◆◆◆ CONCERT REPORT 2006 ◆◆◆
 
 
2007 ◆ 2006 ◆ 2005 ◆ 2004 ◆ 2003 ◆ 2002 ◆ 2001
 
 
 
「やくそく」
リリースパーティライブ
 きたやまおさむ
「ザ・還暦」コンサート
 ふるさとの平和と憲法・医療を
みつめるコンサートとお話
高石ともや
歌マラソン12時間
 第26回
宵々山コンサート’06 
ピース・ナイン・コンサート
京の旅人
WAIWAIカーニバル
公開生放送
高石ともや
年忘れコンサート’06
 
 
 
「やくそく」 リリースパーティライブ
■ 06/1/20 都雅都雅 ■
 待ち遠しかった、坂庭省悟さんのトリビュートアルバム。よく口ずさんでいた「筑後川」「銀色のランナー」も入っていてごきげんです (●⌒∇⌒●) 
 「ぼく」では50億が60億になってましたね。15年以上経ってるし……(^.^; 
 「戦争を知らない子供たち’83」今回もオリジナルバージョンじゃなかったのがちょっぴり残念かも。 
 聞き慣れ親しんだ省悟さんの唄や演奏とはまるで違った音に一瞬戸惑いながらも、これが「新しい命を吹き込まれた」ということなんだろうな……って思いながら聞いていました。 
 皆さんそれぞれの持ち味を生かした歌声。中には目からウロコのような大胆な解釈もされていて、省悟さんもびっくりしてるかも。 
 でも、聞くたびに省悟さん自身のCDが残ってたらなぁ…… とも思うのです。 
 皆さん、このCDの中だけじゃなく、ご自分のレパートリーとして歌い続けていってほしいな。 

 さて、今日のライブはCDに参加した豪華なメンバーが、収録曲や持ち歌をたっぷりと聞かせてくれましたよ☆ 会場はCD買いに行くのも一苦労という程の超満員でした。 
 時間になり、CDの1曲目「Stingray's Sunset」が静かに流れてきました。トップバッターは古橋一晃さん。宮崎勝之さん(マンドリン)、西海孝さん(Aギター)、川辺ぺっぺいさん(Eベース)、五十川清さん(ドラムス)と一緒ににぎやかに「青空の季節」。そしてギターのインストゥルメンタル曲を1曲。 
 続いては宮崎勝之さん。CDでは3曲で3本別々のマンドリンを使い分けているそうです。まずはソロで「ユリカモメの飛ぶ街」、それから古橋さん、中川イサトさんのギター2本と「病める果実」。これは省悟さんも唄ったことがない曲だそうです。3曲目はバンジョーが入って「ブラック・マウンテン・ラグ」でした。 

 12月の追悼ライブに続いて登場する<ふたり乗り>。師匠の次でチョー緊張しながらも3曲のレパートリーをしっかりと歌い上げてくれました♪ 
 その次は同じく初々しい代田幸子さん。「何年もウルフ」と「花」の2曲をキイボードで味わいある歌声を聞かせてくれました。 

 OWLの2人は、五十川さんのドラムスをバックに、何と「小さな舟」をヘビメタ? ハードロックに生まれ変わらせてカルチャー・ショックでしたぁ(≧▽≦)!! 
 「ワシの作った曲と違うみたいやな。ええ曲やんか、誰が作ったんや? オレやがな」なんて、省悟さんの声が聞こえてきそう。 
 生で聞くとCDよりもはるかにパワフルで強烈な大音響で圧倒されましたよ(>_<///!!) 

