■Concert Report 2022■


 

SAMライブ
■22/3/21 大阪・5th Street■

 5月1日には京都の都雅都雅にて、30周年ライブが決まっていましたが、別件で行けないので (^_^;) 今回のライブに参加することにしましたー♪
 まずは赤木一孝さんのボーカルで「スモモの木の下で」「あの子とジョン」。続いて松崎博彦さんの「辛い時代」「春になれば」。再び赤木さんに交代して「雨の夜はひとりで」「春の雪」、そして松崎さんの「祭ばやし」「誰にも同じように」。「誰にも〜」は、ウクライナでの悲しい戦争が続く中、ぜひ聞きたかった一曲で、心に響きました。
 休憩の後は「たたずめば空」「桜の木の下で」「人はそれでも」「長良川」「筑後川」「別れのうた」「アンモナイトの朝」「山川草木」と、松崎さんと赤木さんが2曲ずつ唄い、最後は赤木さんのボーカルで「からっぽの部屋」と、アンコールの「この光の中で」で締めくくられました。
 今日もフォークス時代の歌が何曲か聞かせてもらえて、うれしかったです (*^_^*)
 MCでは、高石とし子さんや省悟さんのお父様の話題も出ていました。
 最後になりましたが、30周年、本当におめでとうございます!!
 30年前か―。今でも忘れられない、私が行った東京のライブでは、「心の旅」で省悟さん、言葉に詰まってたっけなー。そして、あの頃の私は……

SAM旗揚げ東京

 6月26日の大阪での30周年ライブ、行きたかったけど、所用で断念。残念…… & ごめんなさいっ!

(掲載: 22/6/30)

高石ともや 平和が一番 コンサートツアー
■22/6/5 京都 黒谷 永運院■

永運院 高石ともやさんも何と、80歳! 昨年末の年忘れに行けなかったこともあって、約1年半ぶりの音楽会参加になりました。世界情勢が緊迫混迷している中ではありますが、とてもワクワクしています (*^_^*)
 会場は以前、内藤希花さん&城田純二さんのライブでも使われたところで、ともやさんも「あこがれの会場だった」とおっしゃっていました。

 相変わらずのマイペースな進行にますます拍車がかかっています。歌の途中でMCになったり、1番しか唄わなかったり、1番を飛ばすとか、2番を飛ばす、3、4番を飛ばす、2番だけ、3番だけ2回唄う、同じ歌を2度唄う、リフレインの歌詞が混じる、後半だけ唄う、と風の吹くまま気の向くまま…… という自由な感じのスタイルです (^_^;)
 今日はまずは椅子に座って歌い始めましたが、途中から立ち上がってマイクなしで歌われました。マイクと音の響きについてもこだわりがあるようです。唱歌の歌い方や歌唱法についても持論を展開されました。
 小坂一也さんや、北山修さん、加藤和彦さんのお話も聞けました。

 第一部は「ひとり旅」「陽のあたる道」「ちょっとだけ恋人」「それぞれの秋」の他、「椰子の実」や「ワゴンマスター」「北風」、「あの素晴しい愛をもう一度」など。そして、副題となった「拝啓、大統領殿」を一曲通して唄われました。
 大きな拍手の後は「どうにかなるさ」「ひとり旅」で休憩になりました。

 第二部冒頭では、今日のバンジョー奏者(兼タイムキーパー?)を紹介。法徳寺の倍厳さんという僧侶の方です。
 歌は、「お捨てメリンダ」「イマジン」「風に吹かれて」と反戦歌を3曲。そしておなじみのレパートリーから「野茨と鳩」「私に人生と言えるものがあるなら」「帰る処は山ふところ」と続きます。べ平連の小田実さんや鶴見俊輔さん、それに木田高介さんのお話も交えながら……

 ともやさんの反戦歌は「明日なき世界」「戦争は知らない」から「戦争を知らない子供たち’83」までたくさんありますが、「腰まで泥まみれ」は聞きたかった気がします。中川五郎さんは歌ってるでしょうね。「死んだ男の残したものは」も…… これは小室等さんかな。

