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生活習慣と放射線被爆の発がんリスク

  福島第一原発の事故以来、放射線の発がんへの影響について不安が広がっている。発がんの原因は放射線以外にも様々な生活習慣と深い関係がある。国立がん研究センターは、事故後、生活習慣と放射線の発がんリスクを比較した(下表)
 発がんリスクとは、ある要因があることで、その要因がない場合と比べて何倍がんになりやすいかを表す数値。
 下表で示した発がんリスクのうち、生活習慣に関するものは、国内11か所の40〜69歳の住民(約14万人)を10〜15年、放射線に関するものは、広島・長崎の被爆者(約10万人)を40年追跡調査したデータがもとになっている。
 放射線の影響では、100200ミリシーベルトの被爆をした人は、被爆していない人と比べると、発がんリスクは1.08倍だ。100ミリシーベルト未満でも発がんは増えたが、差がわずかで、被爆による差かどうか分からなかった。福島原発による一般住民の累積被爆量は発がんの影響が不明な100ミリシーベルト未満と推測される。放射線医学研究所の試算では、事故後1カ月間の大人の累積被爆量は東京では約0.12ミリシーベルトだ。
 生活習慣の影響では、最も発がんリスクが高いのは喫煙で1.6倍、飲酒は1.4倍だ。不必要な被爆は無いに越したことはないが、現時点で心配されている被爆量は、喫煙や飲酒といった生活習慣の差による発がんの確率よりずっと少ないのは明らかである。
1.6倍(喫煙)
喫煙者23261人中がんになったのは1704人。喫煙しなかったと想定した場合のがん患者数は1039人。喫煙による過剰な発がんは665人で、発がんリスクは1.6倍。
1.4倍(飲酒)
日本酒換算で毎日2〜3合の飲酒。
(500〜1000ミリシーベルトの被爆)
1.29倍(やせすぎ)
1.22倍
(肥満)
1.11〜1.15倍
(高塩分食品のとりすぎ)
1.08倍
(100〜200ミリシーベルトの被爆)
広島・長崎で100〜200ミリシーベルトの被爆をした5227人のうち、がんになったのは968人。被爆しなかったと想定した場合のがん患者数は893人。被爆により過剰にがんになったのは75人で、発がんリスクは1.08倍。
  1.0?倍 
文部科学省が公表した、福島第一原発より西南西に22km離れた福島県双葉郡川内村上川内早渡(計画的避難区域)における4月2日〜8月31日の積算放射線量は、発がんの影響が不明な1.292ミリシーベルト。
放射線医学総合研究所の試算では、東京での事故後約1カ月間の大人の累積被爆量は
0.12ミリシーベルトで、東京〜ニューヨーク間を飛行機で1往復した際の放射線量0.19ミリシーベルトより低い。
※参考資料「がんの原因とリスクの大きさ」津金昌一郎(国立がん研究センターがん予防研究部長)
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