 さて、省悟さんのアロハを着て登場は大西ユカリさん。三好ひろあきさん(Eギター)、森巧美さん(Eベース)、ボス河内さん(サックス)、口垣内八州彦さん(キーボード)と一緒に「マリン・ブルー」、続いて“省悟さんも好きやと思って”「八月の濡れた砂」。そしてもう1曲「おもかげ」を…… 
 松田幸一さんは西海さん、古橋さんのAギターと一緒に「港」を唄い、ドラムを省悟さんが叩いていたという「子象の行進」をハーモニカで。最後に「この素晴らしい世界」。 
 トリは中川イサトさんです。松田さんと来年2人で還暦ライブをやるとか。“どのキーで唄うか悩みますね”と「筑後川」。古橋さん、宮崎さんと一緒に「I'm so lonesome I could cry」、そして松田さんと高田渡さんの「生活の柄」を最後に唄って下さいました。 
 締めは<ふたり乗り>と代田幸子さんを中心に中川さん、古橋さん、五十川さんらと共に「花嫁」でした〜。 

 そして、アンコール。ステージに全員集合です。若い女のコ3人を「お嬢ちゃん、お嬢ちゃん」とからかう大西ユカリさんに「おびえてるで〜」の突っ込みが入って大笑い (^▽^)。最後の最後に坂庭泰造さんも加わり、会場全員で「松原第七中学校校歌」を大合唱しました。 
 本当にこの歌も大勢に愛される歌になりました。省悟さんのトコまで届いたかな。 

 こんどのCD発売で何か気持ちの一区切りがついたような気がします。 
 これからは省悟さんのCDも、笑顔で聞けるようになるといいな。

 
 
 
きたやまおさむ 「ザ・還暦」コンサート
■ 06/2/12 大阪フェスティバル・ホール ■
 フェスティバル・ホールって初めて来ました。座席数は多い(2700)のに、通路の少なさ&狭さに驚きました…… スロープもすごく急で、防災上問題ありそう…… 2階席では声も聞きづらかったですよ (´ω`;。 表情も見えなくて、ちょっと残念。 
 それはさておき。 

■第1部:祝祭歌。 
 幕が上がるとヒューマン・ズー・プラス・ワン(左から平井宏さん、松崎博彦さん、進藤了彦さん、岡崎倫典さん、兼松豊さん)のインストゥルメンタル演奏「ミスティ」で開演です \(^O^)/。曲が終わると、きたやまさんが白い半袖シャツで登場、まずはごあいさつ。。。 曲は「三つの箱」「西瓜太郎」「中年の心」「夢」。 
 続いて初めて唄うという「戦争を知らない子供たち’83」。オリジナルバージョンでしたが、「私の歴史は始まったばかりです」で歌詞が終わる新しいバージョン。これはCD「やくそく」での小室等さんの歌唱でもそうでしたが…… きたやまさんの意図がちょっと気になります。いつか、語って下さる日がくるでしょうか。 

 「今年還暦になる人間がもう一人います」と紹介され、杉田二郎さんが登場しました。きたやまさんは下がってしばらくは二郎さんのステージです〜。 
 「積木」「赤い橋」、そして今日のための新曲「前向きに倒れてみたい」。 
 今日はボケ話が何度もネタになり、きたやまさんが「携帯なくして探し回ったあげく、ゲタバコから見つかった」と言えば、二郎さんは「車に乗った時何を思ったか後部座席に乗ってしまった」と打ち明けて笑いをとっていました。この新曲は「身体に痛みが走る」「目がかすむ」といった歌詞から始まって「変わらないのは気持ちだ。あの日のままだ」「生き続けて行こうよ。胸張り顔を上げて」という、笑いを誘いながらもまさに前向きな唄でした(「巨人の星」みたいですね(^.^;ι)。 
 この歌のあと、きたやまさんが再登場し、二人で「涙は明日に」「風」「風のカーテン」。 
 きたやま「二郎ちゃん、ぼく裸の王様じゃない?」 
 そして、第1部は「戦争を知らない子供たち」をアップテンポで歌い上げて幕となりました。 

■第2部は、加藤和彦さんによる作曲(編曲?)で、交響講義「帰ってきたヨッパライの主題による交響楽的深層心理学試論」<私は2度死ぬ>ハ長調作品13。演奏は兵庫芸術文化センター管弦楽団、指揮は齋藤一郎さんです。 
 どういうものかというと、「帰ってきたヨッパライ」を管弦楽にアレンジして合間にきたやまさんの「モノローグ」が入る、という、大胆かつ前衛的?な試みです。 
 約40分程度の作品では、「〜ヨッパライ」の耳なじんだフレーズがくり返し演奏されたり、ベートーベン第五風にアレンジされたり。途中、坂崎幸之助さんのソロで「感謝」も挿入され、きたやまさんはパンフの図版を参照させながら“「〜ヨッパライ」は普遍的三角関係を描いたもの”ナドと、まことしやかな(?)講義を展開されました。 