 あこがれの会場のせいか、気分も乗ってきたようで、次々と歌がいくらでも飛び出してくる様子です。まるでマイクを握って離さないカラオケ親父のよう!?
「谷間の虹」で盛り上がってクライマックスかと思いきや、さらに「日高の山」と「陽気に行こう」で締めになりました。予定時刻をオーバーしてしまい、今の2曲が実はアンコールでした、とゆーよーなことに (^o^;

 「私の人生逃げの人生だった」「危なくなると戦わない」「女の腐った生き方をしようと思っていた」などというお話は初めて聞きました。生き残ることだけが目標、フォークソングでも生き残ればいい。負けにはならない。ヒット曲もいらない。だから大成功、というお話で、示唆的でした。その通りだと思いますが、逃げるのって、戦うよりも難しかったりしますよね……

 余談ですが、最近某有名流行歌手が「花はどこへいった」を唄った、というニュースが流れていましたが、普段から反戦歌を歌っている歌手は他に大勢います。そういった人たちを差し置いて、有名人の行為だけをさも立派なことのように取り上げられたのでは、地道に活動している人たちが浮かばれません。目を向けるきっかけになったとしても、目立つことだけを報道するのは考えてほしいです!

(掲載: 22/6/30)

ピースライブ 2022
■22.9.17 京都教育文化センター■

 19年を最後に、2年お休み・3年ぶりとなった恒例のピースライブ。
 待望の開催でしたが、今回は途中入場・途中退場という残念な形でしか参加できませんでした。入場時はレギュラーといっていい、川口真由美さんの「とげ(棘)」が演奏中でした。

 続いて高石ともやさんの登場。「お捨てメリンダ」「風に吹かれて」……「お捨てメリンダ」はレコードで聞いてお気に入りになった歌ですが、その後意外と何度も唄ってくれてうれしく思っています。そして「陽気に行こう」を英語・日本語で。タイトルを「父さんの子守唄」から改題したのはともやさんだった、というエピソードを聞かせてくれた「私の子供たちへ」。「孤独のマラソンランナー」「長い道」では京都マラソンや君原さんのお話を交え、おなじみの「街」と「陽気に行こう」で締められました。
 次はやはり常連のジュスカ・グランペールのステージです。「風人雷人」、「めざめ」(NHK番組のテーマ曲)、「三条大橋の下で」、「Red Legend」、「Poco Poco」、「五つの風 十の雨」、「イコロ」の7曲を演奏してくれました。

 第2部は松元ヒロさんからです。不屈ならぬ「腹痛の政治家」だの、元首相の「Me Too事件」だの、「トランプなのにハートがない。心臓(晋三)なのに心がない」といった話芸で大笑いさせてくれました。ヒロさんもこのライブには欠かせない存在ですね。
 続いては<ぽこ・あ・ぽこ>の登場でしたが、時間切れ。泣く泣く会場を後にしました (T-T)

(掲載: 23/6/2)

昼下がりコンサート 2022
■22.9.18 京都 円山公園野外音楽堂■

 ピースライブの翌日、昨年に続き2年目☆ ナターシャ・セブンをリスペクトする、マニアのためのコンサートです♪
 入場したらすでに兼松豊さんがステージでお話し中。兼松さんはその後もセッティング中のつなぎなどでアサップなどの貴重な思い出話をされたり、KBSの川村さんを紹介されたりと、退屈させないMCを務められました。

 開演時間が来ると、進藤了彦さんのあいさつから、全員での「私を待つ人がいる」でスタートです。
 アマチュア勢に続いて、今回は茶木みやこさんが参加して下さいました☆ 坂庭省悟さんの「海原」、笠木透さんの「これがすべての終わりとしても」を歌い上げ、「音楽活動を再開した時、省悟さんが応援してくれた」「みんなで楽しむコンサートに出たことがなかった。宵々山には出られなかった」というお話は心に残りました。締めの一曲は「泪橋」。
 トリは七人の会バンド。「陽気に行こう」「丘の上の校舎」「リターン・トゥ・パラダイス」「三つの箱」「私に人生といえるものがあるなら」の5曲で、我夢土下座の4枚組CD発売のお知らせもありました。
 最後には再び出演者全員で「ヘイヘイヘイ」を唄ってお開きに。

