■Concert Report 2016■


 

内藤希花/城田じゅんじ/Ciaran Somers
■ 16/3/20 京都・士心サムライバー ■

 今日は京都中心部のお店、畳の上での小さなライブ。
 「あまり小さい所も見つめられているようで緊張する」とのことでしたが、確かにそうですよね……お互いに!?(^_^;)
 電話BOXに10人詰め込もうとしても入らないけど、自己紹介したら入るらしい―― というお話のあと、じゅんじさんのギター、希花さんのマンドリンの「柳の木の下に」でスタートです。
 「今日は歌メイン」だそうで、希花さんがフィドルに持ち替えて「夜汽車〜Ookpick Waltz」「三つの箱〜Road to Errogy」と続きます。「フォークとアイリッシュの合体」が今のテーマだとおっしゃってました。
 進藤了彦さんが神童……というナターシャ時代の笑い話などをはさみながら、「Living Without You」「海の嵐」「Water is Wide」など計7曲ほどを聞かせてくれました。
 休けいの後は、ゲストのキアラン・サマーズ Ciaran Somers さんを中に3人の演奏です。キアランさんはフルート、ペニーホイッスルを使って、ギター、マンドリン、フィドルと共に何曲か。そして何と「青い海」(じゅんじさんボーカル)も! この曲大好きなんですが、聞くのはフォークス以来! うれしかったですよ♪(○十年ぶりだ!)
 「フォギーマウンテン・ブレイクダウン」「青春の歌(さよなら)」もあり、希花さんはコンサーティナも披露してくれました。
 締めは「青春の光と影」「朝の雨」と、アンコールでもう1セット、盛り上がってお開きとなりました。

(掲載: 16/10/12)

Mareka & Junji 法然院コンサート vol.4
■ 16/6/5 京都・法然院 ■

 私は3回目のこの会場、今日は涼しくて、鳥の声や鹿威しが聞こえる中、モリアオガエルもいるらしい……というお話しから開演です。
 最近希花さんのMCが増えてますが、「城田さんだけにしゃべらせておくと危ういなと思うので、じゃべるようにした」とご説明が (^^) 。
 希花さんが友人の結婚式でハープを弾いた話から、昔は「花嫁」が定番だった、とじゅんじさんに言われて「深刻な歌詞だし、私の同級生ならやめた方が良い」などと返す場面もありました。
 前半はギターとフィドルで「La Coccinelle」「Night in That Land」や「川のほとり」など、約8曲が演奏されました。
 休けいの後の後半、カエルが両側でゲロゲロと鳴き始めると、希花さんは「虫はダメだけど、両生類・ハチュウ類は好き」とおっしゃっていました。
 じゅんじさんは「花嫁バンジョー」を使ったり、自殺しようとしたバンジョー弾きの笑い話を交えたり、マイクを外し、立上がって生音の「フォギーマウンテン・ブレイクダウン」を聞かせて下さいました! ――これはレアで貴重な体験でしたねv
 希花さんもフィドルの他、いつも通りハープ、マンドリン、コンサーティナを使い、「与作」で「ヘイヘイホー」と唄うように言われた時は激しくイヤがって拒否してました。唄うのは苦手なようです…… 歌声聞きたいけど、ムリは言えませんよね〜 残念……
 他には「虹の彼方に」「柳の木の下に」「パリの空の下セーヌは流れる」「野茨と鳩」など(あとはアイリッシュなど……曲名がわかったのは「Girl Who Broke My Heart」「Reason to Believe」「Culliope House」くらいですι)。そしてアンコールは「疲れた靴」などの3曲でした。

(掲載: 16/10/12)