 演奏終了後、新生フォーク・クルセダーズの3名がステージに勢ぞろい。事実上の再結成です。加藤さんからきたやまさんにバースデイプレゼントとして、只今の譜面が手渡されました。しばし3人のトークの後、オーケストラをバックに「白い色は恋人の色」、“フルオーケストラ・パッチギ・バージョン”の「イムジン河」、そして定番中の定番「あの素晴らしい愛をもう一度」。 

■第3部鎮魂歌、ということで、アンコールの拍手の中、幕が上がると坂崎さんのソロで「何のために」。続いてきたやまさんとヒューマン・ズーのメンバーが再登場しました。 
 きたやま「どうでした?」 
 坂崎「半分以上、客席と同じ気持ち。加藤・北山コンビはすごいですね」 
 同感ですっ! きたやまさんのセンス、加藤さんの才能、その組み合わせ…… ますます冴えわたってます!! 
  ここで坂崎さんは一旦退場です。続く「さよなら青春」は“みんな年寄りになったね”と唄われてました。 あんまり老けた老けたと言わない方がいいような気が…… 
 杉田さん、進藤さんが再登場。 
 きたやま「二郎ちゃん、今日の感想を」 
 杉田「元気をもらった」 
 きたやま「ぼくは元気なくなったね」 
 「いこまいか」「港」。 省悟さんへの思いもチラリと…… 
 きたやま「来た人間にしかわからない、他人に話してもわからないコンサートを心がけている。CDや海賊盤に何の価値があるんだ!」(←ここ力説) 
 きたやま「今度やるときはこの中の誰がいないのか、楽しみだ」 
 メンバーを一人ずつ紹介してきたやまさんも退場。そして、幕…… 

 ダブルアンコールあるかな? と思いきや、客席は帰り始めました。照明も落ちたままなのにヘンだな〜(・ ・?) と思ってたら…… 実は今のが第3部で、本来のアンコールはこれからだった!? アンコールを待たずに幕がもう一度上がりました。あわてて席に戻るお客さん(^^;)。通路に座る人も……  だめじゃん (>_<)!! 
 ステージにはフォークルの3人。これから先はなぜか「新結成記念解散音楽會」のパロディになりました。坂崎さんの「またですかー」のコトバを尻目にきたやまさん、唄わずに退場してしまいました〜(^o^;。 
 二人で「Sakura」を唄って短いトークのあと「平和について」を唄い、今度こそ終演となりましたよ。 

 約3時間10分の楽しく、忘れられない音楽会になりましたが、果たしてCD化はされるのでしょうか……?  あ☆ 北山修詩集のアンケートは送ってみようかな〜

 
 
 
ふるさとの平和と憲法・医療をみつめるコンサートとお話
■ 06/3/11 京都府 向日町会館 ■
 今日のトップバッターは弟国ランブラーズです。ベースは<五つの赤い風船>の長野隆さん……近所に住んでいることがわかったので、お手伝いされているとか。曲は「花を下さい」「いつか来た道」「憲法九条」の3曲でした。 
 主催者、共催者のあいさつ・お話・カンパのお願いなどをはさんでメインゲスト? 真打ちの雑花塾の登場となりました。メンバーは笠木透さん、増田康記さん、山本忠生さん、山本幹子さんの4名。まずはおなじみ「私に人生と言えるものがあるなら」♪ 

 メンバー紹介と共に“地域の文化は地域の人が作らないといけない。私たちはあくまでも助っ人。全国に弟国ランブラーズのようなチームを作っていきたい”と、笠木さんのメッセージを聞かせて下さいました。 
 「あなたが夜明けを告げる子どもたち」「ホウセンカ」「少女よ」「新しい憲法の話」と唄いつないで行く中で、フォークジャンボリーの頃のエピソードとして、<五つの赤い風船>が子どもたちに「ズンドコ節やれー」と言われた(ドリフと間違われているι)などというお話も飛び出します。 
 そんな風に笑いも織りまぜながら、“軍隊は平和な時しか国民を守らない。軍隊が戦時下で守るのは軍隊と国、偉い人だけ”“武器なしで戦うことは武器を持って戦うよりもむずかしいこと”と、平和への強い思いを話してくださいました。 
 最後は「憲法九条数え歌」そして「ピースナイン」で締めくくりました。 

