若手<アンジェ・デ・ベルソー>の松村忠佳さんは<ちゃんちゃこ>のメンバーでもあったそうで。柳原芳子さんは(加藤)ミカさんと活動していた方だと……(何も知らない私……(´ω`;ι)<ジョニー・ウォーカー>は本日唯一の(自称)ビジュアル系だとおっしゃってました☆ 
 <ソリタリー・シンガーズ>は、省悟さんの遺影と共に唄われ、<マヨネーズ>では謙さんがバンジョーのことを「滅びつつある楽器」だと……(泣) 

 第2部は<茶木みやこさん><ブリーカー・ストリート・クァルテット><バラーズ><ザ・ヴァニティー><大塚孝彦さん&高田恭子さん><The Gritty Gleemen><フォーク・クルセダーズ>が出演。 
 茶木さんは五十川さんの奏でる省悟さんのマンドリンで「海原」を、デュエットの想い出と共に聞かせてくれました。 
 <バラーズ>は私は99年のフォークキャンプコンサート以来。高田恭子さんの「継子」は生で聞くの初めてでした! <フォークル>は松山猛さんの他、進藤了彦さん、兼松豊さん、北村謙さんも加わって「Somos El Barco」「イムジン河」など唄ってくれました…… 
 最後は全員で「アメイジング・グレイス」「永遠の絆」などを唄って5時間近いステージの幕を閉じました。 
 明日は宵々山です♪

 
 
 
第25回 宵々山コンサート ’05
〜友あり我あり〜
■ 05/7/18 円山公園野外音楽堂 ■
 やっぱり宵々山はすごい! こんな人たちがまだいるなんて! 大感激ですよ♪ 
 今回は何だかレギュラーもかすむ勢いだった気がします。 25周年にふさわしい、すばらしい、そして驚きに満ちた舞台を見せてもらいました! 

 まずは義太夫三味線(太棹)の田中悠美子さん。ロールさせた髪にかわいい髪飾りまで付けて、何をやるのかと思ったら…… 漫才!? いえいえ、伝統芸能に親しみを持ってもらうための…… というか、それにしてはアマリニモ型破りすぎる芸を披露して下さいました! ばちを弦の間に通して「通っております! 抜けました!」に始まり、「おーまーえーはーあーほーかー」だの、「いつもより多く回っております」だの…… ばちを反対に使ったり、飛ばしてみたり、じゅんじ&しょうごもびっくり!の三味線を逆さにして弾いてみたりのアクロバット演奏など、羽目を外すにも程がある★☆ と言いたくなるくらいの (>_<) 大胆すぎるパフォーマンスは常識破りの見事さでした!! 

 そしてもう一人、「他言無用」の石倉直樹さんの大胆不敵すぎるモノマネ! 
 頭に紙のお皿を乗せ、「さるご一家の奥サマ」をやってのける強烈な、これまたとんでもないパフォーマンスでした! 締めの「妹」(かぐや姫)の2番がまた大受けでした! 事情により詳しく書けないのが残念。生で見た参加者だけの特権ということで、 (^_^;) ご了承くださいね!  

 そしてそして! 今回のメインゲスト、化石さんじゃなくて笠木透さんの登場は、永さんもおっしゃっていたように宵々山史上一つの事件です。 
 ナターシャの再結成と並んで、私にとっても感動的な瞬間でした \(^O^)/ 
 雑花塾とともに唄われた「あなたが夜明けを告げる子供たち」「光の海」「あたらしい憲法の話」「時は流れて」「君が明日に生きる子どもなら」。 
 そして、ともやさんとの奇跡のデュエット? ( ^^)人(^^ ) はちょっと息の合わないトコもあったようだけど(笑)、「海に向かって」「君かげ草」「川のほとり」「私の子供たちへ」「山と川」「わが大地の歌」「私に人生と言えるものがあるなら」…… 
 これを機会に、お二人を揃って見られることが続けばすばらしいですね! 