永六輔 大往生
■ 16/10/26 京都府立文化芸術会館 ■

 今年、7月7日に亡くなられた、永六輔さんを見送る音楽会。
 まずは開演前に、8月30日、「六輔 永(なが)のお別れ会」で流されたという映像が上映されました。
 黒いスーツで高石ともやさんが登場。永さんの疎開の話、「上を向いて歩こう」の話や、きたやまおさむさんが東京での参列者の顔ぶれを見て「京都では別の永さんと会っていた」ことに気付いた、というお話し等をされました。
 幕が上がり、スタッフを前に著書『大往生』から「自分への弔辞」を読み上げられ、ともやさんのステージが始まります。
 1曲目、「娘よ」は、永さんの作品で、一度歌いたかった歌だそうです。
 初めて学生時代にすれ違った時のことなど話され、エピソードを交えながら「たづるさん」「生きているということは」「上を向いて歩こう」を聞かせて下さいました。
 次に登場したのはピーコさん。奥様が亡くなってからのスタイリストだったそうですが、2004年の宵々山に出演された時のエピソードなどを語って下さいました。
 ともやさんが再登場して第30回の宵々山開演前の映像が流されました。そういえば! DVDが出るかもというお話が流れたのを思い出しましたよ! お蔵入り、もったいないなー (>_<)
 続いて神田山陽さんが登場、ともやさんとお話を。神田さんは「徂徠豆腐」の一席を聞かせて下さいました。
 最後にともやさんが、作ったばかりという新曲を披露してくれました。そして、永さんのお孫さんの育乃介さんも登場、詩の朗読をされました。
 出演者、関係者お一人ずつのあいさつ、言葉のあと、一本締めで本日の会はお開きとなりました。
 エンドロールには他界された宵々山のスタッフ、出演者のお名前が流され、永さんの写真と相撲甚句の歌声で最後の幕が下ろされました。
 永さんは、父のような、先生のような存在だったと思います。教わったこと、たくさんあります。いつまでも折にふれて、思い出すことでしょう。感謝。

(掲載: 17/4/15)

高石ともや 年忘れコンサート’16
■ 16/12/22 サンケイホール・ブリーゼ ■

 近年、毎年行けなくなっちゃった年忘れ…… 今回も2年ぶり、大阪での参加となりました。
 今年はボブ・ディランさんがノーベル文学賞受賞という大ニュースがあり、今日のコンサートもディランさんの歌で幕開けしました☆
 「時代は変る」「With God On Ourside」「North Country Blues」「受験生ブルース(オリジナル版)」「戦争の親玉」「風に吹かれて」……
 (「戦争の親玉」では、レコードに収録されていない歌詞もあったみたい)「国を信じない世代が亡くなってゆく」とコメントされていました。
 ここで坂本健さんが登場。「風に吹かれて」の坂本バージョン……というか、パロディ、替歌ですね♪ 「どれだけ酒を飲めば酒がキライになるの」「どれだけバンジョーを弾けばノーベル賞をもらえるのか」(^.^; ナドと会場を沸かせていました☆
 続いて河合徹三さんも登場、「ピンクの戦車」河合バージョンを聞かせてくれました。そしてその「ピンクの戦車」と同じコード進行だという「サンフランシスコ・ベイブルース」では、ともやさんがホノルルマラソンで使ったという中国製のおもちゃのトロンボーンが活躍。「フォギーマウンテン・ブレイクダウン」「Nashville Skyline Rag」で第一部終了しました。

 第二部は、おなじみ「クリスマスの朝」で開幕。「Beautiful Life」(夕空に祈ろう)、「はじまりの日に」では、甲子園で流れたというエピソードを添えて。続いて恒例の「平成28年の歌」、永六輔さんのお話しと共に「見上げてごらん夜の星を」、「上を向いて歩こう」はトロンボーンも吹きながら。ブルーグラス調の「あこがれのハワイ航路」、そして「舞い降りた天使」「リトル・ドラマーボーイ」「街」「陽気に行こう」と続きました。
 その後は坂本さん、河合さんは退場し、ともやさんのソロです。「俺らの空は鉄板だ」と、これもボブ・ディランの曲で、“なぎら健壱さんに渡した”という「労務者とは云え」の2曲で締めくくりました。
 アンコールは、先の<永六輔 大往生>でお披露目した「君にアンコール」を唄って下さいました。

 ボブ・ディランは偉大なミュージシャン、アーティストではあるけれど、「フォークシンガー」といえるのはやはり初期の一時期だけなのかもしれませんね(丁度、岡林信康さんのように)。生涯フォークシンガーといえるのは、ピート・シーガーさんのような方なのでしょう。

(掲載: 17/4/15)