 「ピースナイン」……鳩が九の鳥だという着眼点は天才的! なんですが、いかんせん、この歌あか抜けしなさすぎ (´ω`; 何で唐突にカタルーニャが出てくるのか、九で充分なのか、説明聞かないとわかりません (^o^; 「松原第七中学校校歌」並に親しみやすくなれば、大ヒットだと思うのですが…… 省悟さん、助けて〜☆ 

 ……何て、HPにコソコソ書いてないで直接本人に言えよ! って感じですが……(^.^; 小心者なのでお許し下さい〜 m(__)m 

 今日は告知が行き届かなかったようで、ちょっぴり盛り上がりと活気に欠けたのが残念…… 笠木さんと雑花塾は、夏の第2回憲法フォークジャンボリーに向けて新しいCDも発売されました。またの機会にはぜひ、みんなで応援に行きましょう。

 
 
 
宵々山コンサート・プレイベント
高石ともや 歌マラソン12時間
■ 06/5/20−21 旧国鉄京都駅前広場 ■
 ともやさんのウワサの歌マラソンに初めて参加してきました! 1日目はスタートから2時頃まで、2日目はお開きまで通してフル参加でした♪ 
 元祖路上ライブ……とのことですが、昨今の駅前ライブとの違いは、彼らがメジャーへのステップとして考えているのに対して、フォークではそこで唄うこと、街の人々へのメッセージこそが目的だということではないかと思ってまする。 

■第1日 
 今日は雨上がりの曇り空で、風の強い日でした。11:45頃、ともやさんがバンジョーを手に登場。続いてオートハープ。三宅さんによる世話方あいさつのあと、フィドル、それに憲導君も加わり、またまたギターに持ち替えて、という具合にイベントは進行しました。 
 冬眠コンサートから宵々山コンサートに至るお話や、BSの「フォークの達人」のエピソード、京都マラソンやトライアスロンの思い出話など交えつつ、、おなじみのレパートリーが次々と飛び出します。空も少しずつ青空がのぞきはじめ、私が退席する2時までには25曲あまり唄われました。 
 笠木透さんと「109 SONG BOOK」を企画中、という嬉しいお知らせも聞くことができましたヨ! ゼヒ完成させて欲しいですね☆ 
 

■第2日 
 今日は快晴。5月の清々しい空気の中、ぜいたくなフォークの集いは、「昼下りコンサート」やYMCAのチャペルコンサートも思い出させるリラックスした雰囲気をかもし出しています。 
 フィドルのアイリッシュメドレーで開幕したプログラムは、三宅さんのごあいさつをはさみ、オートハープの曲、ギターの曲と続いていきます。憲導君のボーカルや、バンジョーの助っ人が加わったり、自らギターのインストに挑戦したり、バンジョーのフレイリングを披露したり。ザ・サークルの文基さんや榎本さんがバンジョー・ボーカルで参加するという一幕も見られ、タイクツを許しません。 
 「今日は音楽会じゃなくて、歌の虫干しです」 
 「ほんの2−3年だけ、フォークソングが生きた時代があった」 
 そんな印象に残るコトバもいくつか聞かせていただきました。 
 「瀬戸の子守歌」の歌詞で、「菓子屋を丸ごと買ってやろう」というところが好き、とおっしゃっていましたが、私もこの部分、大好きなので嬉しかったですぅ〜☆ 
 今年の宵々山のゲスト・上条恒彦さんもM・レイノルズさんと縁の深い方だというコトも知りました。季節外れのクリスマスソングメドレーや、ナターシャのコーラスを一人でやったり、参加者に手伝ってもらったり。「ドレミの歌」「ユメカシーラ」「ハエハエハエ」では全員が駆り出されて大合唱です〜♪ 
 上田正樹さんの曲が飛び出したり、再びフィドルに持ち替えたりもしつつ、NYシティマラソンのお話、篁麻衣さんのお話も絡めながら、ノンストップのステージです。 
 「はじまりの日に」については、「苦しみを耐えたら見返りを要求してしまう。苦しみは越えないといけない」というお話にうなずかされました。 
 今日は80曲近くこなして2日間の歌マラソンは無事お開きとなりました。 
 いよいよ宵々山本番まで2ヶ月を切りました。熱いコンサートになりそうな予感です☆