 他のゲストの方々について書くスペースがなくなってしまいましたが、ひとことだけ…… 
 去年の雪辱を晴らしに現れた、中島啓江さん。「時には昔の話を」……いい歌です。泣けちゃいます (T-T)。いい選曲でした! (加藤登紀子さん呼んで欲しいと思いません?) 

 宵々山コンサートはまだまだ目が離せない!! そう確信させてくれた、本当に最高の今回のステージでした〜。

 
 
 
憲法フォークジャンボリー
■ 05/8/27 上野水上音楽堂 ■
 丁度、別件で上京する用があり、2日目午後から参加することができました。改憲阻止のアジテーションあふれる過激な内容を期待(?)していたのですが、実際は宵々山みたいな楽しいコンサートでした (*^_^*) 

 各地の草の根フォークグループが競演するさまは丁度NFDのようでしたが、NFDがどちらかというと都会風なイメージなら今回は地方色豊かな土の香りのするイメージ、また、NFDが60年代末のカレッジフォークブームから生まれたとすると、今回はややあとの時代のプロテストソングやフィールドフォークから生まれたグループが中心…… と言えるかも知れません(両方出てるチームもありますよ)。 

 SAMの「かがやき」の<マウンテンゴリラ>版や「矢車草」「特攻花」の<我夢土下座>版といったオリジナル演奏や、横山茂さんの「若狭の海」「カタクリの花」、それに坂庭完悟さんのボーカルに進藤了彦さん・安達元彦さんの加わった<元フォークス>の「少年よ」など、貴重な歌声を聞くことができ、満足♪ <土着民>の「みんなでフィーバー同窓会」もおもしろかったし、横井久美子さんも初めて見ることができました。 

 笠木さん曰く「偉大なる軟弱もの」永六輔さんは飛び入りで「憲法を九条だけにしてあとは廃棄しよう」と訴えに。そして大田寸世利さんという方を連れてこられて…… 永さんホントにヘンな人をたくさんご存知なんですねぇ(笑) 

 他にフーテナニーのコーナーでは、先頃、戦争の火消し壷を焼いていて、自宅を全焼させたという上田達生さんを中心にした<焼け跡シンガーズ>による「光の海」の替え歌や、北川誠さんら<メックラーズ>の「視覚障害者音頭」、田口修さんら<落ちこぼれティーチャーズ>の「沖縄を返せ」をはじめ、ユニークでステキなみなさんのバラエティに富んだ唄と演奏が繰り広げられました。 

 テーマソングになった「ピースナイン」は今回振り付けがついて盆踊りに……ι しかしちょっとセンスを疑ってしまいますぅ(←冗談です〜笑) 

 昨日は高石ともやさんが出られたので、ぜひ見たかったのですが、次回に期待!? ですね。来年も来られるといいな☆ 
 

 
 
 
京の旅人
■ 05/10/22 円山公園野外音楽堂 ■
 時代祭の当日。今回のコンサートは、「京の華舞台」っていう、京都市のイベントの一環として開催されました。ばんばひろふみさんと、杉田二郎さんを中心に、フォークの復権や円山野音活性化を願って、これから毎年開催していきたいということです。 
 出演は、京都にゆかりのフォークシンガーの皆さん。地元密着の活動を地道に続けておられる方から、京都を飛び出して全国へ、世界へと飛び立っていった方まで、超ゴーカな顔ぶれが揃いました! 
 その内私はばんばひろふみさん、谷村新司さん、尾崎亜美さんの3人は生で見るの初めてなんですよ〜(=^_^=) 一度に大勢のミュージシャンの方々とご対面できる、お得なイベントでした! 
 でもね…… 宵々山の感覚でモタモタしてたら前売券完売しちゃいましたよぉ。ぐすん……(T-T) でも、当日券買えたのでホッと一息でしたι 席は後ろの方だったけどね。 
 入場は整理番号順ということでしたが、案の定最後の方はノーチェックι ちゃんとやんないとマズいと思うんですけど……^^; 