 今回の参加者は「フォークグラス*」、女性のパフォーマンス付き(美言さん? という方らしいです)で「八丈太鼓ばやし」を披露された「近周(キンシュウ)さん」、「N2ユニット」、「田中仁さん」、「第二技術室*」、「久保田規一さん」、「オレンジブロッサム」、楽器<一五一会>の「会津里花さん*」、「RE-Take Ramblers*」、そして「すずめの唄」で坂庭泰三さんの歌声を初めて聞きました、「坂庭バンド*」でした。(出演順。*印は連続出演者)さらに今回は、絶妙なタイミングに鳴き声で参加してくれるカラスちゃんが一羽、会場に遊びに来てくれていました (*^_^*) 天国からの誰かのお使い kanya?
 (2023年も9月17日の開催が決まりました♪)あさっぷ82










■兼松さんがMCで触れていた「アサップ」コンサートのチラシ。「雨に消えた音楽会」が誕生したのはこの時。(私は不参加)


(掲載: 23/6/2)

 年忘れコンサート 2022
■22.12.17 カメリアホール■

 50周年の節目を迎えたホノルルマラソンに46回出場した高石ともやさん。今年の年忘れは「さすらい人の子守唄」と「キラキラ星」で開演になりました。
共演はおなじみ、バンジョーの坂本健さんと、今年はクラリネットの梅本なつきさんのお二人です♪「クラリネットをこわしちゃった」に続いて紹介された奈良の菟田野小学校校歌「丘の上」は、なつきさんの作詞、ともやさんの作曲。今回のゲスト出演はその縁だそうです♪
 それから続いて三人で「谷間の虹」「ベトナムの空」「死んだ男の残したものは」「陽のあたる道」を演奏して、休憩に入りました。

 第2部はともやさんのソロで再開しました。クリスマス定番曲「リトルドラマーボーイ」「小さなイエス様」の後は、「旅」(ワンカップ大関)と「クリネックスティシュー」のCMソングメドレー。クリネックスティシューのCMをやってた、というのは初耳でした!
 続いてバンジョー教本を出版されたという坂本健さんが加わっての「春を待つ少女」ではその原曲(Gordon Lighthood: Bitter Green)? のお話があり、「帰る処は山ふところ」そして「フォギー・マウンテン・ブレイクダウン」。「ふるさとの風」、「明日になればね」「イマジン」を唄い、さらに「明日になればね」のリプレイがありました。
満員御礼! 「楽しい時は」「さよならが言えない」、「ヘイヘイヘイ」、そしてクラリネットも入った「陽気に行こう」で一旦幕となり、アンコールは「思い出の赤いヤッケ」でした。

 残念ながら大阪サンケイホールでの年忘れは今年が最後になるそうですが、今日は「これからもよろしく」の言葉が聞けました☆ 某所では「あと10年唄いたい」とも言っていたそうです。ムリは言えませんが、亡くなってしまった仲間たちの分も、できる限り健康で歌い続けてほしいですね。

 ナターシャセブン再会で盛り上がった頃から長年、ファンの交流の場となってきた掲示板が、今年、運営のサービス終了に伴って閉鎖されました。これも時代の流れで残念です。荒れたこともありましたが、お手軽なSNSにはない、当時の熱く、暖かい絆はなくしたくないと思います。