 
 
 
第26回 宵々山コンサート’06
〜つちからのちから〜
■ 06/7/16 円山公園野外音楽堂 ■
 最初にお断り。ぢつは今回、記録がしっかり取れなかったので、あまり良いレポートじゃないです……(≧△≦; 至らぬ点はご容赦くださいませ〜 m(__)m 

 まずは雨ですよ (T.T)。よりによって、入場時に土砂降りに〜 開演前から最前列は大洪水。フォーク・ジャンボリーのよう!? でも今年はスタッフの尽力により、排水が功を奏して短時間で水は引きました (^o^) 
 けど、その後もくりかえし雨が無防備な会場を襲い続ける、散々な (>_<) ……それでも私が初めて行った宵々山からちょうど30年目の記念すべき宵々山でした。 

 さて、いつものように永六輔さんの会場整理に続き、トップバッター諸口あきらさんで開幕です。今年は歌はなく、かわりに居合抜きを披露してくれました☆ 

 お次は高石ともやさん。ここ2−3年のテーマというべき、「西国33ヶ所めぐり」の巡礼ソングから「長谷寺」と「清水寺」。そして、ナターシャ・セブンのオリジナルメンバーである金海たかひろさんのマンドリンで「私を待つ人がいる」。「デイ・ブレイク・イン・ディキシー」「今宵、恋に泣く」「さあ、お祭りだ!」「ほっちょせ節」と続きます。 

 2年連続出場となる笠木透さんが登場。ともやさんとのデュエットで「海に向かって」に引き続き、雑花塾のメンバーが加わって「わらぶき屋根の家」「春と修羅より」「祝島賛歌」「ピース・ナイン」「君が明日に生きる子どもなら」。 これからも是非、参加し続けてほしいですね! 

 そして、期待のゲスト、オオタスセリさんが登場です。まずはOL姿のコントで会場を湧かせると、今度は黄色のヒマワリ服にお色直しして「ストーカーと呼ばないで」や、「サトウキビ畑」の替え歌、オリジナルの平和の歌などが次々と飛び出しました。ギターはシンプルなコードストローク only で、そんなところにもフォークソングの初心を感じさせつつ、パワフルな奇才ぶりをアピールされました〜 (^^) 

 続くゲストは三味線弾きの浪曲師・国本武春さん。宵々山には欠かせない古典芸能ですが、そこは宵々山。一筋縄ではいきません (^_^;) それもそのはず、ビル・モンロー、宵々山コンサート、カーター・ファミリーで育ったのだとか。私達の仲間の一人だったのですよ♪ 会場を巻き込む「忠臣蔵」に続いて「アパラチアン三味線」や「フォギー・マウンテン・ブレイク・ダウン」など、バンジョー真っ青の超絶プレイはみごととしか言いようがありません! 
 その上、調べたらこの方、「サクラ大戦・歌謡ショウ」にも出てられるんですね〜 すごい方だー (・o・) 

 そして、上條恒彦さん。圧巻の大作「玄蕃之丞」や、「さとうきび畑」「誰かが風の中で」ほか、ベテランの実力が冴えわたります。ともやさんとは<フォークの達人>マルビナ・レイノルズさんの来日ツアーで一緒だったそうで、思い出話を聞かせてくれました。そういえば、マルビナさんのレコード・CDってまだ聞いたことないなぁ…… 
 笠木さん&ともやさんとはフォーク・ジャンボリー以来の顔合わせ。「We Shall Overcome」を3人で唄い、「出発の歌」は出演者全員も参加して壮大に盛り上げました。この歌は、木田高介さん編曲・永六輔さん司会で発表されたものなのです。 