 さて。バンバンと二郎さんによる「京の旅人」で舞台はスタートし、トップバッターはばんばひろふみさん。「『いちご白書』をもう一度」「SACHIKO」の他、「白い色は恋人の色」「のんびりとゆっくりと」の4曲を。 
 続いては茶木みやこさんで「泪橋」「一人の道」「愛させて欲しい」。 
 その後は若手代表として秋人さんと熊木杏里さんのお二人がフレッシュなステージを見せてくれました。特に杏里さんはすごく緊張してらしたようでかわいかったですーv でも、楽器持たずにハンドマイクだけで唄う、というのは何となく違和感が……(^_^;) 

 次は豊田勇造さんです。「スイートホーム京都」「列車を走らせる男たちの歌」「花の都ペシャワール」「大文字」の4曲。 
 そして、オーディションで選ばれたお二人の男性が紹介されました。たどたどしさも初々しくて、今は還暦を迎えようというフォークシンガーの皆さんもきっと若い頃はこんな感じだったのかなー…… なんて思いながら見てました。 
 杉田二郎さんとバンバンの二人が再び「イムジン河」で一緒に唄ってくれました。この歌も何だか最近すっかりポピュラーになっちゃって…… これでよかったのかなーってちょびっと思ったりします……(^o^; 
 ひき続いての二郎さんのステージは「マイハート」「風」「白い鳥に乗って」「赤い橋」「男どうし」「祈り」。 

 日もすっかり暮れて、いよいよコンサートもクライマックスに近づいてきます。 
 尾崎亜美さん登場。イルカさんに似た感じのしゃべり方されるんですねー☆ 「マイピュアレディ」「オリビアを聞きながら」「天使のウィンク」その他(すいません…… 曲名わかんないんです〜)をキーボードを弾きながら。小原礼さんもベースでご一緒されていました。 
 トリは谷村新司さんです! バンバンと二人での「冬の稲妻」の他、「いい日旅立ち」「昴」他の名曲(やっぱり曲名わかんなくて…… ごめんなちゃいですぅ(/_;))を熱唱して下さいました!! 
 ラストは全員揃って「戦争を知らない子供たち」と「あの素晴らしい愛をもう一度」を、客席もオールスタンディングで大合唱♪ ちょっとこのパターンもそろそろマンネリかもιι 

 雨もパラつき、凍えるような寒さに見舞われた日になりましたが、心は熱いコンサートになりました!

 
 
 
坂庭省悟を偲んで あれから二年
■ 05/12/05 都雅都雅 ■
 坂庭省悟さんの三回忌です。 
 KBSの川村輝夫さんがナターシャや「京信今月の歌」の頃の思い出話をされたり、平沼義男さんがフォークル(アマ時代)の解散コンサートの秘蔵ビデオ(イムジン河)を上映して下さったり…… 
 兼松豊さんは貴重な思い出話を教えて下さり、「できることなら、じゅんじ・省悟と三人でまた音楽やりたいね」と、涙に詰まりながら「谷間の虹」を唄って下さって…… みんなで声を合わせて唄いました。この歌、キツイですね。本当に…… とし子さん、こんな日のことを予想して作ったわけでもないでしょうに…… 
 こんな風に、亡くなった人をダシにして、仲間たちが絆を深め合う…… それもまた、人の世の理なんでしょうね…… しんみりしちゃいます。 

 ライブは、トリビュートアルバムで「花嫁」をレコーディングしたフレッシュな女性二人(フラマン&Eベース)の<ふたり乗り>ではじまり、彼女たちに次ぐ若さを誇る松崎博彦さんや、DTBWBにもいた坂庭泰造さんのドラムをまじえた<てっつんバンド><ムーンライト・グラハム><七人の会バンド>坂庭寛悟さん、<SAM><バラーズ>、オートハープの木崎豊さん、北村謙さん+桂九雀さん(クラリネット)と進行し、最後はみんなで「イムジン河」「陽気に行こう」を唄い、明るく締めました。 