●二代目を探せ!
 若者の音楽だったフォークソングは今やシニアの音楽。当時は新しい考えや、生き方、ライフスタイルを教えてくれて、若者のオピニオンリーダー(今で言うインフルエンサー?)だった、高石ともやさんも何と80歳!! ひぇ〜っ という信じられない現実ですが、年月というのは残酷ですねー(^_^;)。
 京都出身、京都ゆかりの歌手・アーティストはその後も何人も登場しました。京都で開かれる音楽フェスもあります。でも…… フォークソングや宵々山コンサートの精神は受け継がれてないんですね。断絶しちゃっています。
 反体制、反骨精神は失われ、スマホ漬けの模範的消費者に成り下がったZ世代の若者たちは、「いいね」やフォロー数、閲覧数や再生回数を競う商業音楽・流行歌、「みんなを笑顔にする」「元気をくれる」という、ただのエンタテインメント(娯楽)でしかない音楽を楽しむだけ。それが残念でなりません。
 その「J−POP」とやらの道を開いた功労者であるはずのともやさんは、過小評価に甘んじてきました。それもフォークシンガーの本懐だと思いますが、その継承のためにも、ここはひとつ、「二代目高石ともや」オーディションでも開いてはどうでしょうか?(冗談です!?)

*当時はフォークソングも一種の流行歌であり、学生運動もまた一種の流行に過ぎませんでした。ともやさんや、ナターシャの歌も厳密に言えばすべてがフォークソング、民衆の歌であった、商業音楽ではなかった、とは言えません。なのでこれはあくまで本質としての見方ですので、ご理解下さい。

(掲載: 23/7/12)

 城田純二 73歳バースデイ &
 内藤希花さん 英国医師免許合格祝ライブ

■22.12.30 京都・都雅都雅■

 今年もいろいろありまして (^^;)、本来行けないはずの日程のライブに参加することができました♪ 
 コロナも次第に落ち着き、ライブやイベント側の対策・体制も整うようになって来て、以前の形に近い開催が実現するようになりましたね (*^_^*) 一昨年は十人程度だったかと思うのですが、今回は満席に近いお客さんが☆
 まずはじゅんじさんのバンジョーで「Time After Time」「花嫁」「Sally Ann」のメドレーで開演。「花嫁」では、シングアウトも復活、コロナ前の楽しさが戻ってきたのを実感しました。
 そして本日のもう一人の主役、内藤希花さんが登場vv 英国医師免許にパスしたのは日本人として快挙だそうです。おめでとうございます!! すごいっ! 見事です。ブラボー! 現在はアイルランド在住で、医学の方に軸足を移しておられるので、日本でのライブも少なくなるかも…… 次はしばらく先になるかもしれず、今日は貴重なチャンスだと思っています。
 お二人ではこのあと「Genevieve's Waltz」他を演奏。続いて飛び入り(?)ゲストの Ciaran Somers さんが加わって、「Easter Snow」その他や、歌入り「Dutch Man」などを聞かせていただきました。「Dutch Man」は、じゅんじさんも好きだというともやさんの日本語詞でも歌ってくれました。キアラン・ソマーズ さんはアイリッシュ・フルート奏者で、2016年、士心サムライバーでのライブ以来。

 第2部冒頭はアマチュアゲスト3組が登場。京都でいつもバンジョーを借りているという方の「Angelina Baker」、昼下がりコンサートを復活させた元スタッフの西田晃治さんの「疲れた靴」、小学生の頃からのファンだという女性4人による「街」です。西田さんからは七人の会時代のウラ話なども聞かせてもらいました (^_^;)
 再び希花さんとじゅんじさんのお二人で「Boyne Water 〜 Kitchen Girl」、希花さんが京都でハープを貸してくれる募集します、などという告知? も交えつつ、日本の某歌(2曲)に似ているという曲や、「Morning Dew」「Each Little Thing」などをプレイ。そして、キアラン君も再登場して、「Si Beag Si Mor」で、締めとなりました。アンコールでは、ギターソロからフィドルに入る曲と、「Silver Spire」の2曲が披露されました。
 新しいCDも発売予定とのことで待ちわびていましたが、23年9月にはリリースされました(「East West Fiddles」)♪
 なお、23年のバースデイライブはお休みになるそうです。翌年「後期高齢者突入記念」(げげーっ)として開催されるとか☆

(掲載: 23/11/6)