 クライマックスの火入れ式でおけら火を届けてくれたのは、浜村淳さん。今年亡くなったジャネット・カーターさんを偲んで、「永遠の絆」をバックに式は進行し、いつものように「ヘイ・ヘイ・ヘイ」「街」で、コンサートは無事エンディングを迎えました。 

 思えば、ナターシャが再解散してからいろいろとあったけど、金海さんや笠木さんとの共演が実現するなど、けっして悲しいことばかりじゃないんだなぁ……って改めて思いました。 
 そして、次からはもう、中断前よりも再開後の方が長くなるのかと思うと、感慨深くなりますね……

 
 
 
ピース・ナイン・コンサート
■ 06/8/5 京都教育文化センター ■
 笠木透さんと高石ともやさんとの奇跡のジョイント・コンサートがついに実現! 平和憲法の危機がこのような機会を作ってくれたのかと思うと複雑な気持ちになりますが、素直に喜びましょう \(^O^)/ 

 第1部は笠木透&雑花塾のステージです。おなじみ「私に人生と言えるものがあるなら」、そして坂庭省悟さんのレパートリーだった「この想い」で幕を開けました。 
 続いて増田康記さんのボーカルで3曲。植民地政策で日本語を強制した歴史を唄う「言葉」、田口修さんの語りで「あの日の授業」、そして非戦の誓い「軟弱者」。 
 山本忠生さんのボーカルで聞かせてくれた「私の島」は、フォークスでは省悟さんのレパートリーでしたね。そして、山本幹子さんのソロ「少女よ」。 
 「君が明日に生きる子どもなら」は、子どもたちの未来を信じ、見守る温かい視線が感じられるすてきな歌です。会場のみんなも声を合わせました。  
 最後は合唱団ポケットも加わり、全員で「ピースナイン」を大合唱でした。 

 休憩をはさみ、第2部は高石ともやさんのソロのステージです。今日はバックもつかない、完全なソロ。キーワードを書いたボードを脇に掲示しながら歌がはじまります。 
 <想像する力>……「平和の歌はみんな想像力なんですよね」と語るともやさん。M.レイノルズさんやP.シーガーさんのお話とともに「冷たい雨」「お捨てメリンダ」「花はどこへ行った」の3曲。40年も前の歌が、今も通用するって、なんて悲しいことでしょうか。 
 <鶴見俊輔>……べ平連の話を交え、「百舌が枯木で」。 
 <植民地>……「拝啓大統領殿」。 
 <遺骨>……「戦争は知らない」。“原爆資料館へ行きたい”と言ったのっくんを、学校休ませてすぐに連れて行った話をされて、そうそう、ともやさんのそんな教育方針にあこがれたなー、なんて思い出しました。当時高校生のクセに〜 (^.^; 
 <はだしのゲン>……「戦争を知らない子供たち’83」は、これも省悟さんのレパートリーです。「希望に向かって〜」の歌詞ありバージョンでした。 
 <同時多発テロ>……米国で禁じられた唄となった「イマジン」と「もう一歩」。 
 <あくび>……「あくび」。いつまでも、のんびりとあくびができる平和な世の中でありますように! 

 引き続き、笠木さんが登場して第3部へ突入しました。フォークジャンボリーやフィールドフォークの思い出とともに進行してゆきます。 
 <早川謙之輔>……「付知の子守唄」 
 <加藤元男>……「瀬戸の子守唄」 
 <君かげ草>……お二人の貴重な唯一の共作・「君かげ草」 
 <悲しいぞ>……川下りのお話と「川のほとり」 
 <平和論・唄>……平和を唄で語るようになった世代のはじめだというお話。 
 <ビクトル・ハラ>……日本でニューミュージックが大ヒットしていた頃、フォークソングを唄うことで殺されたフォークシンガーを忘れてはいけません。「おいで一緒に(山と川)」をみんなで声を合わせて唄いました。 
 締めくくりは「街」。アンコールは雑花塾のメンバーも加わって「私の子どもたちへ」でした。 
 「109 Song Book」の構想も聞かせてくれましたょ♪ 来年の夏までに? これは楽しみですぅ〜☆

 
 
 
京の旅人
■ 06/10/8 円山公園野外音楽堂 ■
 去年は前売り券が買えなくて、今年こそはっ! ……と思ってたんだけど、今年も発売日がわからない内に発売になってて、いい席取れませんでした…… でも、6時間で完売なんて言ってたけど、本当?? かなり後から買ったんですけど。 
 それに、相変わらず入場待ち列の整理がいいかげんなのは何とかした方がいいと思いまーす! 