 <ふたり乗り>について寛悟さんが、「兄なら“自分も入れて三人乗りにしてくれへんか”って言うに違いない」と仰って会場の爆笑を誘ってましたよ〜(^○^) 赤木さんも同じコト考えてたそうですが、そう言う寛悟さんに対しても「新曲発表会の時の(まだ歌い方が定まってない時の)省悟さんみたい」と言われてました。どっちも同感! って感じですよね♪ 「ロンサム・フィーリング」なんか、全然違和感なくて。「力を合わせて」聞いてると、SAMが誕生して、じゅんじさんとのツアーが始まって、やがてナターシャ再会に至るあの夢のような黄金時代を思い出します…… あの頃に戻りたい。 
 松崎さんが「戦争を知らない子供たち '83」を唄って、“歌い手がいなくなって歌自体も唄われなくなってしまう危険を感じた”と仰っていたのも印象的でした。 

 今日は予定をオーバーして3時間近くにわたるライブになりましたが、やはり京都は「私たちのフォーク」のふるさとなんだなぁと改めて感じました。みんなが帰ってくるところ。 
 京都を中心に集まった大勢のフォークソングの仲間たち…… その中ではごく若い部類の私ですが、いつしかその末席に入れていただくことができるようになり、本当に幸せに思っています。省悟さんのおかげもあるのかな。 

 さて、1月20日には六花亭の「百歳」(ももとせ)をお供えしましょうか。

 
 
 
年忘れコンサート ’05
■ 05/12/24 大阪国際交流センター ■
 今日は実は別のイベントとバッティング…… しかし、そっちの方の抽せんに外れてしまったので、無事年忘れに参加することができました♪ そして、関西での年忘れ参加は何と19年ぶりでした! 
 初めての会場、ということでしたが、客席の半分くらいまでの床がフラットで、ちょっと見にくい感じがしました。 

 第1部では、「奈良県菟田野(?)小学校校歌」「玉子かけご飯」「何とか元気をやっています」「蝉時雨」「炭坑町のブルース」「母のふるさと」と唄ってくれたあと、ともやさんが「ヨーチャン」と呼ぶ、李陽雨さんがゲストとして紹介されました。レパートリーである「ノードル河辺」を教わった方だそうで、今日は「俺のオヤジは炭焼きオヤジ〜」(未確認情報:タイトルは「炭焼きの父親の唄」?「炭焼きのうた」?)という歌と、「さとうきび畑」「ノードル河辺」の3曲を聴かせて下さいました。とても暖かな歌声と笑顔が心に染みる方でした。また聞きたいなぁ。 

 第2部では、もんた&ブラザーズにもおられ、篁麻衣さんのドラムを引き継がれたマーティ・ブレイシーさんや、ウッドベースの越智ひろのぶさん、バンジョーの坂本健さん、コーラスに憲導君が加わり、ともやさんもギターとバンジョーを持ち替えつつ……名曲の数々を味わわせていただきました。 
 「風に吹かれて」「明日なき世界」「鉄道ぐらし」や、「長谷寺」を初めとしたNHKの西国三十三ヶ所巡礼ソングメドレー、“尼崎のJR事故は生々しくて歌にできなかった”と、「103人のバラード」、「海に向かって」「ミー・アンド・ボビー・マギー」「ほっちょせ節」「Little Drummer Boy」、ソロで平成17年の歌……“戦争放棄の誇りある60年です”と……。「もう一歩」「ランブリンボーイ」「鳥になる」「ヘイヘイヘイ」「陽気に行こう」。 

 アンコールでは、陽雨さんとふたりで「笹舟浮かべて遠い海を思い……」(←これもタイトルではありません。未確認情報:影法師の「親父の思い出」?)という歌、みんなで「楽しい時は」と「陽のあたる道」を歌って3時間近い楽しいイブのコンサートのラストを飾って下さいました。

 
 
 
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Last Update: 06/1/15