 今年一番の楽しみしていたのは、イルカさん。「一度舞妓さんの格好がしてみたい」なんて話をされてましたよ〜 バンバンと二郎さんにお願いしてました。円山音楽堂の設計者のお孫さんから番組にメールが届いたという話題も聞かせてくれました〜☆ お歌は、「私の青空」「なごり雪」、それに、ラジオジャパンで始まった番組「まぁるい地球は誰のもの」のテーマ曲「そして今も」、神戸の震災直後に作ったという「光の扉」の4曲でした。 

 もう一人、お待ちかねだったのは南こうせつさん。今日のトリです。イルカさんとの共演が見られるかな〜 と思ってたんですが、それはかなわぬ夢でした。吉田拓郎さんとのつま恋コンサートを終えたばかりで「お疲れさま!」でした。「加茂の流れに」「ひとりきり」「うちのお父さん」「神田川」と、かぐや姫時代の名曲を4曲歌ってくれました。 
 でも、こうせつさん、二郎さんたちもだけど、あんまり年寄りくさいコトは言わない方がいいと思うんだけど…… そういえば、ともやさんは余りそういうこと言わない気がします。 

 他の出演者の紹介です。 
 トップバッターは秋人さん。昨年に続く連続出場です。 
 二番手は「ビリケン」。バンバンいわく「フォークとヒップポップを融合した新しい世界」。これは、私にはかなりつらい時間でした…… 
 オーディションで選ばれた女性二人組「音場小路」(おとばこみち)。 
 もと古井戸の加奈崎芳太郎さん。「さなえちゃん」もしっかり唄ってくれました! 
 イルカさんをはさんでバンバンこと、ばんばひろふみさん。「SACHIKO」「のんびりとゆっくりと」「いちご白書をもう一度」「風に乗って」。 
 ソニンさんは、アコギを持って「悲しくてやりきれない」他を。 
 三好芫山さんの尺八…… まるで宵々山みたいな雰囲気だー。 
 こうせつさんに続いては、大トリの杉田二郎さん。「風」「八ヶ岳」、きたやまおさむさんの還暦コンサートで披露された「前向きに倒れてみたい」「男どうし」。 
 最後の締めは、バンバン&杉田二郎の「京の旅人」、つづいて全員で定番の「戦争を知らない子供たち」と、会場もオールスタンディングで「あのすばらしい愛をもう一度」でした。 
 最近、安易に唄われすぎじゃないかなー、この2曲…… ノーテンキに歌っていい歌じゃないと思うんですけど。特に「戦争を知らない子供たち」は……

 
 
 
WAIWAIカーニバル 公開生放送
■ 06/11/26 プラッツ近鉄 ■
 京都近鉄百貨店が完全閉店を迎えるのに伴い、約30年前の人気公録ラジオ番組が復活することになりました! 当時の学生や若者も今や皆例外なく中年…… 一抹の悲哀を自分自身にも感じちゃぃますι 月日は残酷ですにゃ〜。 

 私が良く聞いてたのは、月曜夜10時、鶴瓶さんや北村謙さん、小林利子アナが司会をされていたころです。その後、オールナイトニッポンのネット開始のあおりで時間や曜日が移動して、いつの間にか聞かなくなっちゃいました(局側の責任を否定しません!)。 

 今回の復活放送では、KBS京都の顔・山崎弘士アナを司会に、なつかしい声や顔ぶれが登場したようです。時間前から席取りをしていた熱心なファンもいる中、遅れてきた私ですが、お目当ての最後の目玉・<ばっくすばにぃ>の復活ライブだけを拝見することができました。 
 ばっくすばにぃは、70年代後半、深夜放送やフォークソング人気の盛り上がる中で、その身近な親しみやすさから地元に多くのファンを抱えた、カントリータッチでちょっとコミカルな?(自称)アイドルグループでした。そのオリジナルメンバー北村謙さん、岸本はやと(現・岸本一遥)さん、五十川清さんの3名が、解散後30年、初めて再結集したのです。 
 「結婚行進曲」「朝一番に」「彼は船乗り」「マウンテン・デュー」「しあわせ京都」「ひとりぼっちの夜」「旅に出るのよ」「オレンジ・ブロッサム・スペシャル」と、なつかしいナンバーに涙ぐむお客さんも…… 
 放送終了後もアンコールにこたえて「しあわせ京都」を再演。 
 なつかしさとともに、あの頃自分たちにあふれていた若い活力を思い出し、パワーが少しだけよみがえって来たような気がします。でも、謙さんがくりかえしおっしゃるように、なつかしさを求めるだけではいけません。彼らは現在を生きるミュージシャンであり、私たちも、現在・そして未来を見つめなくては。

 
 
 
高石ともや 年忘れコンサート’06
■ 06/12/28 大阪国際交流センター ■
 昨年に引き続き、新しい会場ですが、この会場、やっぱり見にくいですね…… フロアがフラットな上、座席が互い違いになってないし、前の席でもホント、見えないですょ…… 

 出演者はもうおなじみ、マーティ・ブレイシーさん(ドラム)、坂本健さん(バンジョー・ギター)、金海孝寛さん(マンドリン、Eベース)、そして憲導さん(コーラス)。MCでは、町村合併で「名田庄村」がなくなり、「大飯町名田庄」になったことや、かつてともやさんが暮らした小学校が跡形もなくなってしまったこと、当時水上勉さんに「名田庄では60年、70年先を見て農作をしている」とほめられたお話などを聞かせていただきました。 

 ゲストは加川良さん。生でお会いするの、私初めて〜♪ 「むちゃくちゃ緊張してます」と、加川さんにとってともやさんは「仏さん」「雲の上の上の上の人」なんだそうです。赤いTシャツ姿で、バックミュージシャンもなく、ソロで登場、名曲「教訓T」や、尊敬されていた高田渡さんの「生活の柄」などをたっぷりと聞かせてくれました。 

 再登場したともやさんは、平成18年の唄で今年亡くなられたジャネット・カーターさん、青島幸男さん、岸田今日子さん、灰谷健次郎さんらをとりあげられました。「チューインガム一つ」は、レコードとは別のバージョンなんでしょうか? それから、ずっと定番だった「思い出の赤いヤッケ」最近余り唄われてないような気がしません? 

 トコロで、最近はインターネットの普及が一段と進み、ライブレポなどもブログで簡単に、いち早く伝えられるようになってきたようですね。私がHP始めた頃とは大違い…… そんなネット新時代にあっても、極力「スローライフ」なHP運営を心がけたいと思っていますので、「情報の遅さ」はご容赦いただけるとうれしいです☆

 ■セットリスト 

   1 旅立つ人 
   2 ひとり旅 
   3 綿つみの歌 
   4 私を待つ人がいる 
   5 わらぶきの屋根 
   6 夕空に祈ろう 
   7 デキシー・ブレイク・ダウン 
   8 せめて今夜だけ 
   9 ジョギング・ソング・フォー・ユー 
     (ホノルル・モーニング・ラン) 
  10 再会 
  11 陽のあたる道 

    ■加川良さん  

    1 夜明け  
    2 教訓T  
    3 百円札  
    4 生活の柄  
    5 幸せそうな人たち  
    En1 ONE  
 

  12 おじいさんの古時計 
  13 雨竜の歌 
  14 チューインガム一つ 
  15 平成18年 
  16 水は急がない 
  17 川よ 
  18 感謝 
  19 もう一歩 
  20 ヘイ・ヘイ・ヘイ 
 En1 陽気に行こう

 
 
 
2007 ◆ 2006 ◆ 2005 ◆ 2004 ◆ 2003 ◆ 2002 ◆ 2001

 

Concert Report のトップへ戻ります♪
 last update: 07/2/17